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葬儀

献花料の包み方、渡し方を解説!供花料との違いや値段相場も

献花料についてどれくらい知っていますか?
献花料は宗教に大きく関係しています。
知らないと失礼に当たる場合もありますので、知っておいた方が良いでしょう。
献花料について説明しますので、今後の弔事に向けて詳しくなりましょう。

献花料の包み方、渡し方を解説!供花料との違いや値段相場も

献花とは?

葬儀では沢山のお花を使いますが、そのお花ごとに違った意味を持ちます。

お花を用意しても、宗派の違うお花を送ってしまったり、お花が場違いになってしまったなどとならないために、しっかり違いを知っておきましょう。

お花の種類は目的ごとに、大きく3つに分けることが出来ます。

  1. 献花(けんか)
  2. 供花(くげ、きょうか)
  3. 枕花(まくらばな)

まずはそれぞれの特徴を紹介します。

献花・供花・枕花の特徴

献花

献花は、 祭壇に参列者が一人ずつお供えするお花 のことで、 キリスト教の葬儀 で用いります。

仏教での お焼香 と同じ意味を持ち、お別れ花と同じように扱います。

献花は、式場の方で用意されるので、 個人で用意する必要はありません。

一般的に祭壇に飾られていたお花の茎を切り、花の部分を使います。

供花

供花は、 気持ちを添えて祭壇や式場を華やかにするお花 です。

供花は、式場が殺風景にならないために、お気持ちと一緒に祭壇や式場を華やかに装飾することができます。

他にも、用事があって式に参列できない人が、気持ちを伝える手段として個人で贈られたり、参列していても献花では足りず、さらに気持ちを伝える手段として贈ることも多いです。

また団体や会社など、大人数の気持ちを一つにまとめて、供花を贈る場面は良く見られます。
供花に関しては、こちらも参考にしてください。

枕花

枕花は、 故人と特別仲の良かった人が、故人の枕元にお供えするお花 のことです。

また、お亡くなりになられて直ぐ、故人や遺族の家に贈るお花のことを枕花と言うこともあります。

お通夜までの間、遺族や故人に寄り添いながら慰めるという意味を込めて、枕元にお供えされます。

用いられるお花の種類や形態とは

宗教にごとに用いられるお花は様々ですが、基本的のは白色のお花が中心に使われます。

最近は従来の色や種類にこだわることが減り、故人の好きだったお花であったり、季節の花が使われることも多いです。

しかしお花は、花粉が飛びやすいものや、香りがきついことがあります。
自分で用意する時は、お花屋さんや業者さんとよく相談して決めた方が良いです。

葬儀で良く使われるお花を紹介します。

献花

献花は、白い百合とカーネーションが使われます。
白色で、茎が長い ということがポイントです。

また、キリスト教では 生け花ではなければならない という決まりがあるたえめ、注意が必要です。

理由には、カーネーションは価格が安く、丈夫だからと言われています。
白百合は、キリスト教で聖母マリアの象徴となっているためです。

供花

供花は、 場所に応じて大きさや形が変わってきます。
狭い場合は花輪、広い場合は花籠などが一般的です。

花の種類は、白色を中心にパステルカラーのお花を混ぜてアレンジすることが多いです。

枕花

種類は特に決まっていませんが、 白色を基本に、落ち着いた薄い色 を使います。
枕元に飾るので、大きすぎるお花は避けまます。

献花料と供花料は別物?

