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葬儀

【専門家監修】 喪主は誰がやる?役割や挨拶は?喪主になっても慌てないために!

喪主はどのような役割を担っているのでしょうか。そもそも喪主は誰がつとめるべきなのでしょうか。

今回の記事では、挨拶や服装など喪主にまつわる様々なことについてみていきたいと思います。
この記事を通して喪主に関する疑問を解消してしまいましょう。

※本記事は終活カウンセラー上級の渡邊松枝様に監修して頂きました。

【専門家監修】 喪主は誰がやる?役割や挨拶は?喪主になっても慌てないために!

喪主とは

喪主

『喪主(もしゅ)』という言葉は誰しもが聞いたことがあると思います。
それでは、 喪主 とはどのような人物のことを指すのでしょうか。

喪主 とは、 遺族の代表であり葬儀を執り行う人物 のことを指します。
喪主が行うべきこととしては葬儀を行うだけでなく、故人の訃報連絡などを親族や知人に行う、お通夜や葬儀の日程の調整、など多岐に渡ります。

ちなみに、似た言葉に施主(せしゅ)という言葉があります。
施主とは、喪主をサポートする立場にある人物のことをさし、主に葬儀の費用を負担する役割を担っています。

喪主と施主は同一人物がつとめることもできます。

喪主と施主については、こちらの記事も参考にしてください。

喪主は誰が務める?

はてな ?

ここまで、喪主の定義についてみてきました。
それでは、 喪主は誰がつとめるのでしょうか。

基本的に、喪主を誰がつとめるべきかということは決まっていません。
そのため、状況に合わせてふさわしい人物が喪主をつとめることになっています。

まず、喪主を決めるにあたり、 故人の遺言などで喪主が指定されている場合 は、遺言に従って喪主を決めるので問題ないでしょう。
故人の遺言などがなかった場合は、基本的には 男女かかわらず、故人と最も近い関係にあった人物 が喪主をつとめることになります。

この場合、 故人の配偶者 が葬儀の喪主をつとめることが一般的には一番多くみられるケースです。
しかし、近年は高齢化が進んでおり、故人の配偶者であっても精神的にも体力的にも喪主をつとめることができないなどということも多くあります。

そのような場合は、 故人の子供 などが喪主をつとめることもあります。

渡邊松枝
渡邊松枝

Q:喪主が遠方に住んでいる場合、葬儀・通夜は喪主が戻ってくるまで行わないのでしょうか?

A:よほどの理由がない限り、喪主不在状態での葬儀は行いません。
到着するまでの間に喪主と相談しながら、喪主の兄弟などが代理人としてある程度お葬式の準備をすすめておくのは良いでしょう。

これで安心!喪主の役割13選

葬式

喪主はどのような役割を担う べきなのでしょうか。
喪主の役割について以下にまとめました。

タイミング 役割
お通夜・葬儀前 ①葬儀社の決定②僧侶への訃報連絡③お通夜・葬儀の日程調整、必要な手続きの実行④親族、知人への訃報連絡⑤遺影用の写真選択⑥葬儀内容の決定、手配
お通夜当日 ① 受付の手配、供花・弔電の確認②僧侶の接待③弔問者への挨拶
葬儀当日 ① 受付の手配、供花・弔電の確認②僧侶の接待③弔問者への挨拶
お通夜・葬儀後 ① 費用の計算②挨拶回りをする③香典のお返しを送る④49日(四十九日)の日程決めと案内状の送付

以上が喪主が行う主な仕事内容となります。
しかし、場合によってはこれ以上の役割を担うことになることもあるので臨機応変に対応するようにしましょう。

以下、それぞれの仕事内容について詳しくみていきたいと思います。

喪主の役割1:葬儀社の決定

葬儀を執り行うにあたり 葬儀社を決定 しましょう。
葬儀社を選ぶ際に気を付けるべきポイントとしては、 信用できるかどうか です。

葬儀社には、葬儀の費用や故人の個人情報など様々な情報を共有することになります。
更に、故人にあった葬儀を行う際に会場の祭壇のデザインや、葬儀の流れなど事細かに相談することになります。

