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仏壇

お彼岸とは?2019年はいつから?お盆との違いや過ごし方も紹介

お彼岸は春と秋に1度ずつあり、故人や先祖に思いを馳せ、悟りを開くために正しい行いをする期間です。
詳しく言えば、各期間のうちでちょうど真ん中の日にあたり中日と呼ばれる春分の日と秋分の日が故人・先祖を弔う日、前後の6日間は悟りの境地に達するために六波羅蜜を一つずつ行う日です。

この記事では2019年のお彼岸の時期やお彼岸にすること、お墓参りをする理由、お彼岸とお盆の違いも解説します。

お彼岸とは?2019年はいつから?お盆との違いや過ごし方も紹介

お彼岸の由来

六波羅蜜とは、 布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧 のことをいいます。

  1. 布施 :見返りを求めずに人のために役立つことをすること
  2. 持戒 :戒律を守ること
  3. 忍辱 :耐え忍ぶこと
  4. 精進 :日々努力すること
  5. 禅定 :心を落ち着けて平静を保つこと
  6. 智慧 :真理を知って悟りを開くという意味で①〜⑤を統括した内容

をそれぞれ意味します。

ただし、現代では六波羅蜜の実践というよりは、 家族とお墓参りをして過ごす先祖供養の期間として考えられる ことが多くなっています。

浄土教では極楽浄土(彼岸、あの世)は西に位置し、この世は東に位置すると考えます。

そのため、太陽が真東から登って真西に沈む春分の日と秋分の日は あの世とこの世がもっとも通じやすい日である と古くから考えられてきました。

お彼岸の語源はサンスクリット語でパーラミター(波羅密多)といわれています。
これは漢語で訳すと「到彼岸」、つまり 悟りの境地である彼岸に達する という意味です。

お彼岸に先祖供養することは中国やインドにはない日本ならではの風習ですので、厳密に言えば仏教行事ではないという意見もあります。

2019年のお彼岸の期間はいつ?

