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命日のお供えの相場・定番商品は?お供えを渡す時の挨拶も解説

「命日」はある人が他界してしまった日のことを指し、日常的にも浸透している言葉です。
しかし、命日において何をすれば良いのかを詳しくご存知の方は少ないと思います。
今回の記事では命日のお供えに必要な物、相場や渡す際の注意点などについて解説します。

命日のお供えの相場・定番商品は?お供えを渡す時の挨拶も解説

命日とは

仏壇 開き

現代の日本においても宗教的な事例の一つとして、 ご先祖様の霊を供養するための期間が設けられております。

仏教では似たような事例として、 お盆やお彼岸 と呼ばれるものが存在します。

お盆やお彼岸の期間には大勢の方が帰郷し、実家の仏壇やお墓の前で合掌をし、今は亡きご先祖様を偲ぶことをします。

そして、ご先祖様が亡くなられた区切りの年に、 一周忌、二十三周忌 と呼ばれるような法事を行います。
また、それとは別に、 毎月の月命日 においても故人の霊を供養しなければなりません。

ご先祖様を尊び、偲ぶ気持ちが何よりも重要ですが、ルールやマナーを知ることにより今まで以上に故人を手厚く供養することに繋がるでしょう。

今回の記事では 命日 とは何かという点から、お供え物の相場や必要な物などについて解説します。

命日とは何か

命日は ある人が故人となってしまった日 のことを指します。

「忌むべき日」と書いて 忌日(きにち) と別名で呼ばれることもあります。

仏教において、ある人が故人となってしまった日から数えて7日ごとに来る日も忌日と言います。

また、 祥月命日(しょうつきめいにち) は故人となった「月日」そのものを指し、故人となった年月日のことを 没年月日 といいます。

さらに 月命日 は、年に12回ある命日から祥月命日を除く11回を指します。

ここで、2018年2月1日に故人となられた場合の例を説明します。

(例)
祥月命日 2018年2月1日(年1回)
月命日 祥月命日を除いた毎月1日(年11回)
命日 毎月1日(年12回)

命日に適したお供え

果物

定番のものは以下の3つです。

  • お菓子
  • 果物
  • お花

お菓子

命日に限らずお盆などのお供え物でも定番なのが お菓子 でしょう。

基本的には 日持ちが良いもの を選べばよいとされていますが、他のお供え物と同じく 故人が好きだったもの を選ぶと良いでしょう。

また、お供えした後に消費することを考えた場合、小分けにされているお菓子や周りに配りやすいお菓子を選ぶと喜ばれることでしょう。

果物

果物 も定番お供え物として多くの方から選ばれております。

お菓子と同様に長持ちする、熟れにくい果物を選ぶとかなり良いとされています。

さらには命日にあった 旬の果物 をお供えすることで、季節感を演出することができます。

お花

下記で詳しく解説しますが、 お花 も欠かせないお供え物の一つです。

命日のお供えの相場

お墓掃除代行 費用

お金はいくらほど用意するべきか

一回忌や三回忌と呼ばれるような区切りの法要の場合は、お供え物だけではなくお金を包む場合があります。

現金として包む際、命日における仏壇参りでは 3,000円 、法事の際は 親族が10,000円~25,000円 、親族以外の場合は 3,000円~5,000円 が相場とされています。

相場とは別に注意しておきたい点は、 包んで渡す際のお金は必ず奇数にしなければいけない ということです。

偶数の数字は「割ることができる」という意味から派生して「故人との関係を断つ」ことを想起させるため、ふさわしくないとされています。

命日のお供えに適した花

仏花

命日でお供え物をする時に欠かせないのが「お花」ですが、どのような種類を選べばいいのか疑問に思われた方もいることでしょう。

年に一度しかない命日ですので故人を偲び、喜んで頂けるようなお供え物の選択をしたいものです。

この項目では、命日にふさわしいお花について解説します。

  • 百合
  • リンドウ
  • アイリス
  • カーネーション

お供え物のお花と聞けば「菊」を想起される方も多いでしょう。

外来種の花が多い中で、菊は昔から日本に存在し、 日本の気候に合わせて成長した植物 とも言われております。

そのため、どの季節にお供えしても 長持ちする ことから命日に選ばれやすい花となりました。

さらには「十六八重表菊(じゅうろくやえおもてぎく)」と呼ばれる菊の紋章を天皇家が使用することから、 菊は縁起の良い花 と見なされていることも人気の一つにあります。

