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供養とは?意味や種類、水子供養やペット・人形供養も解説

供養と聞くと、仏や亡くなった人だけにやるものだと考える人もいるかもしれません。
供養は、仏や亡くなった人だけでなく、最近では、ペットなどにもするケースもあります。

供養の正しい意味や、実際の供養、供養の色々な種類に関して紹介していきます。

供養とは?意味や種類、水子供養やペット・人形供養も解説

供養の意味

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供養と聞いて、供養って何なのかよくわかんない、という人も多くいらっしゃっると思います。
まず、供養の本来の意味を紹介します。

本来、 供養とは、尊敬の念をもって、仏や菩薩、諸天などの相手に対して、香華や飲食(おんじき)などの供物を捧げること を言います。
供養は、サンスクリット語の「プージャー」(または、プージャナー)を訳したものとされており 「尊敬」を意味する言葉 だと言われています。

現在では、供養というと、亡くなった人に対して行う行為が一般的となっています。
一般的な供養としては、 仏や菩薩、諸天などに対して行う仏教供養や亡くなった人や祖先に対する供養(追善供養) が行われています。

亡くなった人を偲んで、命日には親族で集まったり、法要に僧侶に読経してもらったり、お墓参りや日々のお供え物などが供養にあたります。
最近では、仏や亡くなった人だけでなく、長年連れ添ったペットや、鏡やぬいぐるみなどの物に対しても行うケースもあり、供養が多様化しています。

また、供養は一周忌などの行事ごとに行うものだけでなく、仏壇に毎日手を合わせてお祈りするなどの日頃の行いも含まれます。
つまり、供養の意味として、 仏・人・物に対して敬意をもって、何かをすること です。

供養の種類

供養

供養は何を供養するかによって種類が様々です。
大きく以下のように分けられます。

  • 仏教供養
  • 追善供養
  • 永代供養
  • 水子供養
  • 人形供養
  • ペット供養

それでは、それぞれの供養について詳しくご紹介していきます。

仏教供養

お参り

仏教供養 とは、字のごとく、仏教に対する供養のことです。
ここでは、 仏、諸天、菩薩などに対して尊敬の念を持って、香華や飲食などお供え物や読経を捧げること を言います。

寺院に安置されている仏像や野仏だけでなく、美術館などに展示されている仏などに対しても行うこともあります。

追善供養

灯篭流し

追善供養とは、 亡くなった人に対して冥福を祈り、お供え物や読経などを行う供養のこと です。
「追善」とは、亡くなった人の冥福を祈ることは善行であり、その善行が自分に返ってくるという意味です。

追善供養で行う例としては、 亡くなった人の四十九日法要や一周忌、三回忌などに親族や生前にお世話になった人を集めて行う読経や焼香、お斎(おとき)したりやお墓参りしたりすること などが挙げられます。
追善供養と一緒に、先祖供養があります。

追善供養に関しては、こちらもご覧ください。

先祖供養

先祖供養 とは、先祖に対して行う供養のことです。
ここの先祖とは、子孫が亡くなった祖父母や親、またはそれよりも上の先祖にあたります。

お彼岸やお盆に先祖のお墓をきれいに掃除してあげることや、一周忌や三回忌、それ以降の節目に寺院で、僧侶に読経してもらう なども供養に含まれます。
また、そういった行事ごとだけでなく、自宅に仏壇を置いている場合は、日頃から先祖の仏壇に手を合わせたり、お花などをお供えしたりすることも、供養にあたります。

永代供養

菊

永代供養とは、お墓参りをしてくれる親族などがいない、親族が遠方にいるため、お墓参りができないなどの方に対して、 寺院や霊園が管理や供養をしてくれる埋葬方法のこと を言います。
「永代」と聞くと永遠や未来永劫などの意味だと思うかもしれませんが、ここでは、長く続くといった意味で、遺骨の安置できる期間が定められています。

一般的に、 33回忌までを期限としているところが多い です。
寺院や霊園によっては、17回忌や50回忌までとしているところもあります。

期限後は合祀されて永代供養墓で供養されるのが、多いです。
契約する際は、期限や期限後を確認しましょう。

永代供養に関しては、こちらもご覧ください。

水子供養

水子地蔵

「水子」とは、中絶や流産、死産などで、生まれてくることができなかった胎児のこと を指します。
以前は、生まれてから短い期間で亡くなってしまった胎児のことを指しましたが、現在では、生まれずに亡くなった子のことを指します。