2019年春のお彼岸は3月18日(月)〜3月24日(日)です。
2019年秋のお彼岸は9月20日(金)〜9月26日(木)です。

なお、中日(期間のちょうど真ん中)にあたる春分の日は3月21日(木)、秋分の日は9月23日(月)です。

お彼岸の期間の初日を 彼岸入り 、最終日を 彼岸明け と呼びます。
2019年は3月18日・9月20日が彼岸入り、3月24日・9月26日が彼岸明けです。

春分の日・秋分の日は 昼と夜の長さがほぼ等しくなる日 をさし、国立天文台によってその日付が発表されます。
春分の日、秋分の日をもとにお彼岸の期間が決定 します。

春分の日は、毎年大抵 3月20日・21日 、秋分の日は毎年大抵 9月22日・23日 です。

お彼岸にすること

お彼岸にする事は、大きく3つに分けられます。

  • お墓参り
  • 彼岸法要
  • 六波羅蜜の実践

お墓参り

現代ではほとんどの人が先祖供養の期間としてお彼岸をとらえています。
そのためお彼岸にするメインのことと言えば 「お墓参り」 ということになります。

お墓参りでは具体的に以下のことを行います。

  1. お墓に手をあわせる
  2. 墓石・仏壇の掃除
  3. お線香やお菓子などのお供え
  4. 合掌・礼拝
  5. お供えしたものの回収

1.お墓に手をあわせる

掃除する前に、まずは お墓の前で手をあわせます
寺院内の墓地にあるお墓であれば、本堂に向かって手をあわせます。

2.墓石・仏壇の掃除

お墓参りに来たらまずは、 お墓をきれいに掃除 します。
基本的には、スポンジやブラシに水をつけてこすります。

強すぎる洗剤を使うと表面の塗装がはげてしまったり色が代わったりしてしまう可能性がないわけではないので、水洗いで落ちない汚れは業者に任せましょう。

雑草などが生えていたら抜きます。

3.お線香やお菓子などのお供え

ご先祖様に、 日頃の感謝を込めて持ってきたものをお供え します。
お供え物に厳密な決まりはありません。

4.合掌・礼拝

ご先祖様のことを考え手をあわせます。
指と指の間に隙間が入らないようにぴったりつけて、右手と左手をあわせます。

ご先祖様に思いを馳せるとともに日頃の感謝の気持ちや家族の幸せなどをお祈りします。

お参りのときには、基本的に 数珠を忘れずに 持っていきましょう。
数珠は宗派ごとに違うことがあるので、 自分の宗派にあった形式のものを用意 します。

5.お供えしたものの回収

飲食物は、基本的には お供えしたその日のうちに持ち帰ります

特にナマモノなどは放置するとカラスに荒らされたり、異臭を放ったりします。
一度お供えしたものは、自分たちで消費するのが正しいやり方ですので持ち帰りましょう。

お彼岸のお墓参りに関しては、こちらも参考にしてみてください。

彼岸供養

菩提寺がある家系であれば彼岸法要に参加することができます。
彼岸法要は主に寺院で行われ、 お布施が必要 になります。

僧侶が自宅で個別に行ってくれることもありますが、その場合お布施は 合同で行うよりも多めに用意する 必要があります。

六波羅蜜の実践

また、本来の重要な意味としてお彼岸は 六波羅蜜を実践する期間 であります。

日頃から実践していることが理想的ですが、お彼岸という期間に強く意識することで 年に2回 、自分の生き方を振り返る時間を持つことができます。

お彼岸にお墓参りをする理由

日本では、どの宗派も平安時代中期から彼岸会(お彼岸の時期に行う法要のこと)を行ってきました。

更に、西には極楽浄土があり東にはこの世があるという浄土教の考え方や、日本人古来からの先祖供養の思想が合わさったことで、 1年で1番この世とあの世が通じやすい時にご先祖様を供養するために墓参りをするという習慣が定着した ようです。

墓参りを通じてあの世にいるご先祖様とつながり、日頃の感謝やこれからの幸せを願うのです。

墓参りとは単に墓前で手をあわせるだけでなく、掃除やお供えといった行為も含みます。
ご先祖様を想うという一連の儀式を通して真摯な気持ちで供養することができます。

お彼岸とお盆の違い

お彼岸とお盆の違いとは何でしょうか?
お盆は、 ご先祖様があの世からこの世へと帰ってくる期間 を指します。

お盆は、 東京では7月15日周辺その他の地域では8月15日周辺の4日間 行うところが多いです。
お彼岸は、 毎年3月の中旬〜後半9月の後半 に行われます。

お盆の時期はきゅうりの馬となすの牛を作ってお供えします。
これは盆の入りのときになるべく早くこの世に来れるようにして、盆明けのときはなるべくゆっくりあの世に帰れるようにするためです。

お彼岸もお盆もご先祖様に思いを馳せる重要な行事であることに変わりありませんが、 お彼岸はこの世とあの世が通じやすい期間お盆はご先祖様がこの世に帰ってくる期間であるという点 で異なります。

春と秋のお彼岸の違い

春分の日は 「自然をたたえ、生物をいつくしむ」 日、秋分の日は 「祖先を敬い、亡くなった人をしのぶ」 日として定義されています。

ただし、春分の日・秋分の日の定義の違いや、春にぼたもち・秋におはぎをお供えすること以外には春と秋でお彼岸に大きな違いはありません。

お彼岸のおはぎ・ぼたもちとは?

お彼岸のお供え物として定番であるおはぎ・ぼたもちは同じ材料で作られた同じお菓子を指します。
その違いは、 季節 にあります。

おはぎは、 秋のお菓子 で「お萩」のように小さく細長い俵型に作られます。
ぼたもちは、 春のお菓子 で「牡丹」のように大きく丸い形に作られます。

また、あんこの種類も違い、おはぎはつぶあんでぼたもちはこしあんです。

これは、 小豆の収穫時期によるもの で、秋の収穫したての時期はやわらかいつぶあんに、時間が経って固くなった春の小豆は皮を除いてつくるこしあんになるのです。

おはぎ・ぼたもちは、昔から 魔除けの力があるとされてきた小豆五穀豊穣に繋がるお餅 を材料とした縁起の良いものとされてきました。
更に、お餅と小豆を「あわせる」ことから、仏と心をあわせるという意味にかけられます。