上記で記しましたが、献花と供花は全く違うので、勿論 献花料と供花料は別物 です。
まずそれぞれが何なのか確認しましょう。

献花料と供花料とは

献花料

献花料は キリスト教式の葬儀 で使われ、 献花の代わりとなるお金 を献花料と言います。

つまり、献花料は仏教での お香典と同じ と考えて良いでしょう。

キリスト教には香典といった言葉がないことが理由となっています。

供花料

供花料は、献花料と別に供花を贈る時のお金のことです。

お花屋さんや業者さんに渡す時もありますが、遺族に立て替えていただいている場合には、遺族にお渡します。

仏教ではお花代と言います。
表にするとこうなります。

キリスト教 仏教
献花料 お香典
供花料 お花代

別物であることをふまえ、注意すべき点がいくつかあります。

注意するべき点は

注意点は2つほどあります。

  1. 受付で献花料と示す。
  2. 献花料と供花料を一緒に包まない。

詳しく一つずつ確認してみましょう。

1.献花料と示す

供花料は、直接業者にお金を渡すこともありますが、遺族が立て替える場合が多いです。

この場合、供花料は受付に渡すので、受付の人は献花料と供花料を同時に扱わなければなりません。

受付の人が献花料と供花料を区別出来る知識を持っているとは限りませんから、供花料を献花料として受け取ったり、その逆とする可能性があります。

また基本的に、葬儀が終わるまでは受付で預かった封筒の中身や名前は確認しません。

よって、トラブルにならないためにしっかり 献花料であると、供花料であると示す ことが必要です。

2.献花料と供花料は別に包む。

上で書いたように献花料と供花料は、しっかり違いが分かるようにする必要があります。

そのため、同じ受付で扱われますが 同じのし袋にまとめて包んではなりません。

また献花料としたのし袋の中に、さらに供花料を袋ごと入れることは以ての外です。

献花料の金額相場

献花料の金額相場は故人との間柄によって変わり、一般的に お香典と同じ ように考えます。

親族が一番高くなり、親族の中でも直系の間柄の方が費用が高くなります。

また勤務先では、上司や同僚にも用意する必要があります。

しかし、例外として職場で供花を用意する場合もあるので、 職場の方針に合わせる ようにしましょう。

下図の金額相場を参考にしてください。

間柄 金額
両親・義両親の場合 50,000円~100,000円
兄弟・姉妹の場合 30,000円~50,000円
祖父母の場合 10,000円~50,000円
おじ・おばの場合 10,000円~30,000円
勤務先の上司・同僚の場合 5,000円~10,000円
勤務先の上司・社員の家族の場合 3,000円~10,000円
友人・知人の場合 5,000円~10,000円