水子供養とは、その「水子」を供養すること を言います。
水子供養としては、神社や寺院で行う場合と自宅で行う場合の2種類があります。

神社や寺院で行う

水子供養を行っている神社や寺院にお参りに行ったり、僧侶に読経してもらうなどの方法があります。
水子供養を行っている神社、寺院を確認しましょう。

自宅で行う

自宅でできる方法としては、写経や写仏や仏壇にお花やミルク、おもちゃなどを供えてあげるなどの方法が挙げられます。
水子供養は、するかどうかは自分たちで決めることができます。

水子供養には生まれてくることができなかった子に対して、冥福を祈る気持ちや愛情を伝えるなどの目的があります。
また、いつ行うかも自由です。

亡くなってからすぐに行うことが多い ですが、気持ちの整理がついてから行ったりすることもできます。
水子供養に関しては、こちらもご覧ください。

人形供養

塔

人形供養とは、 子どものころに大切にしていた人形などを供養すること を言います。
ここでの人形は、雛人形や五月人形といった伝統的なものから、リカちゃん人形などの最近のものがあります。

また、人形だけでなく、ぬいぐるみなども人形供養に含まれます。
人形供養について、以下詳しくご紹介します。

  • 神社や寺院などに任せる供養
  • 自分で行う供養
  • 人形以外の供養

神社や寺院などに任せる供養

人形供養を行っている神社や寺院に任せる方法です。
人形供養は、 僧侶がお経を唱え、お焚き上げを行うのが一般的な流れ です。

直接持ち込まないとだめだと勘違いされる方もいらっしゃいますが、神社や寺院によっては、直接持ち込まず、郵送などを受け入れているところもあります。
神社や寺院などに任せる場合は、確認しておきましょう。

自分で行う供養

自分で人形供養を行う場合は、 自分の住んでいる地域の自治体の指示 に従いましょう。
そのうえで以下の例が挙げられます。

  • 人形についた汚れを、きれいにふき取ってあげる
  • 髪が長い場合は、束ねてあげる
  • 通気性のある布や和紙で包んであげる
  • 最後に感謝の気持ちをもって、粗塩をかける

※自分自身で燃やす野焼きは、法令や条例で禁止されています。
そういった場合は、神社や寺院に任せましょう。

人形以外の供養

人形だけでなく、長年生活するうえで、 使い続けてきた道具や物を供養する のも一般的です。
針供養や鏡供養、写真供養などを聞いたことがある方も多いと思います。

家族や友人が写っているアルバムや、鏡、時計など、思い出のあるもの を供養します。
人形供養と同じように、神社や寺院に持っていくことで、僧侶がお経を唱え、お焚き上げを行います。
こちらも、直接行かず郵送で受け付けている神社や寺院もあります。
供養する際は、確認しておきましょう。

ペット供養

ペット 遺骨

ペット供養は、字の通り、 ペットを供養すること を言います。
最近、ペットを家族として捉える考え方も増えてきており、人と同じようは供養の仕方を望む飼い主も多くいらっしゃいます。

ペット供養の種類は、人間と同じように葬儀や納骨を行う場合や自宅で行う場合などがあります。
ペット供養は、近年になって霊園なども増えてきており、特に決められたルールはありません。

基本的に、ペットが死んでしまったら、火葬を行います。
心の整理ついたら、ペット専門の葬儀業者に連絡しましょう。

火葬は、 火葬場に持っていくケースもありますが、火葬業者が出張し自宅などで火葬を行ってくれるケースもあります。
火葬場が遠い、大型のペットで運ぶことができないなどの場合に最適です。

業者によって出張サービスを行っていないところもあります。
事前に確認しておきましょう。

火葬が済んだ後の、ペット供養の種類を紹介します。

  • ペット霊園
  • ペット納骨堂
  • 手元供養
  • 自然葬

ペット霊園

以前は人用の霊園の片隅に埋葬されていましたが、最近ではペット専用の霊園も増えてきています。
墓石を立てて、遺骨を埋葬する霊園で人間と同様に行うのが特徴 です。

そのため、一方で費用がかかってしまうのも特徴です。
ペット用のお墓に関しては、こちらもご覧ください。

ペット納骨堂

ペットの遺骨を納骨堂に収めておくものです。
個別での納骨や、合同での納骨などがあり、納骨堂によって異なります。

納骨するスペースを借りるもので、棚やロッカー、個室などがあります。

手元供養

手元供養とは、自分の手元においておく供養方法です。
遠くへおいておきたくないなどの理由で、自分の手元に置いておきます。

手元供養 は、自宅に置いておく方法とアクセサリーなどで身に着けておく方法があります。
手元供養に関しては、こちらもご覧ください。

自然葬

自然葬は、自然に遺骨を還す方法 で、特に人気なのが、樹木葬です。
「自然に還してあの世でも遊べるように」や「一緒の樹木葬に入りたい」などの理由から、近年その数は増えてきています。