枯れてしまった場合にも 花弁や花粉をまき散らさない ことや、命日にお供えするのに目立ちすぎない 淡い色 が菊には多いことから、「供花で迷ったら菊」と言わしめるほどです。

百合

百合の花 は菊と同様に、日本では古くから存在し、歴史的に見ても愛されている花だと言えます。

純白なユリの花が自生する場所は日本だけ とも言われております。

暑さに耐性を持つため、命日が夏の場合にお供えされる傾向があります。

白色を基調として、優雅な印象を与える百合の花は 四十九日のお供え で人気のお花であり、それは命日においても変わりません。

ですが 他の花と比べて匂いの主張が激しく、花粉を飛ばしやすいことから周囲を汚してしまう恐れがあることに注意しましょう。

リンドウ

リンドウは主に命日が秋の場にお供えされる花として有名です。

「悲しみに寄り添う」、「正義感」 という花言葉を持つリンドウは故人のお供え物にふさわしいと言えるでしょう。

色としても青や紫色が中心であり、仏壇やお墓の周りを秋らしい和やかな雰囲気に仕立てることができます。

秋の祝日である敬老の日にプレゼントされるお花としても人気を博しています。

アイリス

春のお花として有名な アイリス ですが、適切なお世話をすることで一年中お供え物として使用することもできます。

日本の「和」を醸し出すアイリスは、お墓や仏壇に 高貴な印象を与える こと間違いないでしょう。

アイリスの色は黄色、青、オレンジ、白、紫と 暖色から寒色まで豊富なラインナップが存在することが特徴です。

花言葉には「信じる心」、「希望」と非常に前向きな言葉が添えられており、長期にわたって花の色が落ちないことで命日のお供え物として多くの方に選ばれております。

カーネーション

カーネーションと聞けば、「紅白の色鮮やかな見た目から母の日に贈られるお花」と一般的には認知されていますが、命日のお供え物としても広く利用されています。

「無垢で深い愛情」 という意味を持ち、さらには 「尊敬」 という花言葉をカーネーションが持つことから、故人に対して並々ならぬ愛情を表現したい場合にとてもふさわしい花と言えるでしょう。

命日に不適切なお供え

初彼岸に供える花

命日のお供え物にふさわしくないとされるお花はいくつかあります。

この項目では、それらの特徴について解説します。

  • トゲや毒を持っているお花
  • ツルがあるお花
  • 明確な決まりはない

トゲや毒のあるお花

一般的に トゲや毒のあるお花 は「人の死を想起させる」という悪い印象が仏教ではあるため、バラやスイートピーなどは命日のお供え物としてふさわしくありません。

また、お墓にお供えしたお花を霊園の住職様に片付けもらう場合に、トゲのある花は ケガをさせる恐れがある ので、余計に選ばない方が良いとされるでしょう。

お墓は誰もが訪れることができる場所であり、子供が勝手に触って怪我をしてしまうケースも考えられるので、命日のお供え物に選ぶべきではないでしょう。

ツルのある花

命日のお供え物にふさわしくない花として、 ツルのある植物 は避けた方が良いでしょう。

理由としては3つあり、1つ目はツルがある植物は水分の吸収が他よりも困難だという理由から、 枯れてしまいやすい ことが挙げられます。

2つ目の理由はツルが成長して伸び切り、 他のお墓に絡みついてしまう恐れ があるからです。

最後の理由としては、 ツルのある植物をお供え物にすることは故人の自立を妨げる という謂れがあります。

以上の理由より、ツルのある植物を命日のお供え物にするのはふさわしくないと言えるでしょう。

明確な決まりは存在しない

上記のような特徴のある花をお供え物として使用するのは適切ではないとされているので、避けることをおすすめします。

ですが、これらは「縁起が悪い」という理由でピックアップされた花ですが、実際に 命日のお供えで使用するべき花は決められておりません。

例えば生前に故人がトゲを持つ薔薇を愛したというならば、そのことを踏まえてお供えしても問題はありません。

お供え物は何も自分たちのためではなく故人のためにあるので、 故人の趣向を重視してお花を決めるのが一番喜ばれるでしょう。

命日におけるマナー

マナー

年に一度しか訪れない命日は、ご先祖様にお世話になった想いを伝えるためにも、あの世で何事も無いようにと念を込めて供養をしましょう。

基本的に、命日では お墓参り 、 ご家庭にある仏壇に合掌 する、また 故人が生前愛していた花や食べ物を供えます。

近年では、故人の趣味にあわせてお供え物をするケースもあるそうです。

仏教・神道のお供え物

仏教では線香を焚いたり、果物などをお供えします。
注意点として、 仏教において肉や魚をお供えすることは「殺生を想起する」と考えられているため、避けるように気を付けなければなりません。

