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除籍謄本とは?取り方や費用、注意点や必要な場面、見方も解説!

除籍謄本という言葉を聞いた事がありますか?
ある戸籍から在籍していた人が皆抜けていなくなった状態を、書面に記した物です。

ちょっと難しく聞こえますが、戸籍を抜ける事情は結婚や自立、他界等様々です。
書面の発行は市役所に依頼します。
当記事では除籍謄本の実際、取り方、注意点、取得のタイミング等を解説します。
一つずつ詳しく見ていきますから、除籍謄本の取り方にも困りませんよ。

除籍謄本とは?取り方や費用、注意点や必要な場面、見方も解説!

そもそも除籍謄本とは

家族
  1. 謄本と鈔本
  2. 除籍謄本とは
  3. 除籍謄本ができるタイミング

謄本と鈔本

謄本は複写した物です。
戸籍正本を丸ごと手書きで転写した本 を指します。

鈔本は 原本の一部を抜き出して作成した物 です。
両者の違いは、全体の複写か一部のみ転写したのかになります。

戸籍謄本 は、自治体が保管する正本全体から複写した所書きの全項目が載っています。
記載事項は原籍と名前に加え、世帯主や配偶者各自の情報です。

戸籍鈔本 には、個人のコセキ情報だけが記されています。
また戸籍改製は、法律の改訂等に応じて、自治体が文書の型を修正するのです。

改訂前の書式は『改製原戸籍』と言います。

除籍謄本とは

除籍謄本 は、ある事情で人が抜けてコセキが空になった状態です。

  • 他界
  • 結婚離婚
  • 引っ越しなどによる転籍

在籍人数が ゼロ になると、市役所に報告します。
書面を発行してもらって、 『この籍には誰もいません』と証してもらうのです

その書状が除籍謄本です。

除籍謄本ができるタイミング

時間

除籍謄本がいつできるかは、 機関の役人が発行申請の後戸籍を転写した時 です。
具体的に言うと、以下の状況から

  • 他界
  • 分籍・転籍
  • 養子縁組
  • 失踪宣告
  • 結婚・離婚

家族がいなくなり、 該当する届が提出されて、行政側で認定された時 です。
届には、なぜコセキゼロの状態になったかを説明する役割があります。

除籍謄本を取得できる場所

ポスト

その人の 元々の出身地(本籍地)の市役所でのみ収得 できるのです。
方法には2種類あります。

  1. 役所
  2. 郵送

役所

希望の除籍謄本の原籍があるエリア でなければなりません。
元々の出身地の役場でなければ、取れないのです。

行政機関で取れる窓口は、以下が参考になります。

  • 戸籍住民課
  • 住民課
  • 戸籍課
  • 市民課

見つけるヒントは除籍謄本を取り扱っていれば、窓口の看板に

戸籍取得係/戸籍係/戸籍証明係

等と明記してあります。
また申し込んだ人の居住地によっては、直接訪問しづらいですよね。

そういった人の為に、出先機関でも対応しています。
名称は、各地域の行政機関ごとに市民センター、出張所等様々です。

土日に開設している所がほとんどなので、平日に行けなくても取れます。
読者の方によっては『コンビニは?』と思われるでしょう。

コンビニで取れたら便利ですが、 現在収得は不可能 です。

郵送

除籍謄本を郵送で取り寄せるには注意点があります。
行政機関は郵送による発行は別窓口を設けて対応しているのです。

大抵窓口名は 『郵送請求専用センター』 です。
望む人は、この窓口宛てに申し込み書類を送ります。

また、原籍地に限らず、籍の家主も把握しておきましょう。

除籍謄本の取得方法①役所の窓口

方法
  1. 取得できる人
  2. 用意する物
  3. 費用

取得できる人

除籍謄本を取れる人は、対象のコセキにその名が載っている人です。

  1. 当の戸籍に記名されている人
  2. 上記の夫または妻
  3. 1の人の両親、祖父母または子どもや孫など

注意点は、除籍謄本を取れる人にはきょうだいや叔父・叔母は入っていません。
仮に1~3の人で受け取る資格があっても、邪な意図が感じられる場合は却下されます。

用意する物

除籍謄本を取るのに必要な物は 請求書と本人を証する書付、委任状 です。
申請書は基本『戸籍証明等請求書』という名の書式を用います。

記入事項は

  • 本籍
  • 家主の名前
  • 家主の生年月日
  • 発行を申し込んだ者の名
  • その人の住所、電話番号
  • その人の生年月日
  • なぜ除籍謄本を申請するのか(理由)

