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散骨の金額・費用相場を種類別に徹底解説!法律やマナーも!【専門家監修&口コミ】

高齢化などの影響で、「お墓離れ」が進んでいると言われている昨今。
そういった中で注目を浴びているのがお墓を必要としない「散骨」です。

では、散骨とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
種類や金額など散骨に関して詳しく解説していきます。

この記事は終活カウンセラー上級の渡邊松枝様に監修して頂きました。

散骨の金額・費用相場を種類別に徹底解説!法律やマナーも!【専門家監修&口コミ】

散骨とは?

はてな ?

今日では遺骨の供養方法はたくさんあります。
その例としては

  • 一般のお墓への埋葬
  • 合祀墓への埋葬
  • 樹木葬

などが挙げられます。
このように多様化する供養方法の中でも、お墓を持たない選択として散骨があります。

散骨とはその文字にあるように、 遺骨を撒く という供養方法です。
遺骨を粉骨し、海や山など故人やその遺族が希望する場所に撒きます。

散骨の一般的な流れ

散骨の一般的な流れを大きく3つに分けてみていきます。

  • 散骨前の流れ
  • 散骨当日の流れ
  • 散骨後の流れ

散骨前の流れ

事前相談(生前申し込み)

家族の間で事前に遺骨に関して話し合うようにしてください。
故人が生前に散骨を望んでいる場合には、どのような散骨を行いたいかしっかり聞いておくようにしましょう。

申し込み

散骨と一口に言っても、散骨の仕方は様々あります。
大きくは、 に分けることができます。

申し込みの際には、 申込書や同意書、依頼者の身分証明書が必要 になってきます。
また、散骨を業者に依頼する際は、 「埋火葬許可証」 が必須です。

しかし、すでにお墓の中に埋葬してある遺骨を散骨する場合には、 改葬許可証 がなければいけません。

粉骨

散骨前には、 遺骨の粉骨が必要 です。
粉骨は、業者が受け取りに来る方法もしくは郵送する方法が選択できます。

散骨当日の流れ

海洋散骨 手順

出航

港から船に乗船し、 散骨する場所へ向けて出航 します。

散骨式

散骨する場所に着き次第、 散骨式 を行います。
散骨式は、 献花や黙祷 などを行います。

帰港

散骨が無事に終わり次第、 港へ向けて帰港 します。

散骨後の流れ

散骨証明書の受領

帰港後に、 散骨証明書を受け取り 一連の流れが終了となります。
散骨時の写真などが提供されるサービスがあるところもあります。

散骨の種類と金額・費用相場

お金

一般的なお墓の平均費用は 約150万円 と言われています。

その他にも、お墓を維持・管理するために墓地の運営者に支払う「管理費」、僧侶の方をお招きした際にお渡しする「お布施」、墓石に傷や欠損ができてしまった場合の「修理費」など、様々な費用がかかります。

散骨を選択すれば、一般的なお墓を建てる場合よりも費用を抑えることができます。

ここからは、散骨の種類とその費用の相場を以下の3つに分けて解説していきます。

  • 海洋散骨
  • 山間散骨
  • 宇宙葬

海洋散骨

こちらはその名の通り、海で行う散骨です。
一般的には、海洋散骨は沖で行うため船を用意する必要があります。

海洋散骨の中でもさらに3つの種類に分けることができます。

  • 個別での海洋散骨
  • 合同での海洋散骨
  • 代理の海洋散骨

の3つです。
1つずつ順に費用なども含めて解説していきます。

個別での海洋散骨

「個別」とは、船のチャーターを家族で行って海洋散骨するということです。
個別で行う場合の費用の総額は平均して 約20万円 です。

船に乗るのは遺族と業者の方だけですので、じっくりと故人の弔いをすることができます。

2、3人程度の少人数の遺族で行うプランの他にも、チャーター船の上限人数まで乗車可能で遺族や親戚まで呼ぶことができるプランなど、業者によって様々なプランがあります。

散骨する際には粉骨することが必須ですが、個人で行うことはとても困難な作業となるので業者に依頼しましょう。

予算や希望に沿った、最適なプランを選択しましょう。

合同での海洋散骨

「合同」とは、複数の遺族が同じ船に乗り海洋散骨を行うということです。

複数の遺族が同時に行うことから、個別で行う場合よりも比較的安い金額で行うことができます。

合同で行う場合の費用の総額は平均して 約15万円 です。

金額が比較的安いということがメリットではありますが、他の遺族と船をチャーターすることに加え、そもそも散骨できる場所には細かい規定があるので、日時・散骨の場所等を自由に決めることはできません。

