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仏壇

打敷とは?宗派の違いや費用相場、選び方を解説!お手入れ方法も

みなさんは打敷をご存知でしょうか?

おそらくほとんどの方がわからないと思います。
打敷とは、仏壇の天板に敷く華やかな布のことです。

イメージしづらいですが、非常に重要な打敷の意味や由来、種類について詳しく解説していきます。

打敷とは?宗派の違いや費用相場、選び方を解説!お手入れ方法も

打敷とは

打敷(うちしき)とは、 仏壇に置かれる天板の下に敷かれている華やかな布のこと を指し、「内敷」「打布」「内布」とも呼ばれる仏具の一種です。

この打敷は、釈迦の弟子たちが、尊敬と感謝の気持ちを表すために、釈迦の高座にじぶんたちん衣服などを敷いたことが起源とされています。

「打つ」とは、「張る」と解釈され、「敷物をしっかり張る」 ということから打敷と言われるようになりました。
打敷は、基本的には、法要やお彼岸の場で使われます。

打敷の宗派による違い

違い

ここでの宗派とは、具体的には、浄土真宗で使われる打敷とそれ以外の打敷と言えます。

打敷の宗教ごとの違いに関しては以下の順に解説していきます。

  • 三角打敷(浄土真宗)
  • 四角打敷
  • 各宗派の宗紋
  • 地域による違い

三角打敷(浄土真宗)

逆三角形の打敷を指し、浄土真宗で用いられる形状 となります。
浄土真宗は、 大谷派と本願寺派 に分かれており、本願寺派では、織物を用い、大谷派では刺繍が施されてるものを用いるのが一般的です。
浄土真宗の派生は、以上の2つが所属寺院数がもっとも多い一方で、他にもかなり派生していますので、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

京仏壇はやし 仏具 三角打敷 綴 華紋柄 50代 ◆幅31.5cm 縦20.5cm 浄土真宗
京仏壇はやし 仏具 三角打敷 綴 華紋柄 50代 ◆幅31.5cm 縦20.5cm 浄土真宗
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四角打敷

浄土真宗以外の宗派では、こちらの打敷を用いることが多いです。

宗紋が施されているものから織物まで、多種多様なデザインがあります。
この宗紋は家によっては、家紋を施す場合もあります。

仏壇 打ち敷き (内敷き) 四角 打敷 高級金らん布利用の一枚 金通し (100代,48.8×32cm, 十六菊)
仏壇 打ち敷き (内敷き) 四角 打敷 高級金らん布利用の一枚 金通し (100代,48.8×32cm, 十六菊)
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各宗派の宗紋

宗派 呼び名
浄土宗 月影杏葉(つきかげぎょうよう)
浄土真宗本願寺派 下がり藤
真宗大谷派 抱牡丹(だきぼたん)
天台宗 三諦星(さんたいせい)
日蓮宗 井桁と橘
曹洞宗 笹竜胆(ささりんどう)・五七桐
真言宗 桐紋・巴紋(ともえもん)

以上のように 宗派ごとに宗紋が存在しています ので、宗紋を打敷に施したい方は参考にしてください。

地域による違い

先ほど仏具の一種と述べたように、打敷は仏壇に飾る 荘厳具 と言われていますが、他の仏具に比べるとそこまで厳しいルールがあるわけではありません。

そのため、その地域によって、使う打敷は様々で、シンプルに気に入ったものを使われる方も少なくはありません。

家が宗教行事に厳しい場合を除いては、家族で話し合って決めてもいいかもしれません。

また、迷った時は、 「菩提寺」 に尋ねることをおすすめします。
菩提寺とは、先祖代々のお墓があるお寺のことです。

法要の時は、だいたいこのお寺にお世話になることが多いですので、法要前に事前予約をしたり、お布施の金額を聞く時などに、まとめてそういった疑問についても質問しておくといいでしょう。

