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お墓・霊園

墓石の名前の入れ方とは?流れ・費用相場・注意点なども紹介

お墓にどうやって名前を入れるのか、いつ入れるのかわからず、悩む人は多いようです。
残された家族親族の気持ちとしては、とどこおりなく、故人の遺骨を納めたいと思うことでしょう。

墓石への名前の入れ方や、かかる費用を紹介します。
トラブルなく名前入れできるよう、チェックしていきましょう。

墓石の名前の入れ方とは?流れ・費用相場・注意点なども紹介

墓石へ名前を入れる時期は?

カレンダー

お墓に名前を入れる時期 について確認していきましょう。

  • 特に期日の決まりはなし
  • 納骨式までに終わらせることが多い
  • 手続きに1か月ほどかかる

特に期日の決まりはなし

墓石に名前を入れる期日は、特に決まっていません。
決まりはないものの、法事や手続きをスムーズにおこなうために期日を決めて進めた方がよいでしょう。

納骨式までに終わらせることが多い

お墓に名前を入れるのは、納骨式前というのが一般的です。
納骨式で納骨する際、故人の魂を墓石に入れる開眼供養を行います。

魂を入れた礼拝の対象の物に、手を加えることは避けるのが慣しです。
ですから納骨前に名前入れが終わっていないと、一度閉眼供養を行わなくてはいけません。

名前を入れる際は、開眼供養で魂を入れる前に行うか、いったん閉眼供養をして魂を抜いてからしましょう。

手続きに1か月ほどかかる

お墓への名前入れは石材店に頼みます。
しかし依頼後すぐの作業が無理なこともあるでしょう。

早い場合でも2週間、場合によって1か月ほどかかります。
彫刻する文字の原稿をもらってから、文字の大きさや字体の確認作業に入り、下書きのゴム版を作るのです。

ゴム版ができたら、墓石に彫刻します。
彫刻するまでのゴム版作りや彫刻作業が終わるまでにかかる期間は、早くても数日です。

余裕をもって、 納骨1か月前には依頼するとよいでしょう。

墓石への名前の入れ方の流れ

手順・流れ

お墓への名前の入れ方の順序を知っておくと、納骨までの流れがイメージしやすくなります。

石材店に依頼してから法要までの流れ を順番にお伝えします。

  • 石材店に依頼
  • 見積を出してもらい確認する
  • 仕上がりを見て修正が必要かチェック
  • 寺や霊園で法要を行ってもらう

石材店に依頼

納骨式の日にちが決まったら、まずは石材店への連絡が必要です。
故人の戒名または俗名と命日、享年を伝えます。

納骨式の日取りも知らせてください。
位牌の写真を撮っておくことで、字の間違いを防げるでしょう。

すでに彫刻がしてあるなら、字体や大きさを確認します。

見積を出してもらい確認する

彫刻したい文字を伝えたら、次は彫刻にかかる費用の見積もりを出してもらいます。
彫刻する文字の原稿を作ってもらい、字体や彫刻の方法を打ち合わせしましょう。

現地で作業する場合と、作業できる場所に墓石を運ぶ場合によって金額が変わります。
追加作業による費用増加を避けるためにも、しっかり見積もりを出してもらいましょう。

仕上がりを見て修正が必要かチェック

墓石への彫刻が終わったら、仕上がりを確認しましょう。
原稿の段階で確認していても、修正が必要になることもあります。

納得できる供養をおこなうためにも、彫刻の仕上がりを確認して、必用あれば修正してもらいます。

寺や霊園で法要を行ってもらう

墓石への彫刻ができあがったら、開眼供養をしてもらい納骨します。
開眼供養をしてもらうことで、ただの石から礼拝の対象物に代わります。

開眼供養は、寺や霊園にお願いしましょう。
追加で名前を入れるなら、閉眼・開眼供養をする必要があります。

墓石から魂を抜かないと、彫刻の作業はできません。
その場合も、寺や霊園に依頼しましょう。

墓石の名前を入れる際の相場

金額

墓石に名前を彫るときの金額相場を紹介します。

彫刻費 2~8万円 (1名分)
運搬費 1~3万円
お布施 1~5万円
お車代 5,000円~1万円

彫刻費は、文字数ではなく、1人分の名前につきいくらと計算します。
相場は2万円から8万円、平均して5万円ほどです。

都心部では10万円かかるところもあるでしょう。
運搬費は、重機の使用や移動距離によって変動します。

寺や霊園が指定する石材店であれば、近場のことが多いので移動費もさほど高くならないでしょう。
墓地が狭く特殊な重機が必要な場合は、その分金額が高くなります。

供養にかかるお布施は、1万円から5万円が相場です。
たとえば、お布施を3万円にするのであれば、お車代を5000円とし、お布施とお車代を合わせて、3万5000円を用意することになります。

墓石の名前は俗名?戒名?