になります。
本人を証する書付は、以下の物が該当するのです。

該当の書類 備考
マイナンバーカード
パスポート
在留カード
特別永住者証明書 外国人登録証明書
障害者手帳 療育手帳
身体障害者手帳
住民基本台帳カード 写真付きである事
運転免許証

書付には有効期間がある場合があります。
所定の期限内に申し込めば本人確認書類として使えるのです。

また、提出者の顔写真も添付して下さい。
難しい場合は窓口で別の本人確認書付を掲示して下さい。

委任状は、除籍謄本の申込を自分ではなく他人に頼む際に必要です。
書面への記入は 除籍謄本の申込者本人が行います

費用

1部で750円 です。
また、以下の書付

  • 除籍個人事項証明書
  • 除籍抄本
  • 除籍全部事項証明書

全て除籍謄本と同額になります。
しかし郵送の収得は、手数料のみ地域で変動する事に注意です。

行政書士等に依頼すると1部3,000円~ します。

除籍謄本の取得方法②郵送

郵便局
  1. 取得できる人
  2. 送付する書類
  3. 費用

取得できる人

除籍謄本を取れる人は、役所の場合と同じです。
受け取りを望む人自身、家族、代理人が可能 になります。

送付する書類

行政機関と変わりませんが、自治体によっては郵送専用の書式が必要です。
以下に郵送による除籍謄本の申込に必要な物をまとめました。

必要な物 詳細
請求書 行政機関の公式サイトから入手できる。筆記に消せるボールペンまたは鉛筆はNG
返信用封筒 切手貼付必須。個人の申請者は現時点の自身の住所を記載。法人は現法人所在地
本人確認書付(写し) 在留カード/身体障害者手帳/マイナンバーカード/写真付き住民基本台帳カード/運転免許証/健康保険証
Or 現住所確認書付(写し) 同上
定額小為替(750円×1) 郵便局で入手可。新しい未使用の物で

