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葬儀

焼香の回数で正しいのは?抹香の回数の意味や本数、NG例も紹介【宗教別】

皆さんは、焼香の正しい作法や回数を知っていますか?
ここでは、宗派によって異なる焼香の回数を、詳しく説明しています。
より真心を込めた供養を故人にするために、ぜひ参考にしてみてください。

焼香の回数で正しいのは?抹香の回数の意味や本数、NG例も紹介【宗教別】

焼香とは

焼香

焼香とは、 亡くなられた方に向けてお香を焚き、その方の死後の平安を祈ることです
一般に、法事や葬式で、粉末状のお香である抹香を、香炉にくべて焚くことを指します。

焼香には、清らかな心で亡くなられた方を拝むために、自分の不浄を取り去るという意味があります。
また、人間は、他界してからの49日間、香りのみを食べるので、香炉の香りを絶やさないようにしたことから、焼香が始まったと言われています。

焼香の作法・回数

焼香

基本的な焼香の作法は以下の通りです。

手順 説明
右手の親指・人差し指・中指の3本で抹香をつまみます。
少し頭を下げながら、右手を額の高さに持って来ます。(この動作を 「お香をおしいただく」 と言います。)
抹香を香炉の中へ落とします。

これらの動作を 1〜3回 繰り返します。
具体的に何回繰り返すかは、宗派によって異なります。
浄土真宗においては、お香をおしいただく動作はしないと決められています。

また、正式な焼香の作法として、数珠を用います。
葬式に出向く際、自分の数珠を持って行くことを心掛けましょう。
数珠は、常に左手で持ち、焼香や合掌の際に、左手の親指と人差し指の間にかけて使います。
数珠の長さが長い時には、数珠を二重にして使いましょう。

焼香の種類

焼香

焼香のやり方は式場によって異なり、3種類に分類されます。

  • 立礼焼香
  • 座礼焼香
  • 回し焼香

立礼焼香

椅子式の式場では、主に立礼焼香の形がとられます。
基本的なやり方は以下の通りです。

手順 説明
前の順番の人が着席したタイミングで席を立ち、焼香台の前に向かって進みます。
焼香台の一歩手前のところで止まり、遺族に一礼します。
焼香台の前に進み、遺影に向かって一礼します。
宗派別の作法に沿って焼香を行います。
その場で合掌し、少し後ろに下がって遺族に一礼し、元の席に着きます。
改めて遺影に向かって合掌し一礼します。
遺影の方を向いたまま二、三歩下がり遺族に一礼し席に戻ります。

座礼焼香

和室や自宅では、座礼焼香の形がとられます。
基本的なやり方は以下の通りです。

手順 説明
前の順番の人が着席したら、腰をかがめて焼香台へ向かいます。
焼香台の一歩手前のところで正座し、遺族に一礼します。
その場で、遺影に向かって一礼します。
両手を使って座ったまま膝で焼香台に寄ります。
宗派別の作法に沿って焼香を行います。
その場で合掌し、座ったまま膝で後ろに下がります。
遺族に一礼したら立ち上がり、腰をかがめながら席に戻ります。

回し焼香

自宅に参列者が多く集まり、窮屈な中で焼香を行う際、香炉と抹香を参列者に座った状態で回していく回し焼香の形式がとられることがあります。
基本的なやり方は以下の通りです。

手順 説明
香炉が回って来たら、軽く会釈をし、両手を添えて香炉を受け取ります。
受け取った香炉を自分の目の前に置きます。
祭壇に向かって合掌をします。
宗派別の作法に沿って焼香を行います。
合掌しながら一礼します。
香炉に両手を添え、次の順番の人に渡します。

宗派ごとの焼香の回数

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前述した通り、焼香の回数や作法には宗派ごとの違いがあります。

焼香の回数は、1回・2回・3回のいずれかです。
それぞれの焼香回数の意味は、以下の通りです。

回数 意味
1回 死を「一に帰る」と考える仏教の教えを反映
2回 主香・従香(1度目の焼香で祈念し、2度目の焼香では1度目の香りを維持する)
3回 「3」の数字が仏教の中で重要とされていることを表す

亡くなられた方の宗派と自分の宗派が異なる場合でも、自分の宗派の作法に沿って焼香をしてください。
今回は、代表的な宗派の焼香の回数や作法を紹介します。

  • 真言宗
  • 天台宗
  • 浄土宗
  • 浄土真宗
  • 日蓮宗
  • 日蓮正宗
  • 臨済宗
  • 曹洞宗

真言宗

真言宗での焼香の回数は、 原則3回 です。
1度目の焼香ではお香をおしいただき、2度目以降の焼香ではお香をおしいただかずに、香炉に落とします。
また、3回ともおしいただても構いません。
真言宗では、線香も3本立てます。
「3」の数字を最も重要だと考えている宗派だと覚えておきましょう。