また、お供えした果物や食べ物は命日が過ぎた次の日には 基本的には処分せず、召し上がる必要があります。

これはお供えした物を頂くことで ご先祖様と食事を共にした ことになり、現世とあの世で交流することができる機会となります。

神道でも果物などをお供えしますが、命日に お団子をお供えする ことも神道の特徴だと言えます。

もし家庭に仏壇がなければ、用意してある 遺影の目の前 にお供え物を置くことで、通常通りの供養をすることができます。

掃除をしましょう

最後に 仏壇のお掃除をするのも、命日のマナーの一つとされています。

命日は 「故人の穢れを払う」 という意味でも、より念を込めて掃除するようにしましょう。

仏壇のお掃除に取り掛かる際の注意点として、木の部分は湿気を払い、装飾が施されている部分は下手に触らないようにしましょう。

掃除が難しい方は専門の業者に頼んで掃除をしてもらうと良いでしょう。
命日に関しては、こちらの記事も参考にしてください。

命日のお供えの渡し方

方法

渡す時に注意する点は何か

お供え物を渡す際に、 遺族の方に気を遣って渡すことに気を付けましょう。

命日の法事に参加した際は、施主の方に「本日は供養に参りました」と一言伝えることから始めましょう。

その後、お供え物をする許可を頂き、「どうぞ、お供えしてください」という言葉と一緒に施主に贈るようにしましょう。

また最後に、お供え物を渡す場合は 必ず何かに包んで渡すのが礼儀 だとされています。

必ず紙袋や風呂敷に包み、開封した場合に相手に商品名が読めるような向きに入れるのがポイントです。

細かい気配りが忙しい施主を助けることに繋がりますので、是非とも忘れず心掛けるようにしましょう。

命日にお供えを渡す時の挨拶

手紙

お悔やみの言葉を添えて正しい挨拶を

命日における法事では、遺族と直接顔を合わせた上で、お供え物を渡す前に挨拶をするのが一般的な常識となっております。

その際の挨拶は、 故人が他界したことへの悲しみや思い出、今までお世話になった感謝を述べると良いでしょう。

以下では命日の挨拶の例文を紹介します。

  • 「哀悼の意を心より捧げます。」
  • 「ご冥福、心よりお祈り申し上げます。」
  • 「謹んでお悔やみ申し上げます。」

これらに加えて、 直接顔を出せない場合にはその謝罪を、お供え物を贈る場合にはその品物の内容などを付け加えてみましょう。

【コラム】命日のお供えのお返し

香典返し

貰ったらお礼にお返しを

「何かしてもらったらお礼に返さなけばならない」という日本の風習ですが、お供え物を頂いた際にも当てはまります。

お返しの相場はおよそ、 頂き物の金額の3分の1程度 とされています。

お返しにふさわしい物として、 誰が貰ってもありがたく使用できる物 を渡すのが良いでしょう。

例をあげるならば、 洗剤タオルハンカチトイレットペーパー などがこれに当たるでしょう。

最後にマナーとして、命日関連の法事で立て込み、忙しいことは容易に想像できますが、頂き物のお礼として遅くても 1か月以内 にお返しを送れるようにしましょう。

中には遺族のお返しの手間を気遣い、「必要ない」と言う方もいますが、その場合にも必ずお礼の手紙を送ることだけは忘れないようにしましょう。

正しい知識を持って、命日を迎えましょう

命日はお盆などの行事と同じく、覚えておくべき知識は多くあります。

供花の選び方やお供え物を渡す際の注意点など、実際に記事を参照して頂くまでは知らなかった、とされる情報がいくつかあったのではないでしょうか。

故人を偲ぶ気持ちさえあれば問題はないとされる見方もありますが、適切な知識があるに越したことはありません。

この記事を開いて頂いたことを機に、命日への理解を深めて頂ければ幸いです。

みん終編集部

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