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破魔矢とは?費用相場・販売場所を解説!飾り方や処分方法も

破魔矢とは、その文字通り「厄除けをし、福を招き寄せる」という意味を持っています。
初詣で神社に行く際、お守りやお札と一緒に置かれている破魔矢ですが、これらの詳しい意味を知っている人は少ないのではないでしょうか。
今回の記事では破魔矢の由来から、飾り方、処分方法まで解説していきます。

破魔矢とは?費用相場・販売場所を解説!飾り方や処分方法も

破魔矢とは

破魔矢(はまや)を初詣先の神社で見かけるなどして、「あれは何だろう」と不思議に思われた方も少なくないことでしょう。
「神社に矢が売られているなんて」と思われた方もいるかもしれません。

お守りが売られている中、一つだけ矢が置かれていることに違和感を感じたことがありませんか。

この記事では、そんな 「破魔矢」 について、あまり表立って知られていない意味や、販売されている場所、飾る時期について解説させて頂きます。

  • 破魔矢の意味とは
  • 厄除け
  • 破魔矢の先端が尖っていないのはなぜか
  • 破魔矢についている「絵馬」はどうすれば良いか

破魔矢の意味とは

破魔矢(はまや)とは、まさに文字の通り、 邪悪の意味とされる「魔」を破る矢として気を祓い、災厄を振り払う という意味合いを持ちます。

以前は破魔矢を射るために用いられる弓とセットで用意する必要がありました。
しかし、現在ではそれらは簡略化され、 破魔矢単体 のみで神社から授け頂くように変わっていきました。

厄除け

ここで「矢単体を家に飾ったところで、厄除けの効果はあるのだろうか」と思われた方もいると思います。
この答えとしては、 「そもそも一般人は破魔弓があっても厄をお祓いすることが不可能」 ということが挙げられるでしょう。

厄除けは経験を積み、正式な資格を取得した 僧侶 のみが行えることであり、あくまで厄除けをする破魔弓を持っていたところで、なんの意味もないとも言えます。
そこで、私たちが神社で破魔矢だけを授かることで、代わりに僧侶が所持している破魔弓で邪悪を射てもらいます。

破魔矢の先端が尖っていないのはなぜか

神社で扱われている破魔矢をよく観察していると、 通常の矢とは違い、先端が尖っていない ことが見て取れると思います。
近年では、初詣の際などを筆頭に、神社にて参拝者へと破魔矢を授けるという行為がごく一般的に行われているため、 「矢先が鋭利であるとケガをしてしまう恐れがある」 という理由で安全性に重点を置いたとする見方もあります。

江戸時代には子供が蹴鞠(けまり)や羽子板と同様に破魔矢を使って遊んでいたということもあり、事故を起こさないようにする意図もあったでしょう。

ですが、理由としてはそれだけではありません。。

邪気を払うための形

通常の弓矢は当たり前ですが、実体を持つものに向けて射られ、尖っていなければ獲物を仕留められないので話になりません。

しかし破魔矢の場合、標的とされるものは目に見えるものへと限らず、「邪気」を発生させる心であったり、場所の雰囲気に向けて射られるものです。

神社において丸という形は「和み」や「清浄」を想起させる形状だとされ、その丸みを帯びた矢を射ることにより、無事に邪悪を鎮めることができるとされています。

破魔矢についている「絵馬」はどうすれば良いか

神社で破魔矢を授かる際に、絵馬が付属品としてくっついている場合が多くあります。
「絵馬を外して神社に奉納しに行った方が良いか」、「通常の絵馬と異なったことを書くべきなのか」など、人それぞれ授かった際に悩まれるかもしれません。

破魔矢に付属している絵馬は、わざわざ取り外して奉納する必要はなく、破魔矢と組み合わされた状態のままに現存して家に飾っておくのが良いでしょう。

絵馬に書く内容は通常通り、自身の願い事を書きます。
しかし、破魔矢の効力は1年が経過すると弱まってしまうとも言われており、 願い事というよりは短期の抱負を綴る場合が多いです。

また、絵馬に何か書かなければならないという決まりはなく、あくまでも 破魔矢の飾り と捉えて、自身では何も書き込まずにそのままの状態にしておくことも全く問題はありません。

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破魔矢と鏑矢の違い

違い

混同する恐れのある鏑矢(かぶらや)

基本的に神社にて扱われているのは破魔矢となっていますが、場所によって 鏑矢(かぶらや) 、または両方が置かれている場合もあります。
では、破魔矢は先ほど紹介した通り、 厄を断ち切る といった目的を持ったものですが、対する鏑矢はどのような役割を担っているのでしょうか。