天台宗

天台宗では、焼香の回数を明確に定めてはいませんが、基本の回数は 3回 です。
3回ともお香をおしいただきます。
ただし、線香を立てる際には、3本と正式に定められているので注意しましょう。

浄土宗

浄土宗では、 焼香の回数を定めておりません。
そのため、誠意を込めて1〜3回行いましょう。
お香をおしいただくかどうかも自由ですが、抹香をつまんだ際、手のひらを上にし、抹香がこぼれ落ちないように左手を添えることが正式な作法です。
線香の本数も定められていませんが、ほとんどの場合1本立てます。

浄土真宗

浄土真宗は、亡くなった後に即往生するという考え方なので、冥福を祈る必要はありません。
その代わり、香を供えるという意味で焼香をします。
そのため、 お香をおしいただかない ことに注意しなければなりません。
線香の立て方は、1本の線香を2、3本に折って寝かせる寝線香です。

浄土真宗は、宗派の中で焼香の回数に違いがあります。
主な宗派である本願寺派は1回、大谷派は2回、高田派は3回です。
定められている回数に従いましょう。

日蓮宗

日蓮宗では、お坊さんの焼香の回数は3回と定められていますが、参列者の焼香の回数は明確に定められていません。
基本は 1回 です。
また、遺影に向かって一礼する前に、合掌をすることもマナーのひとつです。
線香は1本か3本と定められています。

日蓮正宗

日蓮正宗での焼香の回数は、 原則3回 です。
回数を明確に定めていない宗派とは異なって、日蓮正宗は作法を厳密に定めているので、指示がない限りは守りましょう。
線香は1〜3本で、横に寝かせます。

臨済宗

臨済宗では、焼香の回数を明確に定めてはいませんが、基本は 1回 です。
また、お香をおしいただかなくても構いません。
線香も1本立てることが多く、1回の焼香に心を込めることを大切にする宗派だと言えます。

曹洞宗

曹洞宗での焼香の回数は、 原則2回 です。
曹洞宗では、前述した主香と従香の考えを取り入れています。1度目はお香をおしいただき、2度目はそのまま香炉に落としましょう。
また、左手を右手に添えて焼香をすることもマナーの1つとなっています。
線香は香りが長時間維持されるので、1本で良いと考えられています。

曹洞宗の焼香に関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。

参列者が多い時の焼香の回数

焼香

これまで、各宗派の焼香を行う回数を紹介してきました。
しかし、参列者が多く、時間をかけて焼香をすることができない場合もあります。
その場合は、どの宗派であっても、焼香の回数を 1回のみ にしましょう。
アナウンスで指示が出されることもありますが、状況に応じて、宗派で定められている回数に従うかどうかを決めましょう。

焼香では、回数よりも、亡くなられた方に対して心を込めて弔う気持ちが重要です。
混雑時でも、焦らずに1回の焼香に気持ちを込め、焼香の本来の目的を忘れないように心掛けましょう。

【コラム】焼香のNG例

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焼香の作法を知らずに周りの人の真似をしようとすると、失礼な行為をしてしまうこともあります。
ここでは焼香でのマナー違反となる事例を紹介します。

  • 抹香の匂いを嗅ぐ
  • 抹香を食べる
  • お香を戻す・焼香炭をつまむ
  • 数珠の貸し借り

抹香の匂いを嗅ぐ

抹香の匂いには、亡くなられた方を弔う前に自分自身を清めるため、また抹香の香りで亡くなられた方に極楽浄土を想像させるという意味があります。
香りを楽しむお香とは区別しましょう。

抹香を食べる

抹香を食べてしまうことは、当然マナー違反です。
子どもを連れて焼香に行った際には、子どもが抹香を口に入れてしまわないように注意しましょう。

お香を戻す・焼香炭をつまむ

焼香の際、抹香と香炉の違いを把握していないと、こうしたマナー違反をしてしまうケースがあります。
基本的に、焼香をする人から向かって、右側が抹香、左側が香炉と決まっているので、覚えておきましょう。

数珠の貸し借り

数珠は念珠とも呼ばれ、数珠には個人が合掌をする時の念が込められていきます。
数珠はその持ち主を守る力を持っており、貸し借りをすることは家族内でもNGです。

数珠を持ってきていない場合でも、他の人から貸してもらうことはせずに、数珠を使わずに焼香をするようにしましょう。

正しい焼香の回数を確認しましょう

焼香とは、故人の冥福を祈るために葬儀や法事で行われる作法であり、抹香を香炉にくべて焚くことによって行われます。
焼香の回数や、焼香の際にお香をおしいただくかどうかは、宗派によって異なっているので、自分の宗派に従って正しい作法で焼香をするようにしましょう。

ただし、参列者が多い場合には、焼香の回数にこだわるのではなく、1回の焼香に真心を込めることをお勧めします。
焼香においてマナー違反となる行為にも注意しましょう。

他人の真似をして焼香をするのではなく、正しい焼香の作法を知って、故人への供養をより良いものにしましょう。

みん終編集部

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