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【ご住職監修】お通夜・告別式の香典相場や書き方は?マナーや欠席する時も

お通夜・告別式に参列する際に持参する香典の相場や、香典袋の選び方や書き方はご存知でしょうか?
また、お通夜・告別式に参列できない場合の香典はどうすればよいのでしょうか?

今回の記事では、お通夜の香典に関する100名以上の方を対象としたアンケートも踏まえて、お通夜・告別式の香典に関するについて詳しく紹介していきます。

 【ご住職監修】お通夜・告別式の香典相場や書き方は?マナーや欠席する時も

【ご住職監修】お通夜・告別式の香典の由来

葬式

お通夜・告別式の香典の由来はいくつかあります。

由来①

1つ目は、お葬式や告別式の際には、「線香香りとロウソクの明かりを絶やしてはいけない」というしきたりがあったからです。

現在でこそ、線香は長時間長持ちするものが多いです。
しかし、昔のお香は長持ちしないものだったので、大量の線香が必要とされていました。

現在は、大量のお香は必要なくなったのでお香の代わりにお金を包むようになりました。

由来②

二つ目は、葬儀の際の金銭的負担を減らすために近隣住民が食事や飲み物を持ち寄ったり振舞ったことが挙げられます。
これらは、近隣住民との相互扶助の意味合いがあります。

戦後あたりから、近隣住民が食事や飲み物を用意する風潮は薄れましたが、代わりに香典としてお金を包むようになったと言われています。

釋真慧 (浄土真宗 一乗寺)
釋真慧 (浄土真宗 一乗寺)

相互扶助という意味合いとも結果的には解釈できます。

香を持参しくべる代わりに香典(ご香料)としてを持参するので、葬儀の荘厳(しょうごん=お飾り)として故人を追悼する気持ちを表します。

お香典の金額の相場

お通夜の香典の金額相場は?100名以上の人にアンケート調査

実際にお通夜の香典を用意する場合、いくら包めばいいのかというのは、気になる疑問の一つかと思われます。
そこで、みん終編集部で実際に 「親族のお通夜に参列する時香典にはいくら包みますか?」 というアンケートを100名以上にとり、調査しました。

こちらがその結果です。

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最も多い回答で全体の4割の方が1万円〜3万円と回答しました。
3万円より大きい金額になると、極端に割合が減るということもわかりました。

ここからは、こういったアンケートも踏まえて、お通夜での香典に関して解説していきます。

お香典の金額の相場について

お通夜・告別式のお香典の相場には定価はありません。
基本的には、故人との間柄によって異なります。

関係性 金額
両親 5~10万円
親戚 1~5万円
知人・友人等 5千~1万円
顔見知り 3千~1万円

以上の相場はあくまでも目安です。
年齢や立場などによっても大きく変動するでしょう。

また、地域や町会などのしきたりで決まっている場合もあるので事前に確認してみるのも良いでしょう。

また、 お通夜と告別式のどちらにも参列する場合は、どちらか1つで渡せば大丈夫 です。

お通夜の香典の金額の相場については、こちらを参考にしてみてください。

香典袋の選び方・書き方

香典 宗教別 表書き

香典袋は、相手の宗教や包む金額によって変わってきます。
ここでは、

  • 仏式の場合
  • キリスト教様式の場合
  • 神式の場合
  • 相手の宗教がわからない場合

の香典袋の選び方と書き方について紹介します。
香典袋はコンビニや文具店で手に入れることができます。

仏式の場合

香典袋に表書きが印刷されている場合は、 「御香料」「御香典」「御霊前」 となっているものを購入するようにしましょう。

水引は 黒白もしくは双銀の結びきりのもの を利用します。
再び不幸が起きませんように、との願いを込めて、結びきりのものを使います。

香典 御霊前

包みは、 白無垢のものか、蓮の花が印刷されているもの を使用しましょう。

表書きが印刷されていない場合は、 「御香料」「御香典」「御霊前」 のいずれかを封筒の上部中心に書きます。
そして、下部中心部には 自分の名前 を入れましょう。

香典 表書き

キリスト教様式の場合

香典袋の表書きが印刷されている場合は、 「お花料」 となっているものを選びます。
包みは、 白無垢のもの、もしくは白百合や十字架の描かれたもの を利用します。

香典 キリスト

表書きが印刷されていない場合は、 「お花料」 と封筒の上部中心に書きます。
カトリック様式の場合は 「御ミサ料」 でも構いません。
下部中心部には 自分の名前 を入れましょう。