打敷の費用相場

費用

打敷の費用は、結論からいいますと、 価格帯が広い のが特徴です。

これは、用いる糸や布の質だけでなく、機械による大量生産されたものか、手作りかの違いが大きく関わっているためです。

価格の幅は 、2千円〜10万円 と桁が2つ変わってしまうほどと、単位が変わってしまうのは驚きです。

当然ですが、先述したように打敷は、仏具の一種であり、主となるのは、 本位牌と呼ばれる、故人の魂の入った位牌 です。

この位牌の価格は、 3万円ほどが平均的な相場 となっています。
経済的にも余裕がある家で位牌にもこだわって比較的高額なものを購入したという方を除いては、位牌よりも高い打敷を買うことを好ましくありません。

他にも仏壇には、仏飯器や高月、香炉など多くの仏具があります。
これらとの値段の兼ね合いから打敷を選ぶのもいいかもしれませんね。

打敷の種類・選び方

選択

打敷は、先ほど解説した三角打敷や四角打敷だけでなく、他にも種類があります。

打敷の選び方に関しても以下の順に解説していきます。

  • 中陰の間
  • 季節による違い
  • サイズによる違い

中陰の間

中陰とは、故人の死から49日が経つまでの間をいいます。
49日法要を持って、満中陰と言われ、故人は旅立ちを迎え、遺族は、忌明けとなります。

この中陰の間の打敷は、 白い無地のもの を使います。
中陰期は、打敷だけでなく、位牌も仮位牌と呼ばれ、白木を用いた位牌を用います。

49日法要の際に、 仮位牌は閉眼供養を行い、本位牌に開眼供養を行う流れとなります。

季節による違い

季節によって、打敷の厚さや質が多少異なります。

夏用

夏用を用いる期間は具体的には、 6月〜9月の彼岸入りの頃まで 使います。

比較的薄いものとなっており、涼しいイメージの刺繍がされていることが多いです。

冬用

冬用は、 9月の秋彼岸以降から、次の年の5月まで の期間で用います。

厚手のため、重厚感があり、刺繍なども 金襴を施したりなど派手になるのが特徴 です。

色合いは、金や朱、紫が使われ、デザイン性の高いものから、各宗派の宗門や家紋が入ったものまで多くあります。

金襴(きんらん)とは、織物の中でも最高の位に当たることもある布地のことです。
糸に金箔を巻き付けてある金糸などを用いることで、華やかさが格段に増すものとなっています。
この金襴は、室町時代に日本に来て、当時は、 「織金」 と呼ばれ、大阪堺などで初めて織られるようになりました。
季節による違いを解説しましたが、厳密に、夏に冬用を使ってはいけないということではありませんので、無理して夏冬で二枚以上購入する必要はありません。

サイズによる違い

打敷の寸法には、 「代」 という寸法が用いられます。
この「代」という単位は、掛け軸に用いられる単位から来ています。

浄土真宗では、本山から本尊として掛け軸を受けます。
当時のお金である、30文で購入できる掛け軸を30代、50文で購入できる掛け軸を50代といいました。

さらに、50代の掛け軸が入る仏壇を50代の仏壇と呼び、50代の仏壇の幅の打敷を50代の打敷と呼ばれるようになったと言われています。

名古屋寸法

主として名古屋やその周辺で作られることからつけられた打敷の名前です。

比較的大きめの寸法が取られていますので、大きなしっかりとしたタイプの仏壇に用います。
商品によっては、サイズに比例して値段も上がる場合もありますし、派手なデザインも多くあります。

京寸法

京都や富山などでメインで作られているものになります。

名古屋寸法に比べると、 小さいのが一般的ですが、規格が違うため一様にいうことはできません。

名古屋寸法は、 50代打敷は約42センチで、京寸法では、約29センチとかなり異なりますので、代だけ見て購入するのではなく、仏壇のサイズに合うかを検討してから購入してください。

おすすめの打敷

以上で様々な打敷について見てきましたが、おすすめの打敷をいくつか紹介します。

三角打敷

下の商品は国産の打敷です。
京都の西陣織を使って非常に綺麗な打敷になっています。

国産 上仕立品 打敷 セット 紺 ■ 上付き ■ 京都西陣織 【厚口】正絹使用 ■ サイズ約 (cm) 前卓用:幅39.0 奥行25.0(折り代含む)上卓用:幅15.5 奥行12.0(折り代含む)■ お盆 お彼岸 お墓参り 供養
国産 上仕立品 打敷 セット 紺 ■ 上付き ■ 京都西陣織 【厚口】正絹使用 ■ サイズ約 (cm) 前卓用:幅39.0 奥行25.0(折り代含む)上卓用:幅15.5 奥行12.0(折り代含む)■ お盆 お彼岸 お墓参り 供養
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四角打敷