そのため、なるべく信用できて、心を開くことができる葬儀社を選ぶと良いでしょう。

喪主の役割2:僧侶への訃報連絡

僧侶や菩提寺に連絡をとり 故人の訃報を伝える と同時に、 僧侶の都合の良い日程を聞きましょう。
葬儀をあげる際には、僧侶による読経を行ってもらいます。

葬儀の日時を決める前に僧侶に問い合わせをしましょう。

喪主の役割3お通夜・葬儀の日程調整、必要な手続きの実行

お通夜や葬儀の日程調整を行う際に、気を付けるべきポイントは以下の点です。

  1. 斎場・火葬場の空き状況
  2. 僧侶の都合
  3. 友引などの暦

まずは、火葬場や斎場の空き状況を確認しましょう。
一般的に、都内の斎場は混雑することがあるので 早めに予約 を入れてしまうようにしましょう。

更に、葬儀の際は僧侶による読経があるので、僧侶の都合のよい日程を選択します。
その際に、僧侶が遠方から来る場合は、僧侶の移動時間なども考慮に入れた日程調整を行いましょう。

友引の日に葬儀を行うと縁起が悪いといわれていることから、友引にあたる日には火葬場がお休みの場合も多くあるので事前に確認しておきましょう。

また、死亡診断書の提出・火葬許可書の受理など必要な手続きを済ませます。

喪主の役割4:親族、知人への訃報連絡

お通夜や葬儀の日程が決まったら、 親族や知人に訃報連絡 をしましょう。
その際に、故人が亡くなった旨と葬儀などの日程を伝えるようにしましょう。

家族葬を行う場合は、葬儀は家族のみで営むということを伝えるようにしましょう。

喪主の役割5:遺影用の写真選択

祭壇に飾る故人の遺影を選択します。
生前から写真を決めている場合は別として、写真の選定には意外と時間がかかります。
家族で話し合って最適な一枚を選んで下さい。

遺影写真については、こちらの記事も参考にしてください。

喪主の役割6:葬儀内容の決定、手配

葬儀の日程や参加人数がだいたい決まったら葬儀内容について葬儀社と相談して手配をしましょう。
通夜振舞い精進落とし などの会食を行う場合は、人数分の食事の手配をするようにします。

更に、香典のお返しをお通夜や葬儀の場で渡してしまう場合は葬儀社のスタッフに相談して、その返礼品の手配も行うようにしましょう。

喪主の役割7:受付の手配、供花・弔電の確認

お通夜や葬儀の当日は受付を設けます。
しかし、受付は 喪主が行うのではなく会社関係者や近隣住民など なるべく故人と血縁関係にない立場の人に任せましょう。

受付の準備としては、受付の設営や受付の仕事内容の確認などを行います。

お通夜当日には多くの供花や弔電が届きます。
送り主はどなたかというだけでなく、供花であれば祭壇のどの場所に飾るのか、弔電であればどんな順番で読むのか指示を出します。

葬儀の受付に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

喪主の役割8:僧侶の接待

会場にいらっしゃった僧侶への挨拶を済ませ、お茶などを出して接待します。

喪主の役割9:弔問者への挨拶

挨拶

喪主は、 弔問者に対して挨拶を行います。
この場合の挨拶というのは、個人的に参列者に挨拶を行うものと、お通夜や葬儀の式の最中に遺族を代表して行うものがあります。

いずれの場合も 参列者に対する感謝の気持ち をきちんと伝えることを心掛けましょう。

喪主の役割10:費用の計算

お通夜、葬儀が終わったら葬儀にかかった総費用を計算します。
また、その際に参列者からいただいた 香典 の金額も数えます。

喪主の役割11:挨拶回りをする

葬儀に出席してくださった方、葬儀で手助けしてくださった方、生前お世話になった方々などの挨拶回りをします。
なお、挨拶回りの習慣は地域によって異なりますので注意してください。

できるだけ、初七日までに済ませましょう。

喪主の役割12:香典のお返しを送る

参列者から香典をいただいた場合は、 いただいた香典の金額の半額分 の品物を返礼品として送ります。
お通夜や葬儀の場で、すべての参列者に対して共通の香典の返礼品を渡す場合もあります。

そのような場合は、香典の金額が通常の人よりも多かった場合は、必ずその差額分の返礼品を後から送りましょう。

香典返しについては、こちらの記事も参考にしてください。

喪主の役割13:49日(四十九日)の日程決めと案内状の送付

49日の日程を決定し、招待客に案内状を送ります。

お通夜・葬儀の流れ

ここまでお通夜や葬儀における喪主の役割についてみてきましたが、以下お通夜、葬儀の流れについてまとめたので参考にしてみてください。

お通夜の流れ

  1. 親族集合、僧侶への挨拶
  2. 受付
  3. お通夜開式
  4. 僧侶による読経、焼香
  5. お通夜閉式
  6. 通夜振舞い

お通夜については、こちらの記事も参考にしてください。

葬儀の流れ

  1. 親族集合
  2. 受付
  3. 告別式開式
  4. 僧侶による読経
  5. 弔電奉読、焼香
  6. 告別式閉式
  7. 出棺
  8. 火葬、骨上げ
  9. 初七日法要
  10. 精進落とし

葬儀については、これらの記事も参考にしてみてください。

渡邊松枝
渡邊松枝

Q:初めて喪主をつとめることになりました。挨拶の内容やタイミングなどは葬儀会社の人に教えてもらえるのでしょうか?