また、複数の遺族が同時に乗船するため、1家族あたりの人数に上限が設けられる場合もあります。

業者の指示に従いましょう。

他人の遺骨と同じ場所に一緒に散骨することに抵抗を感じる方もいるかもしれません。
業者によっては一人ひとり散骨場所を変えてくれるので問い合わせましょう。

代理の海洋散骨

代理の海洋散骨では、遺族は船に乗ることはなく業者の方が全て代わりに海洋散骨を行うものです。

この場合、さらに金額は安くなり総額の平均は 約5万円 です。

業者が代理で遺骨を海洋散骨するため、実際に散骨が行われているかということは、遺族自身の目で見ることはできません。

業者によっては散骨の様子を写真やデータにおさめて後日届けてくれるので、代理に対する不安をある程度払拭してくれます。

個別、合同、代理での海洋散骨に関して解説してきました。

業者の中には散骨した場所などを記載した、散骨証明書等を提供しているところもあります。
散骨した場所で後日参拝したい方は、事前に散骨証明書の有無を確認しておきましょう。

海洋散骨に関しては、こちらも参考にしてください。

山間散骨

故人が山登りが好きであったり、山に囲まれて育った方であったりした場合、かつて好きだった山に散骨をしたいという方も少なくありません。

こういった場合は山間散骨がおすすめです。

山間散骨の場合も海洋散骨と同様に粉骨が必須です。
遺骨の量によって変わりますが業者に頼めば 1万円〜2万円 程度で粉骨を行ってくれます。

山間散骨の代行をしている業者もあります。
費用はその内容によっても異なりますが、完全委託の場合であれば、 約5万円 で行える業者が多いです。

海洋散骨と同様に、散骨した場所などを記した散骨証明書の発行を行っているところもあります。
また、生前に自身の要望通りの散骨を予約できるところもあります。

宇宙葬

宇宙葬とは故人の遺骨を宇宙まで送るという散骨の方法です。
近年の技術的進歩によって新しく生まれた散骨の方法で、注目を集めているものです。

宇宙葬と一言に言ってもその方法は様々な方法があります。
その方法は大きく2つに分けると、

  • バルーン宇宙葬
  • ロケット宇宙葬

の2つです。
では、それぞれにはどのような特徴があるのでしょうか。

以下では、それぞれの宇宙葬の費用なども含めて解説していきます。

バルーン宇宙葬

バルーン宇宙葬は、特殊な素材で作られた大きな風船に遺骨を収納し、成層圏まで上昇させて破裂させることで、宇宙に散骨する仕組みです。

費用の平均は、遺族が立ち会いの元のもと行われる場合には、 約25万円 です。

また、遺族の立ち会いがなく、業者による代理で行う場合には 約8万円 で行うことができます。
バルーンの色を選ぶことができたり、参加者全員でバルーンの葬送を行って複数人の手で散骨を行ったりすることができます。

ロケット宇宙葬

ロケット宇宙葬では風船ではなく、ロケットや人工衛星などを用いて遺骨を宇宙に打ち上げて散骨します。
ロケット宇宙葬の中にも様々な種類があり、月面へカプセルに収納した遺骨を送るものや、地球の周回軌道上に遺骨のカプセルを送るものなど、様々なプランがあります。

その料金によって大きく金額は変動しますが、安いものでは 約30万円 から取り扱っています。
生前予約を行なっているところもあるので、宇宙への憧れがある方や、宇宙の研究などを行なっていた方などは検討してみてはいかがでしょうか。

宇宙葬に関しては、こちらもご覧ください。

渡邊松枝
渡邊松枝

Q:自分で粉骨することは理論上は可能ということですが、時間や手間はどのくらいかかるのでしょうか?

