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破魔矢の処分方法は神社への返納かお焚き上げ!処分しない選択肢は?

毎年のように破魔矢を授かっては処分している家庭もあるかと思われますが、その処分方法は果たして正しいやり方でしょうか。
知らず知らずのうちに間違ったやり方で処分をしていると、厄除けという恩恵を受けられない可能性もあります。

今回は破魔矢の意味を再確認した上で、正しい処分方法について解説していきます。

破魔矢の処分方法は神社への返納かお焚き上げ!処分しない選択肢は?

破魔矢とは

破魔矢

初詣で最寄りの神社に立ち寄り、せっかくならお守りを買ってから帰ろうとする際に、あまり見覚えのない「矢」のような物をみた経験があるでしょうか。

「神社の中に矢なんて、少し物騒ではないか」と思われる方がいてもおかしくはありません。

神社に場違いなようにも思われるそれらは 「破魔矢(はまや)」 と呼ばれており、 神具 の一つとして効力を発揮します。

では実際にどのような効果が破魔矢にはあるでしょうか。

その意味や特徴を大まかに確認した上で、破魔矢の処分方法に重点を置いて解説していきます。

破魔矢の意味

破魔矢(はまや)は、文字通りのことを述べますが、 邪悪(魔)を穿つ(破)矢 です。

その昔、邪悪な心を持った者を、神様が弓矢をその人に向けて放ち、気持ちを静めたという謂れから転じて、破魔矢が生まれました。

ですが、「そのような意味は昔からあったのか」と言われるとそのようなことはなく、昭和になって初めて現在の意味で使われている破魔矢が誕生しました。

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覚えていて損はない、破魔矢の予備知識

破魔矢の歴史は 平安時代 から始まります。

「はま」と呼ばれていた に弓矢を射て、その当たり具合から一年の運気を判断するという「破魔射ち(はまうち)」という 占い が流行ったことが破魔矢の始まりです。

的の真ん中に当たれば豊作、的の外側、あるいは外した場合はその一年凶作の年になるという占いです。

基本的には一つの家庭で一射しか射ることができず、豊作を願う人が弓の腕前がある人を頼ることが頻繁に行われていました。

平安時代は占い目的でしたが、江戸時代では男児の出世の場として使われていたとされます。

当時、弓の腕前の優れた男児はたとえ庶民であっても、宮廷の高い位につくことができると信じられ、実際に名もない弓の名手が高い地位を得たという例もありました。

弓の使い方が長けていることがそのまま、人間性が優れている指標となったのです。

そのため、平安時代以上に江戸時代では「はま」に射ることが流行ったとされています。

その後、いつからか正確な時期は不明ですが、 「はま」に破魔という漢字を当てはめ、邪悪を祓い清める役割を持つようになりました。

破魔矢の先端は丸みを帯びている

弓矢と言えば先端部分が尖っていることがイメージされると思います。

一方で、 破魔矢の先端は丸いことが特徴です。

一般家庭にそのまま飾られていることもあり、先端を丸くし、安全性に特化したという見方もあります。

それだけではなく、 「丸」という形は神道という世界において「調和」や「清浄」を意味します。

その先端が「丸」である破魔矢を邪気が溜まっているところに射ることで、穢れを浄化することができるのです。

破魔矢と似ている鏑矢(かぶらや)

神社には破魔矢の他にも 鏑矢(かぶらや) と呼ばれる矢が販売されていることがあります。

破魔矢よりはサイズが大きいため、「破魔矢よりも位が高いものなのか」と思われるかもしれません。

実際は共通点こそはあるものの、全く違う意味を持ちます。

鏑矢は 「新しいことを決断する際に、前厄を祓い清める」という意味を持ちます。

戦国時代の日本において合戦が起きる際、鏑矢を使って始まりの合図をしたことが由縁だそうです。

破魔矢は「開運厄除」、鏑矢は「門出のお祝い」というそれぞれ違った目的で縁起物として飾られます。

破魔矢の相場や販売場所

では、破魔矢はどこで販売されているのでしょうか。
破魔矢は神聖な物であり、、基本的に神社でしか販売されていません。
また、破魔矢の相場はおよそ 「2,000円~3,000円」 だとされています。

