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葬儀

【図解】3回忌ののし袋の選び方や書き方、のし紙のマナーも解説

「のし」についてどれくらいご存知でしょうか。
よく目にするものでありながら、用途や意味合いについて詳しく知っている方は多くはないのではないのでしょうか。

正しいマナーを知らないと失礼に当たる場合もあります。
今回の記事では、とくに3回忌の法要で用いられるのし袋について紹介します。

【図解】3回忌ののし袋の選び方や書き方、のし紙のマナーも解説

3回忌とは?のしとは?

3回忌とは?

3回忌(さんかいき)は、故人の命日を一回目の忌日とするとき、命日から満二年後に行われる法要のことをです。
「3」回忌だからと言って満三年後に行うのではないということは要注意です。

地域によっては3周忌(さんしゅうき)と呼ぶ場合もありますが、意味に違いはありません。

3回忌の施主は基本的には葬式で喪主を務めた人物であり、配偶者や実子の場合がほとんどです。
3回忌までに喪主がなくなってしまった場合は、遺族の中から施主を務める人物を決めるのが一般的です。

3回忌の流れ

以下では3回忌の大まかな流れを紹介します。

一般的な3回忌では、まず僧侶が入場し、仏壇の正面に座ります。
遺族、親族、知人など参列者は、故人と血縁が濃い順に前方から座っていきます。
施主は僧侶の真後ろに座り、入場してきた僧侶に着席を誘導します。

続いて施主が簡単な挨拶をします。
挨拶の内容は、僧侶や参列者への感謝と故人の3回忌の法要の旨です。

次に僧侶が読経を行い、その間に参列者が焼香をします。
焼香は前方に座っている人から順に行っていきます。

その後僧侶による法話が五分程度行われます。
法話とは仏教の教えを説くことで、「説教」とも言います。

法話が終わると僧侶は退場し、施主が再度簡潔な挨拶をします。
その内容は、参列者への感謝、3回忌の法要を終えた旨、会食の案内などです。

三回忌の法要が終わった後は、「お斎」と呼ばれる会食で施主が参列者をもてなすことが多いです。
3回忌に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

のしとは

「のし」は、祝い事での贈り物にのみ添える飾りのことです。

むかし、アワビを平たく伸ばした「のしあわび」が不老長寿や子孫繁栄の象徴する縁起物とされていたことに由来します。

贈り物の包み紙のことをのし紙・のし袋と言い、のしはその中央右上に位置しています。
弔事では香典を包むため、特に香典袋とも呼ばれます。

のし紙・のし袋には水引と呼ばれる紐がかかっていて、色や結び方によって意味合いが変わります。
場面によって正しい水引を選ばなければ失礼にあたるため、注意が必要です。

現在ではのしと水引の両方が簡略化され、すでにのしと水引が印刷されたのし紙・のし袋が使用されることが多いです。

3回忌ののし袋の選び方

のし

のしは祝い事で用いる飾り ですので、3回忌の法要などの弔事では用いてはいけません。
それに対して、水引は色や結び方によって祝儀と不祝儀の両方で用いることができます。

したがって、3回忌の法要には のしが印刷されていない のし紙・のし袋を選びます。

また、水引は、色は 黄色と白、双銀もしくは黒と白 を選びましょう。
双銀は香典の金額が特に高い場合に用います。

ただし、キリスト教の場合、水引はいりません。
代わりに十字架やユリの花が印刷されたのし袋が販売されています。

そして形は 結びきり のものを選びます。
結びきりの形が選ばれるのは、結び目がほどけにくいため、「一度きりであってほしい」という意味が込められているからです。

水引の選び方は地域によって異なり、関西では黄色と白の水引がよく用いられます。

3回忌ののし袋の外袋の書き方

お通夜やお葬式で渡すのし袋は薄い墨で書きます。
これは「涙で墨が薄まってしまうほど悲しい」ということを表しています。

それに対して、3回忌では故人が亡くなってから月日が経っているため、のし袋は濃い墨で書くのが一般的です。
また、筆を用いるのが正式な書き方ですが、筆ペンで書いても問題ありません。

以下ではのし袋の表書きの書き方を上段と下段に分けて紹介します。

上段

宗教によって表書きの書き方は異なります。

仏教

仏教の場合、3回忌ののし袋の表書きには「 御仏前 」と書くのが一般的です。
3回忌の段階では故人は仏様になられているため、お通夜やお葬式の際に書く「御霊前」ではなく、「御仏前」と書くのが正しいです。

