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しきび・しきみとは?お墓参りで使われる理由!造花や板きしみも

お葬式やお墓参りなどで用いる供花として、しきみという植物をご存知でしょうか。
この植物は供花の中でも、他のものとは少し異なり、花ではなく葉を用いる供花の1つです。

こちらではそんなしきみに関して、用いられる理由や他の植物との違いなど、詳しく解説していきます。

しきび・しきみとは?お墓参りで使われる理由!造花や板きしみも

しきび・しきみとは

しきみ しきび

お葬式やお墓参りなどでは、様々なお花が供花として用いられます。
供花に用いられるものとしては、菊や百合などがあり、法要の様式や希望に合わせて選びます。

しきび・しきみは 仏前やお墓にお供えされる植物 のことです。
漢字では と書きます。

本来は「しきみ」と読まれていましたが、「しきび」という訛りの含まれた読み方も広まっており、今日ではどちらの表記も見られるようになりました。

しきびの用いられ方

実際にお供えするのは、お葬式やお墓参り、また、納骨式の際に用いられます。
その際には、しきみのみでお供えされることもあれば、菊などのお花と一緒にお供えされることもあります。

葬儀の際のお供えの形として、しきみを大きな花輪の形にしたものでお供えすることもあります。
他にも、お供えに用いられる植物でしきみと似ている、 というものがありますが、しきみとは異なるもので、葬式の様式に合わせて用いるものです。

生物学上でのしきび

生物学上で分類すると、しきみという花はアウストロバレイヤ目シキミ科シキミ属に含まれています。
花の性質上、香りが非常に強く、良い香りを持つもので、線香やお香の原料になっています。

供花として用いられる際には、主に葉が用いられますが、春になると白い花を咲かせ実もなる植物です。

しかし、気をつけなければならない点があります。
それは、 しきみは毒を持つ植物であるということです。

食べると死に至るほどの猛毒を持っているため、お子様などの誤食には気をつけましょう。

しきび・しきみがお墓参りで使われる理由

お墓参り

ここまで、しきみとはどのような植物なのか解説してきました。
それでは、なぜしきみはお墓参りで用いられるのでしょうか。

こちらでは、しきび・しきみがお墓参りで使われる理由を、

  • 動物よけ
  • 虫除け
  • お香として機能
  • お清め

の4つに分けて解説していきます。

動物よけ

今日では、亡くなった方は火葬され、その遺骨をお墓に納骨することが主流となっています。
しかし、かつては土葬する文化が主流の時代もありました。

そんな時代の中で、土葬された遺体がや動物などに掘り返され、荒らされることもありました。

そこで、動物への対策として用いられていたのがしきみです。

「しきび・しきみとは」のところでも解説したように、しきみは非常に強い香りをもち、猛毒を持つ植物です。
そのため、 動物よけになり故人を外敵から守ることに使われていました。

この、動物よけとして使われていた名残が、現在の供花としてのしきみにつながっているとされています。

虫除け

しきみには動物よけの他にも虫除けの効果があります。
それは、サフロールという殺虫剤にも使われる成分が含まれているためです。

お墓にお供えすることで虫除けにもつながることから、今日でも用いられてます。

お香として機能

先にもありましたが、しきみは強い香りをもちます。
そのことから、 しきみの成分を含む抹香が仏像や仏塔にぬり込められることもありました。

香りの強さから、お香の代わりとしても使えるため、今日でも用いられています。

お清め

お線香のように香りを放つものには、お清めの効果があります。
自身の匂いを消すことが、心身を清めるとされているためです。

そういったものと同じように、しきみもお清めの力があるとされており、その目的で用いられます。

また、その香りの強さから死臭を打ち消すことができ、野犬なども寄り付かなかったことからも、悪霊よけとしての力もあると言われています。
地域によっては、盛り塩のようにお清めや悪霊よけとして、お家の玄関などにしきみを置く地域もあります。

しきび・しきみとサカキの違い

サカキ

葬儀やお墓参りの際に、植物の葉のみを用いるもので、しきみ以外に 榊(サカキ) というものがあります。
ここからは、しきび・しきみとサカキの違いに関して、

  • 宗教の違い
  • 植物としての違い
  • 注意点

の3つの点から解説していきます。

宗教の違い

しきみとサカキは、どちらも葬儀の際に用いられる植物ですが、宗教によって使われるものが異なります。

しきみは基本、仏式の葬儀やお墓参り、納骨の際に用いられます。
一方、サカキはその漢字にも神が用いられていることから分かるように、神式(神道の様式)の葬儀に用いられます。