はてな

お墓に彫刻する名前は俗名と戒名どちらなのかも迷うところです。
これにはさまざまな考え方があるでしょう。

墓石に彫刻する名前の説明をします。

昔は戒名が一般的だったがどちらもOK

昔は、亡くなったら仏になる修行をすると考えられ、仏道の道を守るという意味で戒名を与えられ、戒名を彫刻していました。
今では、無宗教の人も多くなり、必ずしも戒名でなければならないということはありません。

生前の名前である、俗名での彫刻も増えています。
宗派宗旨に関わる部分ではありますが、故人の遺志も尊重して彫刻の名前を決められるようになりました。

菩提寺では戒名のみに限定されることも

自分の信仰する宗派の菩提寺に墓石を建てて納骨する場合は、戒名に限定されることもあります。
菩提寺に納骨するということは、檀家に入るということです。

仏道の修行をするという意味で、僧侶に戒名をつけてもらいます。
故人が無宗教で、家族のお墓に納骨する場合も、菩提寺によっては戒名が必要なこともあるので、菩提寺に確認しておきましょう。

戒名に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

墓石の名前の色・書体

石材

彫刻する名前を決めたら、次は色や書体を決めます。
色や書体を決めるポイントを見ていきましょう。

彫刻する文字の色は、一般的に白色と黒色が多いでしょう。
墓石の種類に影響されにくく、読みやすい色が、白色と黒色だからという理由もあります。

黒色は関東で、白色は関西で多く見られます。
九州地方の長崎や鹿児島、熊本では金色を使う慣しもあります。

また、生前に戒名をもらい墓石を建てた場合、戒名は赤や朱色で書き、亡くなったあとに他の色に塗り替えることもあります。
文字の色は土地柄によっても変わるので、菩提寺や石材店に確認しましょう。

墓石に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

書体

墓石に彫刻する文字について、書体の決まりはありません。
自由に書体を決めましょう。

追加で彫刻するなら、すでにある書体に合わせます。
一般的に多く使われている書体は、楷書体・行書体・草書体・隷書体です。

読みやすさで言えば、楷書体や行書体がよいでしょう。
墓石の形も、和形や洋型、デザイン墓石などがあるので、それぞれに合う書体を選ぶのもおすすめです。

墓石の名前を彫る順番

墓

墓石に名前を彫る順番に決まりはありません。
それでも、ルールを決めておくことで、いざという時に困らずに済むでしょう。

どの順番で入れるかをまとめました。

  • 亡くなった順番
  • 家族の年齢順
  • 早く亡くなった場合空間を空けて彫る

亡くなった順番

こちらの方法は、わかりやすい方法です。
納骨した順番に彫っていくのでわかりやすく、彫るときに間違えにくいでしょう。

名前と名前の間にスペースーを作る必要がないので、見る人にきれいな印象を与えられます。
ただ亡くなる順番は、年齢順だとは限りません。

亡くなった順番だけで並べていくと、家系での関係性がわかりにくくなります。
亡くなった順番にするのであれば、名前と年齢に加えて家族内での立場を、妻・長男・次男などと明記するとわかりやすいでしょう。

家族の年齢順

家族の年齢順に名前を彫っていく方法です。
曾祖父母、祖父母、夫婦、子世代のように年齢順に彫ります。

亡くなった順番ではなく年齢順だと、 家族関係がわかりやすくなります。
石材店では、家族関係をわかりやすくするという理由で、年齢順をすすめているところもあるようです。

亡くなる順番は、必ずしも年齢順とは限りません。
その場合、名前と名前の間にスペースを設けて彫刻します。

早く亡くなった場合空間を空けて彫る

あまり考えたくないことですが、こどもや赤ちゃんが親や祖父母よりも先に亡くなる可能性もあるでしょう。
早く亡くなった人は、空間を空けて彫ってもいいでしょう。

その場合、年齢順を考え、その分の空間を空けるのです。
ただ、死ぬのを待っているようで縁起が悪いという考え方もあります。

家族で、どうするかを話し合って決めましょう。

墓石に名前を彫る場所の傾向

浄土真宗墓

墓石に名前を彫るときに、どの場所に彫るのか、一例を紹介します。

棹石の正面 家名や各宗派の題目
故人のすきな言葉
棹石の右側面 埋葬される人の戒名
没年月日
享年
台石の左側面 墓石の建立者の名前
建立年月日
裏面 建立者の名前
建立年月日