下の商品は高級金らん布を使用しているため非常に見た目から高級感が溢れいます。

仏壇 打ち敷き (内敷き) 四角 打敷 高級金らん布利用の一枚 金通し (100代,48.8×32cm, 十六菊)
仏壇 打ち敷き (内敷き) 四角 打敷 高級金らん布利用の一枚 金通し (100代,48.8×32cm, 十六菊)
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防火打敷

仏壇では線香を扱うため火には注意しなければならないため、以下のように 防火用の打敷も存在しています。

気なる方はぜひ利用してみてください。

経机掛 経机敷き 防火 防炎 仏壇 マット(テーブルマット,ランチョンマット可) 打ち敷き (16号-中25.3×38.5cm, 金綴唐花唐草)
経机掛 経机敷き 防火 防炎 仏壇 マット(テーブルマット,ランチョンマット可) 打ち敷き (16号-中25.3×38.5cm, 金綴唐花唐草)
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打敷を使うタイミング・使い方

時計

打敷を使うタイミング

家に置く仏壇において、汚れるまで打敷を敷き続ける方も多いですが、基本的には、正式な法要の際により厳粛な雰囲気を表すため用いるのが本来の役割です。

そのため、できれば普段はしまっておくようにするのが望ましいです。

使うタイミングは、以下の通りです。

  • 年忌法要
  • お彼岸
  • お盆
  • 正月

報恩講(ほうおんこう)