用途としては、 しきみの場合は、先祖や故人、仏様にお供えする目的 で用います。
サカキの場合は、 神棚へのお供えとしてだけではなく、結婚などの祝事 にも用いられます。

サカキは神式で行われるほとんどの神事で用いられるという事です。

また、しきみを用意する際には、お供えをする者が花屋などで購入して用意します。
一方で、サカキは地震で用意することもありますが、その式での宮司様が用意する場合もあります。

しきみ・サカキを用いる際には、目的などの違いに気をつけて準備しましょう。

植物としての違い

ここからは、しきみとサカキを植物としての違いという点から、その見た目の違いなども踏まえて解説していきます。

しきみとサカキのもっともわかりやすい違いは、葉の生え方です。

しきみの葉は茎から様々な方向に生えており、横から見ても、葉の表裏両方を見ることができます。
サカキの葉は、表裏が全て同じ向きに揃っており、横から見ても葉の表裏のいずれかしか見ることができません。

また、しきみの葉は柔らかく、葉が波打っていることが特徴です。
一方サカキは葉が硬くまっすぐな葉で、葉にツヤがあるのが特徴です。

榊に関しては、こちらの記事を参考にして下さい。

注意点

ここまで、しきみとサカキの違いについて解説してきましたが、注意しなければならないことがあります。
それは、サカキには本来サカキとされている マサカキ と、代用として用いられるようになった ヒサカキ があるということです。

マサカキは、ツバキ科サカキ属の植物で、葉の周りが滑らかになっています。
一方、ヒサカキは「姫榊」という由来もあり、その葉はマサカキよりも一回り小さく、葉の周りはギザギザとしています。

また地域によっては、代用として用いる椿や楠などの別の植物をサカキと称して用いるところもあります。
そういった、地域による違いや呼び方の違いなどにも気をつけながら、サカキやしきみを選んびましょう。

板しきみ

しきみの花

葬儀の際に用いられるしきみは、花輪の形をしており、非常に大きなものです。
また、基本的に入り口付近に飾られることから、置き場所がないこともあり、会場によっては禁止のところも存在します。

そんな中で使われるようになったのが、 板しきみ です。

受付などで、一定の金額を支払うことで利用することができます。
板しきみでは予め用意してある板に、板しきみを依頼した方の名前や所属先などを記して飾ります。

場所が限られる中で、飾るスペースも抑えることができる、現代ならではの方法と言えます。

他にも 紙しきみというもあります。
こちらも板しきみと同じように、 受付に一定の金額を支払い、紙にその名前や所属先を記して飾るものです。

葬儀場などによって変わりますので、利用する際には事前に確認しておきましょう。

造花のしきび・しきみ

今日では、 供花に造花を用いることも多くあります。
胡蝶蘭やサカキなど、様々な種類の造花があります。

そして、造花の中にはしきみのものもあります。
しきみの造花といっても様々な種類があり、葉一対のものから、一本のもので60cm以上のものまであります。

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用途に合わせて、希望に沿ったものを選ぶことができるでしょう。

また、しきみ以外にも、供花として用いることができるお花もあります。

代表的なものは、

  • カーネーション
  • リンドウ

が挙げられます。

菊などは、供花として最も用いられる花の1つになります。
どの花も造花のものやブリザードフラワーのものがあるので、供花を送る際には検討してみてはいかがでしょうか。

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違いを知ってしきび・しきみを選びましょう

ここまで、葬儀の際に用いられるしきみに関して、

  • しきび・しきみとは
  • しきび・しきみがお墓参りで使われる理由
  • しきび・しきみとサカキの違い
  • 板しきみ
  • 造花のしきび・しきみ

という順に解説していきました。

しきみが選ばれる理由には様々なものがあり、供花としてたくさんの利点があることもわかりました。
一方で、 注意しなければならない点や、同じく供花として植物の葉を用いるもので、サカキなどの似ている植物があることもわかりました。

ここで解説してきたことも考慮しながら、供花としてのしきみを検討してみてはいかがでしょうか。

みん終編集部

みん終編集部です! みんなの終活ドットコムでは、終活・ライフエンディング、葬儀のマナーやお墓選びなど、終活の知りたいに答えます!

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