破魔矢の処分方法

お焚き上げ

さて、ここまで破魔矢についての基本知識について解説させて頂きました。

一通り、破魔矢についても知って頂いたところで本題の 「処分方法」 について述べていきます。

基本的にお盆で使った提灯などの盆飾り、お墓参りで持って行った花束など、ご先祖様や厄除け目的で飾った物の処分に一度は困惑することでしょう。

破魔矢の邪気をお祓いする効力は1年間であり、期間が過ぎたら処分することになります。

ここで正しい処分方法をお読み頂き、生活の上で役立ててもらえたら幸いです。

神社に持って行く

破魔矢

誰もがしている処分方法として 神社に持って行く ことが挙げられます。

破魔矢に限らず、神社で授かった 「お札」 なども神社に処分することが一般的です。

納札所(のうさつじょ) 、なければ 社務所(しゃむしょ) に返納したい物を持って行くだけで処分が完了します。

処分してもらったお礼として 初穂料(玉串料) を奉納しましょう。

基本的に、その家庭がお授かりした神社または寺院と同じ場所に返納しに行くことが推奨されています。

また、確認事項として 「神社で頂いたものは神社に、寺院で頂いたものは寺院に」 という決まりがあります。

お焚き上げにより処分してもらう

2番目によく使われている処分方法として、 お焚き上げが挙げられます。

地域によって行われている場所と行われていない場所の差がありますが、 お焚き上げは破魔矢の他にも使わなくなった盆飾りなどをまとめて処分できるのがポイントです。

お焚き上げの中でも有名な風習として挙げられるのが どんど焼き と呼ばれるものです。

場所により名前が異なり、「左義長」、「どんと焼き」とも呼ばれます。

開催日としては、 小正月にあたる1月15 日に催され、この1年、 厄除けの役割を全うしてくれた縁起物たちに感謝を込めて、歳神様の元にお焚き上げをし、送り届けるという行事です。

近年では「環境を守る」ことが推進され、エコ活動が盛んだという点から関東、特に都内では見られない風習となりました。

お焚き上げをしている火を利用して、餅を焼いて食べることで健康祈願をする地域も中にはあるそうです。

また「どんど焼き」の由来は、お焚き上げをしている際に聞こえる音が「ど・・・ど・・・」という賑やかな音に聞こえることから名づけられたとされています。

お焚き上げをする前には必ず、1年という短い期間ではありますが破魔矢には神様の魂が入っているとされますので、 「短い間ではありましたがお世話になりました」 とお礼の気持ちを忘れないようにしましょう

破魔矢を違う神社に返納してもいい?

「出先の神社で破魔矢をお授かりした関係上、遠方の地にあり、どうしても同じ場所に返納することが難しい」という状況になってしまう場合もあるかもしれません。

先ほども「神社に持って行く」の項目で解説しました通り、 違う神社に処分しに行くことは許可されています。

何度も言いますが、 神社の物を寺院に返しに行くことだけは禁止されています。

違う神社に破魔矢を処分しに行く場合も必ず、賽銭箱に 玉串料 を払うことを忘れないようにしましょう。

破魔矢を処分するタイミング

時期

破魔矢は基本的に初詣の際、神社で授かった場合は 翌年の正月 に処分すれば問題ありません。

ですが、 破魔矢には男児の成長を祈願してプレゼントされる 場合もあり、そのように贈り物として受け取った場合はどうすれば良いでしょうか。

お宮参りでもらった場合

赤ん坊の健やかなる成長を期待する行事である お宮参り で破魔矢を授かる場合もあるでしょう。

その場合は 1歳の誕生日 を迎えたタイミングで神社に返納するべきです。

七五三でもらった場合

これまた子供の成長と実りある人生を願った行事の 七五三 ですが、男の子を持つ家庭の場合ですと贈り物として頂く場合もあるかもしれません。

七五三で授かった破魔矢は、翌々年の初詣 に処分する必要があります。

破魔矢を処分しない選択肢は?

ここまで破魔矢の処分する方法や時期について説明をしましたが、 何も必ず捨てる必要はありません。

ただ、1年経過することで役目を終え、次の年の厄払いを期待することができないため、多くの人は新しい破魔矢を授かるついでに処分しに行きます。

処分しなければ歳神様に対して失礼だ、という訳ではないので、もし特別愛着が沸いたり、処分するのは抵抗があるという方は家にインテリアとして飾り続ける選択肢もありかもしれません。

喪中の時の破魔矢の処分

喪中に初詣期間が過ぎたから来年の正月まで待つ必要があるかと言われると、 そうではありません。

忌中が過ぎると、神社へのお参りをすることが解禁され、その流れで破魔矢をお焚き上げ(または社務所に奉納)することが可能となります。

「破魔矢は正月中に処分しなくてはいけないのでは」と思われるかもしれませんが、そのような制度は一切なく、基本的に神社は一年中、返納を受け付けております。

正しい形で破魔矢を処分しよう

今回、 破魔矢の処分方法 について、「神社に持ち運び、処分する方法」、「お焚き上げで処分する方法」の2つに分けて解説をしました。

処分する方法ももちろん大切ですが、一番重視すべきは 「心の所作」にあります。

1年間ではありますが、神様がご家庭の厄払いに貢献してくれた、ということを忘れずに、感謝の気持ちを持って返納しましょう。

みん終編集部

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