浄土真宗においては、報恩講と言って、開祖である 親鸞上人の祥月命日の前後に行われる法要 のことをいいます。

この祥月命日とは、 11月28日のことで、浄土真宗では、この法要の際にも打敷をかけます。

一般的には、 11月21日〜28日までの期間がお勤めの期間 となっています。

この報恩講は、親鸞聖人の師である法然上人の命日に人々と集め、仏法を聞いたり、お勤めをしながら語り合ったことに由来しているとも言われています。

浄土真宗では、開祖である親鸞上人を大事にするため もっとも重要な法要とも言われ 、普段の法要よりも豪華に飾るのが一般的です。

打敷の使い方

打敷を使う際の注意点は、前卓と言われる花立や蝋燭台を置く台を仏壇から取り外します。

外したら、 打敷の白くなっている部分を本体の上に載せ、先ほど外した板で挟んで固定します。

サイズにもよりますが、余った場合は、両側のはみ出し方が均等になるように挟み、斜めに折り、形を整えてください。

打敷の注意点

! 注意

先述のように、打敷は前卓の天台と言われる台を外して用いますが、たまに、前卓の下に敷いて使ってしまう方がいます。

つまり間で挟むのではなく、下に敷く形になってしまっているのです。

仏壇は、決して安価なものではないですし、 知識がないとなんとなくで使ってしまうこともありますので注意してください。

打敷のお手入れ方法

方法

それでは、打敷のお手入れ方法について解説していきたいと思います。

打敷のお手入れ方法は以下の順に解説していきます。

  • 選択していいのか
  • 消耗品であることは忘れずに
  • 乾拭きが一般的

洗濯していいのか

基本的に 洗濯してはいけません。
理由は、生地が一般的な衣類と違って、 縮みやすく、形が崩れやすいものが多いためです。

また、アイロンなどをかけても元どおりというわけにはなりませんので、手洗いであっても洗わないことをおすすめします。

消耗品であることは忘れずに

打敷は、見てきましたように高級なものも多く、こだわる方もいらっしゃいますが、やはり消耗品であることは忘れないようにしましょう。

基本的には、汚れがつくことは少なく、しょっちゅう交換する必要はありません。

ですが、打敷には、 仏器や湯呑みを置いているため、そこの部分だけあとがついたり、鮮やかな色だったものの、日焼けによって変色することもあります。

高級なものであってもいつかは交換しなくてはなりませんので、必要以上に高いものなどを使うのは避けたほうがいいかもしれませんね。

乾拭きが一般的

打敷は洗濯しないようにと述べましたが、これは、他の仏具でも乾拭きのみにするようにしましょう。

位牌などの木材を使っているものは、漆が塗ってあったり、表面が加工されているものが多いですが、やはり湿気を与えるのは好ましくありません。

基本的には、 全て乾拭きで仏具を綺麗にするようにしましょう。

打敷以外の仏具

打敷の話とは少しそれますが、仏壇を飾る仏具についていくつか解説していきたいと思います。

仏具の名称 役割
燭台 ロウソクのための台
香炉 灰を入れ、線香を立てる
花瓶 お花を捧げる
本尊 宗派によって異なります
位牌 故人の戒名などが刻まれた札
過去帳 先祖代々の戒名を記すノート

香炉

香炉は、 灰が入った陶器 のことを言いますが、多くの種類が存在します。

浅草にある浅草寺では、大きな香炉があり、香炉から出る煙を浴びると頭が良くなるだとか、健康にいいとされています。。

法要の場では、焼香の時に抹香をつまんで、香を焚く器も香炉なのです。
そしてもっとも身近な香炉が仏壇に置いてある線香を立てるためのものです。

最近では、法要や家での合掌の時などだけでなく、その香りを楽しむためのおしゃれな香炉も多くあります。

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本尊

仏壇において、もっとも重要な本尊ですが、宗派による違いがもっとも顕著ですので、以下の表を参考にしっかりとした準備をするようにしましょう。

宗派 信仰する仏様
浄土宗・浄土真宗 阿弥陀如来
日蓮宗 曼荼羅
臨済宗・曹洞宗 釈迦如来
真言宗 大日如来
天台宗 釈迦如来

臨済宗では、位牌ではなく 三尊仏が描かれた掛け軸 である場合もあります。

日蓮宗の 曼荼羅とは、密教の経典に基づいており、主尊を中心にしながら、諸仏諸尊が集会する楼閣を絵にしたもの のことをいいます。

曼荼羅には、種類が2種類ありますが、 中心には大日如来が描かれている のが特徴です。

本尊に関しては以下の記事にて解説していきます。

位牌

位牌とは、 戒名や没年月日、享年などを記した木の札のこと をいいます。

戒名とは、 仏門下のものが仏の弟子になった証明 として与えられる名前のことを言います。

位牌は仮位牌と本位牌があり、四十九日法要までは白木の仮位牌を用い、それ以降は、本位牌を用います。

また、この四十九日法要の際に仮位牌に宿る魂を本位牌に移すためには、開眼法要(かいげんほうよう)が必要となります。

開眼法要とは、納骨式などでも行いますが、 魂を入れ込む法要 のことをいいます。

位牌には、形状に多くの種類があり、宗派によっても大きく異なります。

  • 春日型
  • 勝美型

メインとなる形は以上の2つですが、それ以外にも豪華な形のものもあります。

以下は春日型の位牌です。

【彫代込み】塗り位牌 春日 4.0号
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こちらが勝美型の位牌です。

京仏壇はやし 塗り位牌 勝美 4.0寸 【 文字彫り代込み (1霊分) 】 ※文字彫りの上、7~10日でお届けします
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また、位牌に関しては以下の記事にて解説しています。

打敷を利用してしっかりと仏壇を飾る

打敷の由来や使い方、種類に加えて仏具についても取り上げて詳述してきました。

実際にすでに打敷を使っている方でも意味を理解している方はそんなに多くないのではないでしょうか?

打敷は消耗品であるため、あまり高価なものを購入することはおすすめはできませんが、適当に選べばいいという訳ではありません。

打敷の交換を考えている方もこれを機に仏壇の雰囲気にも関わる打敷をしっかり選ぶようにしましょう。

故人にとっても遺族にとっても重要な仏壇ですので、日頃から意識を向けるようにしておきましょう。

みん終編集部

みん終編集部です! みんなの終活ドットコムでは、終活・ライフエンディング、葬儀のマナーやお墓選びなど、終活の知りたいに答えます!

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