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葬儀

一周忌の持ち物を施主・参列者別に解説!お布施、香典のマナーも

一周忌の持ち物を施主・参列者別に解説!お布施、香典のマナーも

予め前の段階で日時がわかっているため、葬儀程慌ただしくはないとはいえ、一周忌の法要に伴い確認することはたくさんあります。
一周忌は節目の法要にあたるため、不足のないよう行わなければなりません。

この記事では一周忌にもっていかなければならない物について、施主や参加者の立場それぞれをふまえて解説をしていきます。

この記事の結論

  • 一周忌の施主の持ち物は、遺影と位牌、お布施、僧侶と切手盆、参列者への引き出物や御茶等の飲み物、お経の際に使う数珠、ろうそく、線香、経本などです。

  • 一周忌の参列者の持ち物は、香典と香典を渡すための袱紗、お供え物、数珠、そしてあれば経本です。

一周忌とは

故人の方の没後、丁度一年経った日が一周忌です。
その日を境に遺族の喪が明けるとされ、一周忌にあたる日やその前後にあたる日では法要を遺族主体で営みます。

施主の挨拶を終えた後に僧侶の方に読経を行い、施主を一番目として上座側から順に焼香を行い、その後は法話を聞くのが一般的です。

法要自体は施主の挨拶で終わりを迎えますが、具体的な時間は墓参りや法要後の食事で変動することが多いです。

葬儀程たくさんの人を招くことはありませんが、一周忌法要に招かれる人の基準は存在しません。
人数についても特に決まりはありません。

基本的に参列者は親族中心ですが、故人の方と親しかった友人等も招きの対象となります。

一周忌の持ち物【施主側】

喪主 女性

施主が持参すべき持ち物は以下になります。

  • 遺影
  • 位牌
  • お供え物
  • 僧侶の方に渡す金額
  • 袱紗(もしく)は切手盆
  • 引き出物
  • 御茶等の飲み物
  • 数珠
  • ろうそく
  • 線香
  • 火を点ける物
  • (必要ならば)経本

以降では用途に応じて上に述べた持ち物を時にまとめて説明を行ったりしつつ、施主側の持ち物について、必要に応じた解説を行ってきます。

一周忌の遺影について

一周忌で使う遺影は葬儀に使用したものを持参しても構いません。

しかし、一周忌は葬儀に比べ縮小して行う傾向にあり、参列する人もこちらの方が少ないです。

そのため、法要を行う寺院の広さや、出席者数に応じては一回り小さな遺影を用意します。

位牌も持ち物に含む

仏教においては供養の際に位牌を通じて故人の方の霊魂が降りてくると捉えるため、位牌がなければ供養の場に故人の方が存在しない事になってしまうため、必ず位牌は持っていきます。

一周忌のお供え物

お供え物は義務ではありません。
しかし施主側の持ち物に含む場合、消えものかつ日持ちのするものを選び、お供え物として供えます。
具体的には以下の四つが主な持ち物としてのお供え物です。

  • 果物
  • お花
  • お菓子
  • 野菜や海産物

果物

果物は季節感を踏まえて選びます。
丸い形の物が好まれます。

具体的には日持ちのするミカンなどの柑橘類、リンゴやブドウが持ち物として選ばれます。

地域によっては以下のような果物いりの盛籠を持ち物とし、供える事もあります。

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お花

持ち物の一つであり、手配をして持参するわけではありませんが、施主側が用意する物の一つです。

一周忌法要は四十九日の後に行うので、供える花は白一色ではなく、多少淡い色味がある花を用意します。

野菜や海産物

基本お供え物は果物と花で十分ですが、寺院の指定で野菜と海産物を用意する場合があります。

野菜は果物と同様季節を踏まえたもの、かつネギやニンニク等臭いのある野菜を避けてください。

海産物は祝儀等で用いられる昆布などは選ばれず、海苔等が選ばれる品の傾向です。

一周忌の際に僧侶の方に渡すお金

  • お布施
  • お車代
  • 御膳料

以上三つが僧侶の方に渡すお金です。
どのような形態であれ、僧侶の方に読経の依頼をする以上お布施は必ず持ち物に含まれます。

お車代は僧侶の方が遠方からいらして下さった場合、御膳料は法要の後に行う会食に僧侶の方がいらっしゃらない場合にそれぞれ別に包み、支払います。

基本包む際などに気を付ける等を以下に示します。

項目 表書き 水引の色 水引の形
一周忌のお布施 お布施 黒白・双銀 結び切り

表書きの下には施主の名前を記載するようにして下さい。
宗教により選ぶ不祝儀袋は異なります。
地域によっては水引の色が表と異なる場合もあります。

袱紗(ふくさ)又は切手盆も持ち物に含む

僧侶の方に支払うお金が持ち物に含まれると上では述べました。

お金は生身では持参せず、不祝儀袋に包みます。
また、その不祝儀袋は単体で持ち運びせず袱紗(ふくさ)に包み持っていきます。

袱紗(ふくさ)は柄物や明るく華やかな色味は避け、紫や緑の落ち着いた無地の物を選んでください。

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また、僧侶の方にお金を渡す際は持ち物のリストの不祝儀袋をそのまま手でも持って渡すことはありません。