お彼岸には、 ご先祖様への感謝の気持ち家族がこれからも健やかに生きていけるように お祈りしておはぎやぼたもちをお供えします。

お彼岸のおはぎ・ぼたもちに関してはこちらも参考にしてください。

お彼岸のお供え物

お彼岸のお供え物に厳密な規定はありませんので、故人や家族が喜ぶものをお供えしましょう。
定番のお供え物としては、

  1. お菓子
  2. 果物
  3. そうめん
  4. 飲み物
  5. 線香
  6. 現金

などがあげられます。

お彼岸に定番のお供え物①花

花屋さんで 仏花を用意してもらうと良い でしょう。
奇数本(3.5.7本)を1対としてお墓に左右対称に1対ずつ飾ります。

匂いのきつい花や毒・トゲがある花は避けましょう。
故人が亡くなって日が浅いときは淡い色合いの花を選びます。

お彼岸に定番のお供え物②お菓子

定番のおはぎ・ぼたもちや羊羹、饅頭などの和菓子に加えて、ケーキや焼き菓子などのスイーツをお供えする人もいます。

動物性油脂を用いた洋菓子はお供え物として適当ではないという方もいるので家族や親戚間でよく話し合ってきめましょう。

他家に墓参りに行くときは、 先方の家族構成や考え方を事前に確認 しておきましょう。
和菓子屋・洋菓子屋、百貨店、大手スーパーなどで購入可能です。

お彼岸に定番のお供え物③果物

故人や先祖との「縁」と果物の形の「円(丸)」をかけて、 丸い果物をお供えすることが定番 です。
みかんやぶどう、メロンなど形が丸く色もきれいなので飾った時の見た目も素敵です。

他家に訪問する際に持っていくときは、先方の負担になってしまうので 多すぎたり重すぎたりしないように注意 しましょう。

バスケットフルーツであればそのままの状態でお墓に飾ることができます。

お彼岸に定番のお供え物④そうめん

幸せが細く長く続く というように古くから縁起物とされてきました。

茹でるだけで簡単に食べられるのも嬉しい点です。
乾物ですので 賞味・消費期限が長い というメリットもあります。

お彼岸に定番のお供え物⑤飲み物

お水やお茶だけではなく、ジュースやお酒をお供えすることもあります。
手軽に購入可能ですし、無難なので 他家を訪問するときにもおすすめ です。

お水やお茶をお添えしない宗派もありますが、お彼岸の時はそこまで厳密にならなくても大丈夫です。

お彼岸に定番のお供え物⑥線香

線香は仏教の考え方では故人の食べ物になったり、あの世への道標となったりと大変重要な役割を果たします。
色や香りなど様々な種類があり、値段も差が開いています。

お線香の火を消す時は口で息をふきかけるのではなく、手で風を送って消すのがマナーです。

お彼岸に定番のお供え物⑦現金

自分の家の墓参りではなく他家に訪問して墓参りをする際はお供え物として現金を包むこともあります。
先方の好みがわからないときや、忙しくて商品を選ぶ時間がないときなどにおすすめ です。

金封袋はのしのついていない不祝儀袋を使用する点に気をつけましょう。
なお、金額の相場は 3000円〜5000円 程度です。

現金だけでは物足りないと感じる方は、**果物や花と一緒にお供えするのも良い**でしょう。
その場合も、3000円〜5000円に収まるようにします。

お彼岸の意味や過ごし方を振り返って充実した時間を

お彼岸とは仏教に日本古来の先祖供養の思想が結び付いて生まれた行事です。
お彼岸の意味や由来、お盆との違いやお墓参りをする理由を知った上でこの期間をすごすことは大変有意義です。

時間面や費用面で無理のない範囲でしっかりと準備しましょう。
故人や先祖、家族の喜ぶ顔を想像しながら準備すればその時間も楽しく充実したものになります。

また、お彼岸という時期は六波羅蜜を実践する期間であるとされています。
故人や先祖、自分としっかり向き合うことでお彼岸が終わった後も今まで以上に充実した人生を送ることができます。