A:実際にはかなり難しい行為となるでしょう。
そもそも、全て自力で行ったとしても道具代は必要ですし、粉骨状態にするためには数十時間かかります。

それよりも、故人の遺骨を砕くという行為は想像以上に精神的負担になります。

粉骨は業者に頼むことを強くおすすめします。

散骨する際の服装

散骨する際は、どのような服装をすればいいのでしょうか?
散骨する際には、 平服 もしくは 普段着 となっています。

平服は、以下のようになります。

男性

男性 平服

女性

女性 平服

しかし、散骨は海もしくは山で行われます。
その為、 動きやすい服装 が好まれます。

理由としては、 船や山は普段より危険を伴う からです。
船の場合は足元が滑りやすく、山の場合はある程度山を登らなければいけません。

その為、遺族の方とも確認しつつ、 適した服装を選択 するようにしてください。

平服に関しては、こちらも参考にしてください。

散骨と他の供養方法の違い

墓地

これまで散骨について解説してきましたが、一般のお墓等そのほかの供養方法とはどういった違いがあるのでしょうか。
ここからは、散骨と他の供養方法の違いについて3項目に分けて解説していきます。

  • 定期的な費用
  • お墓の管理 ・維持の有無
  • 粉骨の必要

定期的な費用

一般のお墓 の場合、管理費として 定期的 にその運営元にお金を支払わなければなりません。
一方、 散骨 の場合は管理費は基本必要なく、 初期費用のみ で済ませることができます。

お墓の管理 ・維持の有無

一般のお墓を放置していると、汚れがついたり、雑草が生えたりして 環境が悪化 していきます。
お墓やその周辺の状況を維持するためにも、お墓参りなどでの清掃を通して、 お墓の管理 をしなくてはなりません。

それに対して 散骨 では管理・維持のための 清掃は必要ではありません

粉骨の必要

一般のお墓や、永代供養、納骨堂などの場合、火葬後の遺骨は骨壷に納めてそれぞれの納骨室に納骨します。
一方散骨の場合は遺骨を塊のまま撒くことはできないため、必ず 粉骨 という手順を踏まなければなりません。

ここで記した散骨と他の供養方法の違いを、以下の表にまとめましたので、よろしければ参考にしてみてください。

散骨 他の供養方法
定期的な費用 なし 基本必要
お墓の管理 ・維持の有無 なし 一般のお墓では必要
粉骨の必要 必要 必要でない

粉骨に関しては、こちらも参考にしてください。

散骨のメリット・デメリット

選択

ここからは、散骨のメリット・デメリットに関して解説していきたいと思います。

散骨のメリット

  • 費用の軽減
  • 維持・管理の負担がない

という2点です。

費用の軽減

一般のお墓 の場合、平均的な初期費用は 150万円 と言われています。
決して小さい金額ではなく、用意することは簡単なことではありません。

また、霊園の運営者に支払う管理費や、僧侶を招いて供養する際のお布施など定期的な費用が必要になります。

散骨 の費用は、その方法にもよりますが、粉骨費などを含めて 20万円程度 で行うことができる場合が多く、管理費の必要も基本ないため、経済的負担が軽減されます。

ただし、粉骨や散骨についてのルールは数多くあり、また煩雑なので、 業者に頼む ことを強くおすすめします。

維持・管理の負担がない

お墓を建てる場合、そのお墓の劣化を防ぐため墓跡やその周辺の清掃をする必要があります。
身体的理由や、居住地の変化等で清掃することが困難になってしまうこともあります。

対策として、墓じまいや改装などがありますが、それにも大きな費用がかかります。

散骨の場合は、維持・管理の対象がない分負担も必要がなくなり、今後に対する不安も必要なくなります。

散骨のデメリット

散骨のデメリットは 遺骨を取り戻せない ということです。
一度粉骨し、撒いてしまった遺骨を完全に回収することはできません。

散骨後に、手元供養などをしようと思っても遺骨がなくてはすることはできないのです。

たとえ散骨が故人の意志であったとしても、亡くなってからご遺骨が手元にないことは想像以上に遺族の心の負担になることがあります。

迷う気持ちがある場合は、分骨するという選択肢も考えましょう。

渡邊松枝
渡邊松枝

Q:遺骨を全部散骨した場合、何を対象にして参拝すればいいですか?

A:海洋散骨なら海、山間散骨なら山に向かって参拝します。
実際に散骨した場所に赴かなくとも、近くの海や山の麓に向かって手を合わせることで供養になります。

散骨する前に、何を対象にして参拝するか決めておきましょう。
それでもどこか不安な場合は分骨して一部手元供養することをおすすめします。

業者によっては故人の一周忌等の節目に船を出して参拝するプランを用意しているところもあります。
事前に確認しておくとよいでしょう。

【口コミ】散骨をしてみてどうだったか?