袱紗(ふくさ)や切手盆にのせて、名前が僧侶の方に向くように渡してください。

切手盆が無い場合は小さめのお盆を代用としても構いません。

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一周忌の引き出物

法要に参加して下さった方のお礼の意味もこめて引き出物を渡します。

引き出物は油やタオルセット、調味料や日持ちのするお菓子を等の消えものを選びます。

かさばるものは避けておきます。

基本、水引は黒白か双銀の結び切りの形ののし紙を選んで外のしで包んでください。

お茶等も一周忌の持ち物に含まれる

一周忌は僧侶以外の参加者全員が焼香を行うため、時に長期化します。
そのため、焼香終了後から法話開始までの間に休憩を取る際などに、飲み物を手配するのがお勧めです。

一周忌の持ち物【数珠・蝋燭・線香・経本等】

法要に参加する人は数珠を左右それぞれの手の中指にかけるようにして持ち、宗派によって違いますが、念仏や題目を唱えた後に合掌をし、手をすり合わせる行為を行います。

僧侶の方から紙として手渡される場合もありますが、指定された部分のお経を唱える事もあるので、経本を持っている方は持参するのが無難です。

数珠・蝋燭・線香・経本、これら四つは普段使っている物を持っていくようにしましょう。

一周忌の持ち物【参列者側】

葬儀

参列者の持ち物は以下の四つになります。

  • 香典
  • ふくさ
  • お供え物
  • 数珠
  • 経本

香典について

香典を入れる不祝儀袋の注意事項について以下の表を用いて示します。

項目 表書き 水引の色 水引の形
一周忌の香典 御仏前 黒白・双銀 結び切り

白の不祝儀袋を選び、金額を包むようにしてください。
また、一周忌なのでお札は新札でも大丈夫です。

表書きの下の部分には香典を出す側の名前を記載します。

また表の表書きはあくまで一例であり、宗教により異なる書き方を指定する事もあります。
水引に関しては地域差があるので注意してください。

袱紗(ふくさ)

香典袋はむき身ではもっていかず、袱紗(ふくさ)に包んで持参します。
色味は以下のような落ち着いたものを選ぶようにしましょう。

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一周忌のお供え物

親族の場合は時にはお供え物として果物や菓子折り、お花をもってくることもあります。

基本は施主の場合と同様に日持ちのする消えものを持っていき、 花に関しては淡く色のついた物を選んでください。

また、渡す際は紙袋から中身を取り出し、施主に手渡すようにしてください。

一周忌の持ち物【香典金額】

お金

前の項目では持ち物について施主側と参列者側の双方の立場を踏まえつつ解説をしてきました。

特に金額については用意する際にいろいろと考える事項が多いです。
この項目では

  • お布施
  • 香典

について相場やかかる費用についても解説していきます。

一周忌のお布施の相場

施主側が用意すべき金額を以下に示します。

項目 金額
お布施 30,000円~50,000円程
お車代 5,000円〜10,000円程
御膳料 5,000円〜20,000円程

お車代は僧侶の方が遠方から法要場所まで足を運んでくださった際に払います。
御膳料は僧侶の方が会食を辞退なさった場合に払います。

それぞれ別に包みますが、お布施を包んだ不祝儀袋を一番上にして重ね、渡す際は僧侶の方に一度で渡しましょう。

一周忌の香典の相場

一周忌の法要に持参する香典の相場は法要後の食事がある場合はその分も考慮するため、以下のように変化します。

項目 相場
香典(会食無) 5,000~10,000円
香典(会食有) 10,000円~20,000円

基本として年齢が高い程、血縁等を考慮した関係が故人の方と近い程香典の額には高額になります。

【コラム】家族のみの一周忌の持ち物

近年、法事の縮小傾向もふまえ、親族との関係性が薄かった場合など、まれに家族のみで一周忌を行う場合があります。

その場合、法要当日に持参すべき持ち物として引き出物は含まれません。

また、お供え物も簡略化されます。

以下が主に必要な物です。

  • 遺影
  • 位牌
  • お供え物
  • 僧侶の方に渡す金額
  • 袱紗(もしく)は切手盆
  • 御茶等の飲み物
  • 数珠
  • ろうそく
  • 線香
  • 火を点ける物
  • (必要ならば)経本

持ち物を確認し、一周忌に臨む

一周忌の持ち物として、この記事では参列者が一周忌法要で参加する際の持ち物、施主が一周忌法要を行う際の持ち物等を解説してきました。

また、お布施や香典等、持ち物の金額的側面についても説明を行いました。

一周忌は喪が明けるという意味でも、重要な行事です。

参列者として向かう際も、施主として仕切る側にある時も、決して不足がないよう、適宜持ち物の確認を怠らないようにしてください。

また、お供え物や香典やお布施の水引の色等地域によってルールが異なる持ち物も多数あります。

特に持ち物に困った際は菩提寺の方や、親族の方に質問をして、懸念事項をなくした後に、大事な一周忌法要に臨むようにしてください。

  • ❓ 一周忌での施主の持ち物は?

    遺影・位牌・お供え・袱紗・切手盆・数珠・ろうそくなどです。また、お布施や引き出物なども必要になります。詳しくはこちらをご覧ください。

  • ❓ 一周忌での参列者の持ち物は?

    袱紗・お供え・数珠が必要です。また、香典も持っていきます。詳しくはこちらをご覧ください。

  • ❓ 一周忌の持ち物に必要な香典の相場は?

    相場は5000円から2万円です。会食の有無によって増減します。詳しくはこちらをご覧ください。

  • ❓ 一周忌の持ち物に適した香典の水引の選び方は?

    水引の形は結び切りを選びます。黒白・双銀の色を用いますが、関西では黄白の色を用います。詳しくはこちらをご覧ください。

お墓・霊園比較ナビ編集部

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