墓石の一番上の石を棹石といいます。
棹石の正面には、〇〇家先祖代々と彫刻することが多いようです。

棹石の右側面には、 埋葬される人の戒名と亡くなった日と享年を入れていきます。
棹石を支えている台石の左側面に、 建立者の名前と設置日を入れます。

台石の側面が狭いようなら、棹石の裏面に入れてもよいでしょう。
名前を入れる場所にも決まりはありません。

あくまで参考として考えてください。

墓石に名前を追加・変更する方法

方法

すでに建てられている墓石に故人の名前を追加したり、一度彫った名前を変更したい場合もあるでしょう。
文字の追加や変更をしたい場合の方法をお話しします。

  • 墓標を増やして記入する
  • 竿石の建て替えを行う
  • 消したい字の部分を削りなおす
  • 消したい字の部分をパテで埋める

墓標を増やして記入する

墓石の棹石に戒名がいっぱいで名前を入れるスペースがない場合は、墓標を増やす方法があります。

棹石に記載できる人数は、片面5~7人くらいです。
お骨が増え続けると、スペースが足りなくなるでしょう。

法名碑と呼ばれる墓誌や、墓石のフタ石を墓誌の代わりにする人もいます。

竿石の建て替えを行う

お墓を建て直さずに名前をへ変更したい場合、棹石の建て替えをする方法があります。
お墓を継承する人の名前や宗教がちがう場合や、題目を変更したいときにおすすめの方法です。

お墓を建て替えるより費用もかかりません。

消したい字の部分を削りなおす

墓石に入れた文字は、削り直すこともできます。
墓石から棹石を取り外し、磨き直して彫刻し直すのです。

一度彫刻した字を消すために、1㎝から3㎝ほど表面を削るので、 棹石が少し小さくなります。
削り直しは現地で作業ができないので、棹石を移動するための運搬費も必要です。

また墓石の魂を抜く法要と、魂入れの法要もあこなわなくてはいけません。

消したい字の部分をパテで埋める

消したい文字が少ない場合、彫刻の部分をパテで埋めることもできます。
棹石の建て替えや削り直しは費用がかかりますが、 パテで埋める方法は費用が安くすむのがメリットです。

ただ年月による劣化で、パテが剥がれてきてしまうことがあります。
見た目も、埋めた場所がわかりやすいので、修正部分がわかってしまうのはデメリットといえるでしょう。

墓石の名前を彫る際の注意点

! 注意

墓石の名前を彫る際に、気をつけたい注意点 をまとめました。

  • 石材店は複数比べて決める
  • 家族で相談して決める
  • 名前を彫らないこともできる

石材店は複数比べて決める

寺院や霊園で指定されない場合、石材店は複数の業者を比べた方がよいでしょう。
いくつかの石材店に、見積もりを依頼するのがおすすめです。

石材店によって値段が違い、彫刻の仕方もちがいます。
墓石に刻む名前は、長い年月残るものですから、納得できる業者に依頼しましょう。

家族で相談して決める

彫刻するための原稿をつくるときは、自分一人で決めるのではなく、家族で相談して決めましょう。
刻む名前や書体、棹石の正面に彫る文字は、墓石の顔となり、お参りする際に目に入ります。

だれか一人でも納得しないで彫刻をすることは、トラブルにもつながります。
あとから削り直しや建て替えをすることになれば、余分な費用がかかるでしょう。

家族が気持ちよく供養できるように、全員が納得した上で彫刻する文字を決めることが重要です。

名前を彫らないこともできる

必ず墓石に名前を掘らなければいけないというきまりはありません。
無宗教の人であれば、故人の好きだった言葉や、遺したい言葉を彫刻する人もいます。

すきなイラストや、故人の好きだったものを絵にして彫刻するのも一つの方法です。
菩提寺に墓石を建てる場合は、決まりごとがないかを確認しましょう。

墓石の名前は自由に決めましょう

墓石に名前を入れることに関して、法律的なきまりはありません。
菩提寺によっては制限されることもありますが、それ以外は自由に決めてもよいでしょう。

墓石は、先祖や故人を供養する場所になります。
文字一つをとっても、自分たちの納得のいく形にしたいものです。

お墓に入れる名前に関しては、いろいろな考え方があります。
今回紹介したポイントを押さえて、家族や親族が納得できる方法を見つけましょう。

みん終編集部

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