申し込み書類の送付から、行政機関で受理、自宅に届くまでは10日程 かかります。
郵送による受け取りを望む場合は、日数も見積もって準備しましょう。

費用

除籍謄本を取り寄せるのに、 手数料として1通750円 かかります。
実際に郵送時はお釣りを避けて、該当分の定額小為替か現金書留を使用して下さい。

除籍謄本の取得方法③専門家依頼

服装 スーツ
  1. 専門家に依頼するべき時
  2. 費用

専門家に依頼するべき時

除籍謄本は、独自に入手しようとすると大量の手続きがあって大変です。
少しでも手間を省く為に、専門職の人の手を借りる事も考えましょう。

プロフェッショナルは、 行政書士・司法書士・弁護士 です。
特に、身内が亡くなって相続の手段に収得する時は欠かせません。

専門家の手が必要な理由は、

  • 相続に必要な籍系の書付は、他界した人の誕生から死亡が記載され
  • 除籍謄本には、 それら全てが掲載されていないので1枚では事足りない

非常に煩雑な為、初心者では途中で間違ってしまう恐れがあります。
必要となる亡くなった人の生涯のコセキには

  • 明治→大正→昭和→平成ごとの物
  • または各時代の改製された物

が含まれるのです。
除籍謄本の収集に苦労するのは、以上の物を揃えるだけではありません。

入手場所は、故人が生きていた年代ごとの居住地の地域に限ります。
申し込んだ人が近くに住んでいない場合は、アクセスする必要が生じるのです。

ぜひスペシャリストに依頼して、代わりに請求してもらうことを検討しましょう。

費用

除籍謄本の代行申請には、 書式代750枚に依頼料が3,000円 かかります。
ですが、1部のみの拾得に対応しているケースはあまり無いです。

依頼料全体では、除籍謄本は家系図の作成や裁判手続き等の一部として見なされます。

除籍謄本を取得する際の注意点

注意
  1. 故人が戸籍を移動した場合
  2. 相続登記を行う場合

故人が戸籍を移動した場合

除籍謄本を取る時、家主が既に亡くなっていて転籍している場合です。
転籍には注意すべき事項がいくつかあります。

  • 移動前に、家族構成員で何らかの事情で戸籍を抜けた人がいた事
  • 移動時に法的に無効となっている事柄(養子縁組離縁や離婚)

以上は転籍後のコセキに記されません。
新しい物に転写されないのは、数度の転籍は入籍した経緯にずれが出る為です。

受け取る際は、移動前の戸籍をきちんと確認して下さい。
変更ごとに 『どの事柄が変わって転写されていないか』 を見ます。

相続登記を行う場合

相続関係の手段で、不動産等を相続していると相続登記が必要になります。
その用意すべき書付に除籍謄本が入っているのです。

除籍謄本にも相続登記にも有効期限は設けられていません。
注意点は、 相続者は故人の逝去後に戸籍謄本を取るべき とされているのです。

入手には、故人が息を引き取った日から日を置かないようにします。

除籍謄本が必要な場合

相続
  1. 遺産相続
  2. 家系図を作成
  3. 離婚している場合

遺産相続

除籍謄本は、遺産相続において以下の場面で必要です。

  • 亡くなった人の遺産を相続
  • その遺産の名義を変更する
  • 上記の場合に本人が逝去した事を証する資料が必要
  • 相続人である自分の立場を証する必要性

4つ目の場面で、亡くなった人の誕生時から他界する現在までのコセキを照合します。
その際、照合先資料として除籍謄本が求められるのです。

(他には戸籍謄本や改製された物)

家系図を作成

家系図で除籍謄本が必要になるのは、自らの先祖を調べる為です。
上の世代の人々のルーツをたどっていきます

通常コセキは市役所に長期保存されているので、手に入りやすいです。
しかし時代によっては、戦争や災害の影響で焼失してしまっている事もあります。

離婚している場合

離婚した後に除籍謄本が必要になるのは、

  • 行政機関から、元夫または元妻の戸籍を提出するよう依頼された
  • 元配偶者同士で裁判を実施する際

といった場合です。
普通、夫婦は離婚すると籍を別にします。

しかし、認められうる理由によっては取れるのです。

除籍謄本の保存期間

カレンダー

除籍謄本が保管できるのは、 戸籍から人が皆いなくなって150年間 です。
保管期間は、平成22年に戸籍法が改定された事に則り変更されました。

法改正以前は、 80年間保管 するのが基本でした。
規定の期間が過ぎれば、処分するか否かは自治体側で判断します。

もし明治以前のコセキを見たいなら、取得はかなり困難です。
現時点でアクセス可能な旧時代の物は、 1886年(明治19年) になります。

150年は経過していないので、明治19年までであれば遡れるのです。
80年が適用されている籍でも、行政機関によってはそれ以上維持する事もあります。

最も入手が困難でやむを得ないケースが、 大戦下や震災があった時代 です。
行政の機能自体が断たれたので、その時代のコセキも無くなっている可能性があります。

除籍謄本の有効期限

時間
  1. 基本的にない
  2. 相続の時は注意

基本的にない

除籍謄本の 有効期限はありません
しかし受理先が、発行から何ヶ月以内の物と決めている事もあるのです。

他の戸籍に関係する書付にも期限はありません。

  • 法定相続情報証明制度
  • 相続登記

相続の時は注意

除籍謄本を相続で使う場合は注意点があります。
相続する人の戸籍謄本は、 『亡くなった人が他界した後に』得た物 であるべきです。

明確な有効期限こそありませんが、逝去した日からあまり日は空けない事です。
故人の生存中住んでいたエリア全てから収集します。

その過程自体、順を追った物です。
ですから1か所目の除籍謄本を取っても、全収集後は3ヶ月以上が経っています。

除籍謄本の見方

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除籍謄本の読み方を、東京都北区のサンプルを使って解説します。
サンプル謄本は以下のURLからご覧になれます。