献花料ののし袋の選び方

のし袋の選び方とは

献花料の場合、のし袋はキリスト教式に合わせたものを選びましょう。

基本的には、 白無地 のものであれば問題ありません。

白無地のものとして、 不祝儀袋 が一般的ですが、キリスト教式ののし袋がなかなか手に入らないことも多いです。

その場合は 白無地の封筒 でも構いません。

不祝儀袋の柄について

カトリックの場合は、 白無地や十字架、ユリの花が描かれたもの。

プロテスタントの場合は、 白無地や十字架が描かれたもの が良いでしょう。

どうしても揃えられない場合は、 蓮の絵が描かれていないもの を用意しましょう。
蓮の絵が描かれている不祝儀袋は、仏教専用 ですので注意が必要です。

水引はどうするべきか

水引は、基本的に中に入れるお金によって、大きさなどが変わります。

1万円以上包む場合は、水引付きの不祝儀袋 を。

1万円未満を包む場合は、水引が印刷された不祝儀袋 を用意しましょう。

包む金額の1.5%のものが目安です。

商品によっては、対応金額が表示されている場合もあるので、購入する際に参考にしてください。

献花料の表書きの書き方

表書きに何と書くべきか

表書きには一般的に 「献花料」 または 「御花料」 と書きます。

キリスト信者ではない方も、キリスト教式の葬儀の場合はこのように書きます。

表書きの例

キリスト教の中でも、 カトリックの場合は「御霊前」または「御ミサ料」

プロテスタントの場合は「忌慰料」 という限定の言い方があります。

これらは限定の言い方ですので、
宗教に合わせて慎重に適切なものを選びましょう。

何を使って書くべきか

表書きには 薄墨 を使用します。
最近では、 灰色の不祝儀用の筆ペン で書かれることが多くなっています。

これはコンビニや100円ショップなどでも手に入るので、急に必要となった場合にも対応することが出来ます。

薄墨には、「急な知らせで墨をする時間がなく、薄くなってしまっている。」

「涙がこぼれて濡れてしまい、薄くなってしまった。」

などと、日本ならではの哀しみが込められているとされています。

裏書きも忘れずに

葬儀では、たくさんの人が参列するため、受付は似たような封筒で溢れ返ります。

また、葬儀後に連絡を取らなけらばならなくなったり、献花料返しのために住所が必要となることもあります。

表書きと同様、 裏書きも忘れずに 書くようにしましょう。

そのため、裏側には 「郵便番号」「住所」「連絡先」 などを記しておくと良いでしょう。

献花料の渡し方のマナー

受付での渡し方

献花料は、お香典と同様に 袱紗 に入れて受付へ持って行きます。

受付は、故人との関係に合わせて分かれる場合が多いです。

遺族側がお返しを渡し易くするために決めているので、 必ず決められた列 に並ぶようにしてください。

受付では、 袱紗から取り出し 、献花料を渡します。
この時、 のし袋を反時計回りに回し、表書きを相手に向けて 渡すことを忘れないでください。

他にも、順番を待っている時に取り出さないよう注意してください。

記帳が必要な場合は、 献花料をお渡しした後に記帳する 順番が一般的ですが、式場ごとにやり方が変わるので、前の人を見て流れを把握してください。

包むお札は、 新札は避け、向きを揃えます。 新札を用意しないよう注意してください。

挨拶の違い

キリスト教と仏教とは、 死に対する考え方が異なる ため、挨拶も変わります。

キリスト教式の挨拶は 「安らかなお眠りをお祈り申し上げます。」 です。

キリスト教にとっての死は、不幸なものでがないことから、「ご愁傷様です。」といった挨拶は控えたほうが良いです。

【コラム】北海道の献花料

葬儀のやり方は、宗教の他にも地域によって大きく異なります。

北海道では、本州などとは違った風習があります。
通夜や告別式がかなり独特となっています。

ここでは少し北海道の変わった風習をご紹介します。

領収書がある

献花料を受付でお渡しすると、そこで開封され中身を確認されます。
確認が終わると、領収書を受け取ります。

領収書は、宛名と献花料の金額、他にも供花料の有無や金額が書かれています。

北海道の他にも、千葉県でも香典領収書が使われていますが、領収書を受け取るのは全国的にとても稀です。

北海道には、合理主義精神が根付いていることが背景とされています。

お返しは即日

献花料のお返しは後日とされることが多いですが、北海道では即日、その場で受け取ります。

受付で受け取る会葬御礼の品が、お返しとされます。
いわゆる「即返し」というやり方です。

つまり、記帳も必要ないのでしません。

お返しは一律

北海道では、献花料の見学によってお返しが変わることがありません。

また、そのお返しは1,000円~1,500円と決まっています。

これは、遺族を思いやり、せめて金銭的負担は軽くしてあげたいという助け合いの精神に基づいています。

改めて献花料とは

この記事では、献花料について説明していきました。
献花料は キリスト教式の葬儀 で使われるということです。

また、献花料は 献花の代わりのお金 であり、仏教で言う 「お香典」 となります。
キリスト教には「香典」というものが存在していないためです。

包むべき金額やのし袋の選び方はお、基本的に お香典と変わりません が、宗教による注意すべきポイントに気を付けましょう。

のし袋の柄の場合、 蓮の柄は仏教専用のため避ける ということです。
ユリの花や十字架のイラストがキリスト教専用です。

供花料と献花料は全く別物 ということもしっかり覚えておきましょう。

混ざってしまうと、遺族の迷惑になることもありますし、折角用意したものが無駄になってしまうこともあります。

最近は受付の方もわからない方が多いので、しっかり 受付で献花料であることを示しましょう。

葬儀のやり方は、 宗教や地域によって大きく異なります。

当日になって流れや決まりが分からず慌てたり、相手に失礼にならないためにも、今のうちから知識を持っておくようにしましょう。