キリスト 香典

神式の場合

香典袋に表書きが印刷されている場合は、 「御玉串料」「御榊料」「御霊前」 となっているものを購入するようにしましょう。
水引は、 双白、双銀、黒白の結びきりのもの を選びましょう。

包みは 白無垢のもの を選びます。
香典 玉串料

表書きが印刷されていない場合は、 「御玉串料」「御榊料」「御霊前」 のいずれかを封筒の上部中心に書きます。
そして、下部中心部には 自分の名前 を入れましょう。

香典 御霊前 高級

宗教がわからない場合

香典袋に表書きが印刷されている場合は、 「御霊前」 となっているなっているものを選びます。
水引は 黒白もしくは双銀の結びきりのもの を利用します。

包みは 白無垢のもの を選ぶようにしましょう。

表書きが印刷されていない場合は、 「御霊前」 と封筒の上部中心に書きます。そして、下部中心部には 自分の名前 を入れましょう。

香典袋に書き方に関しては、こちらもご覧ください。

香典袋の選び方・書き方の注意点

! 注意

中袋の扱い

香典袋の中袋には香典の金額と、氏名、住所を記入します。

まず、中袋の表面中心部に 金額 を書きます。
そして、中袋の裏面左側に 住所、氏名 を書きます。

金額を書く際は下記のような旧字体で記載します。

数字 旧字体

また、 「死」を連想させてしまう「四」や「九」などといった数字は記入しません
よって、このことも見越した金額設定をする必要があります。

香典の中袋の書き方については以下の記事で取り上げています。

氏名を書く際は薄墨で

香典袋に氏名を書く際には、薄墨を使用するようにしましょう。
理由としては、「訃報をきいて涙を流し、墨がうすくなってしまった」など、悲しみをあらわすために薄墨で名前を書く慣習が以前よりあったからです。

薄墨や薄墨の筆ペンはコンビニや文具店でも市販されていますし、容易に手に入ることと思います。

包む金額に合わせた香典袋選びを

宗教ごとに香典袋の選び方を述べました。
宗教にのっとって香典袋を選んだうえで、できれば包む金額によっても香典袋を変えるようにしましょう。

デザインなどは同じでも、香典袋や水引の素材の高級さなどは微妙に異なってきます。
市販の香典袋であれば、目安となる金額が示されている場合も多いので参照してみてください。

香典の渡し方・タイミング

袱紗 ふくさ

香典は、袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んで持参しましょう。

お通夜の会場に着いたら、受付に行き、 お悔みの言葉を述べると同時に香典袋を取り出して、切手盆などの上に置きながら渡しましょう

一般的に、受付は会場の入口付近にあることが多いです。

また、香典を渡す際は、 「この度はご愁傷様です」「この度は大変お気の毒でございました」 などとお悔みの言葉を手短に述べるようにしましょう。

また、芳名帳や個人カードに自分の氏名や住所を記入する欄があるので、 記帳を行いましょう

袱紗に包んだまま、香典を渡すのはマナー違反となるので 必ず袱紗から取り出して渡す ようにしましょう。

遺族の方に直接渡す際は、お悔みの言葉を述べながら手渡しするようにしましょう。
香典の渡し方に関してこちらもご覧ください。

お通夜を欠席する時の香典

仏花

お通夜を欠席する際も香典は必要なのでしょうか?
必要であるとすれば、どのような形態で香典を渡すべきなのでしょうか?