(右上)除籍 :除籍謄本である事の証 氏名欄(×つき) : コセキを抜けた人にそれぞれ振られる 氏名上部/身分事項 : 戸籍上の経歴 夫および妻の身分事項欄 : 入籍事情 、両者出生、結婚、 亡くなった事による除籍 息子(啓太郎)の欄 : 出生時の入籍 結婚によって籍を抜けた事の明記 (右端)『籍本』(本籍) : 元の出身地(本籍地) 『籍本』下部の氏名欄 :コセキにおける家主(筆頭者)の氏名 ※家主が籍を抜けても変更なし 『籍本』左部/コセキ事項 戸籍の編製:籍を新たに作成する事 戸籍改製(サンプルには記載なし):旧式のコセキを新式に修正する 消除 :籍から誰もいなくなったので籍自体が無くなる事

除籍謄本と改製原戸籍の違い

違い

両者は、そもそも 『故人の誕生から逝去までの全コセキ』に必要 です。
また籍に関する取り決めを行う戸籍法の改正で、書面の型も修正が加えられます。

改製原戸籍は 修正前のコセキで、略称は原戸籍(げんこせき/はらこせき) です。
平たく言えば、現在より古いタイプの籍になります。

また、新しいコセキはデジタル時代ではPCで作成管理が行われているのです。
行政で申し込みしても手渡されるのは印刷された書面になります。

とじられたタイプにはお目にかかれないのです。
改製原戸籍も、文書から画像ファイルとして処理されるようになりました。

また、 法改正の対象となる物も同名の為 ややこしいです。
正しく識別する為に、データ化された物は『平成改製原戸籍』と言われます。

あるいは平成原戸籍です。

除籍謄本と戸籍謄本の違い

選択

両者の違いは、 戸籍から抜ける事情 です。
除籍謄本そのものは、『コセキから誰もいなくなった事を明示する物』になります。

戸籍法で見ると

  • 在籍者が亡くなったり行方不明になったりして
  • 籍から抜ける事(死亡扱い)

の2つの解釈を除籍と呼んでいます。
また存命中の人が引っ越し等で他の籍に移動するのは、転籍です。

混乱しやすい点は、相続の手段に確認する書付に

亡くなった人の除籍謄本を用意するように

と書いてあります。
言葉の綾で、 『除籍謄本』自体を収得する必要はない のです。

相手側(役所)は『故人が逝去した事を確証する物』(事実)を希望しています。
要は、 『故人が除かれているコセキ謄本』か『除籍謄本』を用意すれば 良いのです。

例えば80代の夫婦で、妻が逝去してしまったケースです。
法的に妻は在籍していたこせきからは抜かれます。

注意点は夫です。
夫は健在なので、籍に『残っています』。

在籍している家族皆が『いなくなった』訳ではありません。
それは『戸籍謄本』と言えます。

本籍地の行政機関で、夫は妻のコセキを取ります。
戸籍謄本が発行されるのです。

それには、 『死去した妻が籍から抜かれた』事が記されて います。
以後、夫も旅立った時に戸籍を取ると、除籍謄本が発行されるのです。

除籍謄本を取るには本籍地の行政か郵送で

除籍謄本を受け取りできる場所は決まっています。
対象の人(故人)の出生地である、本籍地がある地域の市役所 です。

物理的な問題(距離など)で、行政に直接行けない場合は郵送にします。
行政宛てに必要書類を送付して、発行申し込みを行うのです。

入手に注意するべき事は、

  • 故人がコセキを転籍していた場合
  • 相続時は亡くなってからなるべく間を置かずに籍を取る事

になります。
特に遺産相続の際には、生まれてから亡くなるまでのコセキ全てを参照するのです。

年代が古すぎるコセキは、所定の有効期限を過ぎて廃棄されている事もあります。
取りたい時には、どんな場面で必要・年代はいつか把握して下さい。

当記事が役立てば幸いです。

みん終編集部

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