A:はい、葬儀社の担当者の方がかなり細かい部分まで相談にのってくれることがほとんどです。
ここでも葬儀社選びが重要になってきます。
「細かいことが分からないのでたくさんお聞きしていいですか」と事前に質問し、その応答によっても信頼できる葬儀社であるかどうかが分かります。

喪主の挨拶のタイミングと内容

葬式

喪主は どのようなタイミングどのような内容 の挨拶を行えばよいのでしょうか。
基本的には、以下のタイミングで喪主は挨拶を行います。

  1. お通夜閉式時・通夜振舞い前
  2. 通夜振舞い献杯時
  3. 通夜振舞い終了時
  4. 告別式終了時
  5. 精進落とし献杯時
  6. 精進落とし終了時

どのタイミングで挨拶を行うか によって 挨拶の内容と長さ は大きく異なってきます。
しかし、どのような挨拶であっても忘れてはいけない重要なポイントがあるのできちんと見ておきましょう。

  • 参列者に対する感謝の気持ち
  • 故人に対するお悔みの気持ち
  • お通夜や葬儀の日程や場所などの事務連絡

以上の三点は、喪主が挨拶を行う上で欠かすことのできない重要なポイントであると言えます。
更に、喪主の挨拶を行う上で一点注意すべき点があります。

それは、 忌み言葉を使わない ということです。
忌み言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。

基本的には、以下のものが代表的な忌み言葉となります。

忌み言葉 具体的な言葉
死を連想させてしまう数字 『四』、『九』などの数字
生死を直接表す言葉 『死んだ』『生きていた』
繰り返しの表現 『再三』『続く』『再び』『追って』
重ね言葉 『重々』『ますます』『またまた』
不吉な言葉 『消える』『迷う』『苦』『落ちる』
仏式以外の宗教の場合 『冥土』『ご冥福』

これらの言葉は、意識をしていないとうっかりと口に出してしまうこともあると思います。
事前に把握しておき、喪主の挨拶の際に忌み言葉を言ってしまわないように注意しましょう。

喪主の挨拶については、こちらの記事も参考にしてください。

【図解】喪主の服装のマナー

喪主 女性

喪主は どのような服装 でお通夜や葬儀に臨むべきなのでしょうか。
以下、喪主の服装についてまとめてみました。

男性 女性
お通夜の服装 準喪服 準喪服
葬儀の服装 正喪服 正喪服

以上はあくまでも一例であり、 地域や宗教によっては異なることもあります。
きちんと自分の状況に合わせて喪主としてふさわしい服装を選ぶようにしましょう。

以下、男女別に喪主の服装について詳しくみていきたいと思います。

喪主の服装:男性編

喪服 スーツ

男性の正喪服は、和装であれば 黒羽二重染め抜き五つ紋付羽織袴 を着用します。
その際に、靴は 草履 を履きます。

男性の正喪服は洋装であれば基本的には モーニングコート を着用します。
モーニングコートは、 黒色のジャケット・ベストに黒色もしくはグレーのストライプ柄のズボン を合わせます。

更に、モーニングコートの下には 白色無地のシャツ を着用します。
そして、 光沢のない黒色のネクタイ を付けます。

靴は、 黒色の革靴 がふさわしいでしょう。

男性の準喪服は、基本的には ブラックフォーマルのスーツ を着用します。
その際も、正喪服と同様、 白色のワイシャツに黒色無地のネクタイ を着用します。

靴は、 黒色の革靴 を履きます。

男性の喪服については、こちらの記事も参考にしてください。

喪主の服装:女性編

和装の正喪服

正喪服

女性の正喪服は、和装であれば 染め抜き五つ紋付 の着物を着用します。
その際は、帯、帯揚げ、帯締めなども全て 黒色 にします。

更に、襦袢、半襟、足袋は 白色 のもの、草履は 黒色の布製 のものを着用します。

洋装の正喪服

女性の洋装の正喪服は、基本的には ブラックフォーマルのスーツ、ワンピース、アンサンブル となります。
スカート丈は、 ひざ下からくるぶし程度の長さ 、袖丈は 長袖もしくは肘より長い丈 のものがふさわしいです。