基本的に、お通夜はやむを得ない事情などがない限りは欠席しないようにしましょう。

お通夜を欠席する場合は、香典を渡す義務はありません。
ただし、 弔意を伝える手段として香典を渡すことが多い です。

香典を渡す場合は、大きく3つの方法があります。

  • お通夜に参列する知り合いの知人などに預ける
  • 郵送で送る(現金書留など)
  • 後日改めて弔問に伺い、その際に香典を渡す

自身で渡さない場合は、 ひとことお悔みを述べる手紙も書き添えると良い でしょう。
また、 四十九日を過ぎると、香典の表書きで書くべき言葉が変わることもあるので、間違えないように気をつける ようにしましょう。

お通夜を欠席する際の香典の金額ですが、基本的にはお通夜に参列したときに渡す金額と変わらないと考えてもらって構いません。

またお通夜は欠席して、告別式には出席する場合は、その際に香典を渡すようにしましょう。

お通夜の香典のマナー

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次に、お通夜の香典のマナーについて見ていきます。
ここでは、大きく3つ紹介します。

  • お通夜・告別式の香典の表書きの名前は薄墨で書く
  • 香典を渡す際にはお悔みの言葉を添えましょう
  • お通夜、告別式どちらも参列する場合

お通夜・告別式の香典の表書きの名前は薄墨で書く

お通夜・告別式の香典の表面下部に氏名を記入する際は、薄墨を必ず利用するようにしましょう。
これは、「訃報を聞いて、涙で墨が薄くなってしまった」と悲しみの度合いをあらわすためです。

薄墨や薄墨の筆ペンは、コンビニや文具店などで手軽に購入できます。

香典を渡す際にはお悔みの言葉を添えましょう

お通夜・告別式で香典を渡す際にはお悔みの言葉を簡単にそえるようにしましょう。
お通夜はまだ故人が亡くなって程ないので遺族の方の悲しみも深い時期であると言えます。

「この度はご愁傷様です」「この度は大変お気の毒でございました」 など、お悔みの言葉を述べましょう。

お通夜、告別式どちらも参列する場合

お通夜にも告別式にも参列する場合は、お通夜の日に香典を渡します。
告別式の際にも改めて香典を渡す必要はありません。

両日、香典を渡してしまうと不幸の重なりを連想させてしまうので避けるようにしましょう。

【コラム】お通夜の香典返し

香典返し タオル

香典返しとは、 お通夜や告別式でいただいた香典に対する返礼品のこと を指します。
香典返しを渡すタイミングとしては、 お通夜当日 もしくは 四十九日法要後 の二つの選択肢があります。

お通夜の香典返しの金額の目安ですが、一般的には、 香典の三分の一から半分が適切 だと言われています。
そのため、参列者の香典の金額に比例して、香典返しの金額も変わってくることになります。

もし、お通夜当日に香典返しを渡さない場合は三種類ほど用意しておき、いただいた香典に合った返礼品を渡すのがよいと言われています。

ただし、 お通夜当日に香典返しを行う場合は、基本的に香典の金額に関係なくすべての参列者に同じ返礼品を渡す ようにしましょう。

香典返しの金額としては、 5千~1万円が基本的な相場 となります。
また、お通夜当日に香典返しを渡す場合は、返礼品にお礼状や挨拶文を添えましょう。

高額な香典をいただいた方については、お通夜当日は他の方に渡すのと同じ返礼品を渡し、後日改めて香典の金額を考慮した香典返しを渡しましょう。

香典返しの商品としては、 お茶、砂糖、タオル、洗剤 などが一般的に多く選ばれます。
参列者が帰宅の際に負担とならないようなものを香典返しとすると良いでしょう。

香典返しについては以下の記事で取り上げています。

故人との関係性や宗教を重視したお通夜の香典を

お通夜に参列する際に持参するお香典は、故人との関係性や故人の宗教によって金額や形態は大きく変わってきます。決まった型というものは存在しないので、状況にあわせて香典を渡すようにしましょう。

基本的に、お通夜当日やお通夜前後は、遺族の方も忙しくばたばたしています。お通夜の進行を妨げないためにも、事前にきちんと準備をし、失礼や不手際のないようにしましょう。

※ご住職様には数あるお寺のご住職の一人としてコメントをいただいております。
同一の宗教・宗派でもご住職によって多少の相違があることがあります。

みん終編集部

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