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享年とは?意味は?数え方や行年、没年との違い・使い分けも解説

皆さんは、故人の年齢について、どのような数え方をしているのか、ご存知ですか。
「享年」と「行年」、「没年」の意味違いや使い分けに戸惑ったことがある方もいらっしゃることと思います。

そこで、ここではこれら故人の年齢の数え方について詳しくご紹介します。

享年とは?意味は?数え方や行年、没年との違い・使い分けも解説

享年の意味

お墓

享年(きょうねん)とは、「天から享(う)けた年月」という仏教用語で、一般的に人が生まれてから亡くなるまでの年数を言い表す際に使われます。

皆さんご存知の通り、日本には、還暦や古稀、米寿などの人生の節目に長生きしたことを祝う風習があります。
そのため、長生きは良いことであるという考えが、亡くなった時の年齢を享年として数え上げて、墓石に掘り、故人を偲ぶという行為につながることが多くありました。

享年の数え方

カレンダー

享年の数え方は、実年齢とは異なり、数え年で計算されます。
数え年は、生まれた年を一歳と数え、毎年の元旦ごとに年が増えていく数え方です。

そのため、誕生日がいつであるかに関係なく国民全員が正月に一歳、年を取ることになります。
よって、享年と実年齢(数え年と満年齢)では、一歳から二歳のずれがあることになります。

また、 享年を表す際に年齢の後に「歳」を付けることは通常あまりないと言えます。

例えば、ある男性Aさんは1957年10月30日に生まれ、2006年8月17日に亡くなったとします。
ここで、Aさんの享年を数えてみましょう。

まず、数え年ですから、Aさんは1957年10月30日の時点ですでに1歳であることがわかります。
そして翌年の1958年1月1日には、2歳になります。

Aさんは1958年から48年後の8月に亡くなっていることから、 2歳+48年で彼は享年50ということになります。

享年と行年の違い

香典と数珠

行年の意味

行年とは、「娑婆で修業した年数」、「行(時が進むという意味)の年数」をさします。
「娑婆」とは、仏教用語のひとつで、我々が日頃生活している俗世間をあらわします。

つまり、行年とは、「何年修業を積んだか(何歳まで生きたか)」を表します。
ただし、行年の数え方は、寺院や地域などによって異なる場合が多い、というところが現状です。

数え年の場合は、享年の数え方と全く一緒と考えてもらって構いません。
一方で、 満年齢によって表す場合は、以下のようになります。

まず、満年齢とは、「現時点での年齢」を意味しています。
つまり、自分が生まれた時を0歳とし、誕生日が来るにつれて一歳ずつ年齢を加算していく方法です。

これは私たちが日常的に行っている年齢の数え方と同様ですね。
行年は、一般的には、年齢をあらわす数字の後に、「歳」をつけて表記するのが正しいと言われています。

享年と行年の使い分け

読者の方の中には、「享年」と「行年」のそれぞれの使い分けや使い方に戸惑う方もいらっしゃることと思います。
そこで、ここでは享年と行年の使い分けをご紹介したいと思います。

まず、前提として、 享年とは「故人が何年生きたか」を表し、それに対して、行年とは「故人が何歳まで生きたか」を表します。

通常、故人が亡くなった時点での年齢を言い表す場合、享年か行年のどちらかを使用することが多い傾向にあります。
しかし、どちらを選ぶかについて厳密な規定はなく、寺院や霊園などによっても異なることが多いです。

最近の霊園では行年が使われることが多いです。対して、昔ながらの霊園や寺院では享年のほうが多く使われている傾向にあります。

お寺では、還暦や古稀、米寿などといった長寿を祝うことから、墓石に刻印する年齢を少しでも多くするために、 数え年である享年が多く用いられる傾向にあります。

行年に関しては、こちらも参考にしてください。

享年と没年の違い

喪章

没年の意味

没年とは、「故人が没した(亡くなった)年」のことを指します。
この場合の 「没年」には「故人が亡くなった年齢」と「故人が亡くなった年次」の二つの意味がある ので、注意しましょう。

没年月日といえば、故人が亡くなられた日付のことを指します。
没年は享年とは異なり、年齢をあらわす数字の後に「歳」をつけて表示するのが一般的であると言えます。

享年と没年の使い分け

享年と没年の使い分けについて説明します。
まず、 没年が「故人が亡くなった年次」を表すときは、そのまま西暦や和暦を用いるとよいでしょう。

また、「故人が亡くなった年齢」を指し示すときは、享年は数え年を用いて表すのに対し、没年は満年齢を使用して表す傾向にあります。
満年齢の数え方は先ほど述べた通りです。

それではここで先ほど出てきたAさんの例をとって彼の没年を計算してみましょう。
Aさんは、1957年10月30日に生まれ、2006年8月17日に亡くなっています。

満年齢の数え方の則ると、1957年10月30日の時点ではAさんはまだ0歳です。
そして誕生日ごとに年を重ねることになるので、1958年10月30日で1歳になります。

Aさんは、2006年8月17日に亡くなっていることから、最後に年を取るのが2005年10月30日となり、2005-1957=48より、没年は48歳となることがわかります。

先ほど述べた享年の数え方との違い、お分かりいただけたでしょうか。

享年の数え方にはくれぐれも注意しましょう

今回は、「享年」を中心に「故人の年齢の数え方」についてお伝えしました。
「行年」や「没年」との数え方や使い方の違い、使い分けもお分かりいただけたことと思います。

これらの言葉には、厳密な使い分けは存在しないので、故人の年齢を数え、言い表す際には、それぞれの意味や数え方に照らし合わせてみて、ご自身で判断をしていただければと思います。

勿論、使い方に自信のない場合は、お寺やご住職に伺うのも良いと思います。
このページが、皆さんがそれぞれの状況に合わせて個人の年齢の数える際の参考になれれば幸いです。

みん終編集部

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