スーツの下にシャツを着る場合は、 黒か白の無地のシャツ を着用します。
更に、 黒色のストッキング を必ず履くようにしましょう。

靴は、 黒色のパンプス が理想的です。

女性の準喪服は、基本的には正喪服とあまり変わりはありません。
ただし、スカート丈はひざ下、袖丈は肘より長い程度であっても良いとされています。

女性の喪服については、こちらの記事も参考にしてください。

家族葬での喪主の仕事

檀家

家族葬を行う際、 喪主はどのような仕事 をするべきなのでしょうか。
一般的な葬儀とは異なる仕事などあるのでしょうか。

家族葬を行う上で喪主が行うべき大きな仕事は以下の通りです。

  • 葬儀の打ち合わせ
  • 参列者の範囲の決定・連絡
  • 僧侶への挨拶・対応
  • 参列者への挨拶

家族葬での喪主の仕事の中で家族葬ならではの大変さがあるのは 『参列者の範囲の決定・連絡』 ではないでしょうか。
親族が多い場合などは特に 誰まで葬儀に参列を頼めばよいのかわからない なんて方もいらっしゃることと思います。

基本的に、家族葬の参列者の範囲の決め方としては、以下の手順を踏むとスムーズにいくのではないでしょうか。

  1. お通夜・葬儀にかける費用を決める
  2. 参列者の人数を決める

まず、概算で良いので葬儀にかける費用の予算を決めます。
予算を決めたら逆算して、 だいたいの参列者の数 を決めます。

参列者の数が決まれば以下のように参列者の範囲を決めることができると思います。

参列者数 予想される参列者(故人との関係性)
10名前後 子供、親、配偶者、配偶者の親、兄弟姉妹
10~20名 子供、親、配偶者、配偶者の親、兄弟姉妹、従妹姉妹
20~30名 子供、親、配偶者、配偶者の親、兄弟姉妹、従妹姉妹、叔父、叔母、甥、姪

以上の表はあくまでも一例ですが、このように 葬儀の予算⇒参列者の人数 を決めてしまうと、参列者の範囲も決めやすいでしょう。

家族葬については、こちらの記事も参考にしてください。

喪主と家族は香典を出す?

数珠

喪主やその家族は 香典を出すべきなのでしょうか。

答えとしては、 喪主やその家族は香典を出す必要はない となります。

というのも、もともと 喪主が葬儀の費用を負担する ことになっているからです。
香典は、葬儀の費用の足しになるものであり、故人やその直系家族である喪主に贈られるものです。

そのため、喪主やその家族は香典を出す必要はないと言えます。

渡邊松枝
渡邊松枝

Q:喪主の兄弟・姉妹は香典を出すのでしょうか?

A:現在では喪主と施主を同一の方が務められる場合がほとんですので、このケースを想定してお答えします。
故人と同居していたご家族は、弔問客を出迎える立場なので香典を出す必要はありません。
喪主の兄弟・姉妹であっても、家から出て独立している人は世帯が別という扱いになるので香典を持参する必要があります。

喪主として適切な立ち振る舞いを心掛けましょう

今回の記事では、 喪主 にまつわる以下のことについてみてきました。

  • 喪主とは
  • 喪主は誰が引き受けるのか
  • 喪主の役割
  • 喪主の挨拶
  • 喪主の服装
  • 家族葬における喪主の仕事
  • 喪主や家族は香典を出すべきなのか

特に喪主を初めてつとめることになった場合など、 どのような仕事をどのような手順ですべきか喪主の挨拶はどのようなものをすべきか喪主はどのような服装で式に臨むべきか など悩みは尽きないでしょう。
喪主を引き受けるにあたり、大切なことは、 『すべてを完璧にこなそうとすることよりも、喪主としてふさわしい立ち振る舞いをし、堂々とすること』 です。

大切な家族を亡くしたばかりで悲しみの中にある状態で喪主を引き受けるのは、精神的に大変なこともあると思いますが、葬儀社などのサポートをしっかり受けながら、故人との最期の別れの時間を過ごすことができると良いですね。

みん終編集部

みん終編集部です! みんなの終活ドットコムでは、終活・ライフエンディング、葬儀のマナーやお墓選びなど、終活の知りたいに答えます!

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