香典 御仏前

神道

神道の場合、玉串料を書いたり「御玉串料」と書いたりするのが一般的です。

香典 玉串料 神道

キリスト教

プロテスタント場合、「御花料」「お花料」「忌慰料(きいりょう)」と書くのが一般的で、カトリックの場合は、「御ミサ料」と書くのが一般的です。

キリスト教の宗派が分からないときは、「御花料」と書けば良いです。
「御霊前」と書いても問題ありません。

キリスト 香典

下段

下段にはのし袋を渡す側の名前を書きますが、渡す人数や人によって書き方が異なるため場合分けをして説明します。

個人で渡す場合

のし袋下段中央(水引の結び目の真下)に個人名をフルネームで書きます。

香典 表書き

夫婦で渡す場合

基本的にはのし袋下段中央に夫の氏名のみを書きます。
ただし、夫婦ともに故人と縁が深かった場合には、中央に夫の氏名をフルネームで書き、その左側に妻の下の名前だけを書きます。

香典 夫婦

二人以上で渡す場合

二名の場合、のし袋下段中央を挟むように二人の氏名をフルネームで書きます。

三名の場合、中央に一名の氏名をフルネームで書き、その両側にその他二名の氏名をフルネームでそれぞれ書きます。

四名以上の場合、代表者名のみを中央にフルネームで書き、「他○名」などと左下に書くと良いでしょう。

会社で渡す場合

社名を一番右に書いたうえで、それに続けて役職が上の人から順に氏名をフルネームで書いていきます。
ただし、のし袋に書く名前は3人分までが一般的なので、人数が多い場合には、「○○会社○○課一同」などと書くのが一般的です。

3回忌ののし袋の中袋の書き方

のし

中袋は香典を入れる包み紙のことで、金額と住所、氏名を書きます。

中袋の書き方は、

  1. 中袋の表の中央に金額を書き、裏の左側に住所と氏名を書く
  2. 中袋の表には何も書かず、中袋の右側に金額を、左側に住所と氏名を書く

の二通りがあります。

そして、一般的には旧字体の漢数字(大字)で書くことがマナーです。

以下がその例です。

漢字 旧字

香典の金額は、「金〇〇圓」という書き方をします。
たとえば、一万円の香典を包む場合には、「金壱萬圓」と書きます。

先程も述べたように、表書きは筆や筆ペンを用いて薄い墨で書くのが基本です。
しかし、中袋には住所など小さい文字も書くため、万年筆やボールペンなどで書いても問題ありません。
読みやすい字で書くことが重要なのです。

中袋がないのし袋の場合には、外袋の裏面下段に縦書きで住所と金額を書きます。

3回忌ののし袋の渡し方

3回忌ののし袋は紺、紫、グレーなど控えめな色の袱紗(ふくさ)や黒のハンカチなどに包んで持っていくのがマナーです。
これはのし袋をなるべくきれいな状態で渡すためです。

以下ではのし袋を直接渡す場合と直接渡せない場合に分けて渡し方を紹介します。

直接渡す場合

まず、香典を袱紗から取り出します。

台がついている袱紗の場合には施主の目の前で袱紗を開いて香典を取り出します。
台がついていない袱紗の場合は、香典を取り出した後、袱紗は折りたたんで香典の下に敷きます。

その後、のし袋の表書きを読めるように施主に表を向けて手渡しします。
決して自ら仏前に供えてはいけません。

このときお悔やみの言葉を述べましょう。
「心ばかりですが、どうぞお供えください」というのが一般的な言葉です。

直接渡せない場合

事情によりどうしても3回忌の法要に出席できず、直接のし袋を渡せない方もいらっしゃるでしょう。

そのような場合には不参加を詫びる手紙と一緒にのし袋に入れた香典を現金書留で送るのが正しいマナーです。
不参加の際の香典の一般的な相場は会食のぶんを省いた金額になります。

ただし、遺族と親しい間柄であるときなどは、後日ご自宅にお線香を上げに行くのも良いでしょう。

3回忌ののし袋の正しいマナーを知ろう

以上のように3回忌ののし袋には書き方や渡し方など様々な決まりがあります。
また、お通夜やお葬式で渡すのし袋との違いにも注意が必要です。

3回忌ののし袋のマナーを知って礼儀正しい振る舞いを目指しましょう。

みん終編集部

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