上記では、散骨のメリット・デメリットについて見ていきました。
では、実際のところ散骨はどうなのでしょうか?

そこで、実際に散骨をした方の口コミを紹介していきます。

50代 男性

妻が亡くなって、お墓にしようか散骨をしようか迷いました。 子供もまだ幼く、私がもしもの時があった時、困るということも考え散骨という選択肢を選択しました。 散骨をして、気持ちを切り替えるきっかけにもなったのでして良かったです。

60代 男性

天気の良い日に散骨を行うことが出来ました。 海の景色が大好きな妻もとても喜んでいたような気がします。 散骨を行って良かったです。

40代 女性

父が急死し、お墓を持っていなかった為、散骨をすることに決めました。 費用があまりかからなく、安心して散骨できました。

散骨する際の注意点・マナー

! 注意

上記では、散骨の口コミに関して見ました。
海や山など、故人や遺族の意向に沿ったところで行われる散骨ですが、行うにあたって注意やマナーなどが存在します。

それは

  • 遺骨は粉骨すること
  • 散骨の場所に気をつけること

の2点です。

遺骨は粉骨すること

粉骨せずに散骨してしまうと、 法に抵触してしまう こともあります。
これは、 遺骨遺棄が法律で禁止されている ためです。

散骨する際には、遺骨は塊のままにせずに 必ず粉骨 しましょう。

散骨の場所に気をつけること

散骨の場所に関しての法律はありませんが、地域によって条例で散骨を禁止しているところがあり、その規定も様々です。

他人の私有地に散骨することを避けましょう。
もし行う場合には、 事前に許可を得る ようにしましょう。

またマナーとして、生活に密接な地に散骨することは避けましょう。
特に、 川や岸に近い海、漁場は不適 です。

他人に迷惑をかけないように散骨する ことを心がけましょう。
個人では判断しかねるケースも多いと思いますので 業者に相談 しましょう。

渡邊松枝
渡邊松枝

Q:散骨に関する地域の条例はどこで確認できますか?

A:散骨したい場所の自治体に問い合わせをして確認しましょう。

お墓に安置していた遺骨を取り出して、散骨する場合は遺骨が湿気を帯びていることがあるので専門の業者の特別な対応が必要なケースとなるでしょう。

散骨に関する法律

法律

散骨することは法律違反ではありません。

ですが、「散骨する際の注意点・マナー」で述べた通り、散骨も 場合によっては法に抵触してしまう ことがあります。
それは、刑法190条と墓地・埋葬等に関する法律で、 遺骨を遺棄してはいけない という内容の法です。

この法に抵触しないためにも、散骨の際には粉骨を必ず行いましょう。

[コラム]海外で散骨は行える?

散骨

海外でも散骨を行うことは可能なのでしょうか?
結論から述べると、 地域によっては可能 になってきます。

海外では、基本的に 土葬が多い です。
しかし、最近では火葬を行う国も増加しており、それに伴い 散骨も増加 してきています。

アメリカやカナダでは、散骨が認められています。

海外で散骨する場合はルールを要確認

国によっては、散骨が禁止な国もあります。
その為、事前に現地ルールをしっかり確認するようにしてください。

また、遺骨を海外へ持っていく場合には、 手続きが必要 になります。
死亡診断書火葬許可証 が必要になりますので、事前に何が必要になるか確認しておきましょう。

注意点に気をつけ、故人や遺族の希望に沿った散骨をしましょう

これまで、散骨について、

  • 散骨とは?
  • 散骨の一般的な流れ
  • 散骨の種類と金額・費用相場
  • 散骨する際の服装
  • 散骨と他の供養方法の違い
  • 散骨のメリット・デメリット
  • 【口コミ】散骨をしてみてどうだったか?
  • 散骨する際の注意点・マナー
  • 散骨に関する法律
  • [コラム] 海外で散骨は行える?

の順に解説してきました。
散骨には様々な方法があり、経済的な点などたくさんのメリットがある散骨ですが、その中にも注意しなければならない点もあることがわかりました。

故人の意思や、遺族、親族の思いを大切にしながら、散骨を検討していきましょう。

みん終編集部

みん終編集部です! みんなの終活ドットコムでは、終活・ライフエンディング、葬儀のマナーやお墓選びなど、終活の知りたいに答えます!

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