自然葬には樹木葬だけでなく、海や山に散骨する方法もあります。
散骨は、法律で規制はされていません。

ただし、 一部、条例で規制されている地域があるほか、その土地を所有している人がいる場合などは、許可が必要 です。
樹木葬に関しては、こちらもご覧ください。

供養の方法の種類

墓並び

供養の方法として、3種類あります。

  • 利供養
  • 敬供養
  • 行供養

以下にそれぞれを紹介します。

利供養

利供養(りくよう)とは、 亡くなった人に対して、何かをお供えする供養のこと です。
生前に故人が好んでいた食べ物や飲み物などを供えたり、線香を供えたりします。

それ以外にも、ろうそくに火をともすことや、花を飾ることも含まれます。
また、人から何かを頂いたとき、まず最初に仏壇に供える、という方もいると思います。

それも利供養に含まれます。
亡くなった人に対して、何かを供えるという行為すべてが利供養にあたります。

敬供養

敬供養(きょうくよう)とは、 仏の教えを敬うこと を指します。
仏の教えが記されているお経を読んだり、唱えたりすることなどが挙げられます。

僧侶が仏壇の前で読経をしたり、身内がなくなった場合四十九日まで、毎日読経を行うなどが、敬供養にあたります。
毎日読経する人は珍しいですが、身近なものだと、一周忌や三回忌などの法事の場では必ず僧侶が読経します。

この読経もまた敬供養の1つです

行供養

行供養(ぎょうくよう)とは、 簡単に言うと、仏道修行をすること を言います。
仏道修行というと、座禅やお経を覚えるなど、僧侶の修行をイメージしてしまうかもしれません。

しかし、ここの仏道修行とは、 善行 を指します。
仏道修行に適う生き方をして、自らもまた生きながらに仏となることを目指して生きていくという考え方です。

【コラム】粗供養とは?

のし紙 志 香典返し

粗供養とは、供養の一つだと考えるかもしれませんが違います。
粗供養とは 葬儀や法要の時に供養をして頂いた事に対して、感謝の意味を込めて粗品やお返しをお渡しすること を指します。

粗供養は、 西日本で使われる言葉 で、葬儀、告別式、法要などの返礼品の表書きに書かれます。
地域によっては先祖への供養という意味合いで、「祖供養」と書く場合もあります。

通常は、「粗供養」とするのが一般的です。
東日本では表書きには、「志」という言葉を用いる場合が一般的 です。

会葬礼状に添えて、お渡しする「会葬御礼品」として用意し、中身には海苔やお茶といった品が一般的です。
別のケースとして、香典返しとして用意する場合や、法要のお礼として贈る場合があります。

状況に応じて、品物の値段が異なります。
そのため、最近では、粗供養は同じものを用意し、香典が高額だった方に後日、お渡しする、という方法も増えてきています。

供養は気持ちが大事

供養という言葉は聞くけど、実際何をやるのかわからないという方や、供養の意味をよく知らないという方が多いと思います。
本来の供養の意味は、仏や人に対して仏や菩薩、諸天などの相手に対して、香華や飲食(おんじき)などの供物を捧げることです。

近年では対象が多様化し、 供養とは仏や人だけでなく、ペットや物に対して、尊敬の念をもって何かをしてあげること という意味になりました。

また、お墓参りなどだけでなく、日頃から仏壇に手を合わせるだけでも供養に当たります。
供養は、対象が違うと、供養の名前や供養の方法が異なります。

ぜひ参考にしてください。
どの供養にも共通しますが、供養を行う際に大事なのは、供養対象を偲ぶ気持ちです。

みん終編集部

みん終編集部です! みんなの終活ドットコムでは、終活・ライフエンディング、葬儀のマナーやお墓選びなど、終活の知りたいに答えます!

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