破魔矢よりも一回り大きいため、厄をより払いのける効果の高い「大破魔矢」として認識されている方も中にはいると思われますが、実はかなりの違いがあります。

鏑矢の持つ意味

鏑矢(かぶらや)は「何か行く先の見えない新しい道に進み始めようとする際に、決意を固めるために厄払いをする」という意味を担っています。
一般に破魔矢が持つ「厄除け」といった役割に比べると、 「決心」、「福を呼び寄せる」 という意味合いの方が強いです。

鏑矢の特徴

また、鏑矢の特徴としては射る際に、「ピーッ」という音が鳴ることが特徴です。
その音を生かし、戦国時代においては 開戦のサイン として使用されました。

これらを踏まえて、 「何か新しい挑戦をする際に射るもの」 という認識がなされ、現在でも鏑矢の意味として残っております。
また、 射る際に鳴る音邪気を分断する禊(みそぎ) の効果があるとも考えられており、それによって破魔矢と重なる**「厄除け」の意味合いも加わったのではないかとされています。

破魔矢と共通している部分こそありますが、その成り立ちや意味などに大きな違いがあることが明白であることは、お分り頂けたでしょう。

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破魔矢の由来

神社
  • 昔は邪気を払う意味はなかった
  • 縁起物とされた江戸時代
  • 20世紀からの破魔矢

昔は邪気を払う意味はなかった

日本古来の意味で、 「はま」は弓を射る際の「的」という意味で見なされていました。
室町時代や平安時代では1年に1回「はま」に向かって矢を当てて、その当たり具合で今年は豊作か、不作かを占っていたそうです。

この行事は 「破魔打(はまうち)」 と呼ばれ、当時の市民にとっては1年の間どのように過ごしていくかに繋がる大事な行事であったとされています。

縁起物とされた江戸時代

江戸時代においては正月に遊ぶ羽子板のような 遊具 の役割をし、さらには男児を授かった家庭に送り、健やかな成長を祈願する 縁起物 として扱われてきました。

射礼(じゃらい) と呼ばれる江戸時代の行事で、男児の弓の腕前を見定め、腕前が上がることが男児としても成長した証拠だと見なしていたそうです。
それらの理由により、当時は遊びとして、また鍛錬の一環として子供たちが弓を「はま」に当てる光景が日常的に見られていたとされています。

庶民にだけでなく宮中においても「弓の腕前」というのは重視されておりました。
弓に長けている者がより高貴な立ち位置につけると信じられ、 「弓射(きゅうしゃ) 」と呼ばれる儀式が毎年行われていました。

これらのように、 「はま」は一般的な弓道での的という意味で使われていることはあっても、現在の破魔が担うような「厄払い」という意味合いは持っていませんでした。

20世紀からの破魔矢

「祓い清める」という目的で使われていた矢は「守矢(もりや)」という別の名称で存在したとされます。
ですが 20世紀 に入った頃から、現在用いられているような意味を持ち始めます。

「はま」に 破魔 という字を当てて、「神様のお力によって魔除けをする、災厄を払いのける」といった意味を背負った 神具 へと変化していきました。
新しい意味が加わった正確な時期はわかりませんが、 神様が邪悪を払いのけるべくして弓と矢を共に用いて、清浄を保った という謂れから由来しているそうです。

余談ではありますが、「神社から初めて破魔矢を授けた」とされている神社は、東京都の大田区にある、新田神社であるとされています。

破魔矢の費用相場

費用

破魔矢はいくらで買えるか

家族への厄除け目的であったり、男の子を授かったことをきっかけに、その子の健やかな成長を祈願する目的などから破魔矢の購入を検討されている方でも、「費用はいくらするんだろうか」と頭を悩ませてしまう方も少なくないでしょう。

一般的に我々が神社で購入できる破魔矢の相場は 「2,000円~3,000円」 であるとされており、他の縁起物と比べても並の値段であるとされます。

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破魔矢の販売場所

神社

神社で破魔矢を授かろう

破魔矢は[「 神様からのご加護を頂いた神具である 」といった考え方から、基本的には神様に由縁のある神社以外の場所で授かることはできないと言えるでしょう。

お正月に神社へ赴いて破魔矢を頂いたら、1年が経過したのちには同じ神社へと返納しに行くことになります。

破魔矢の飾り方

方法

飾る向きに注意しましょう

いざ破魔矢を飾るという時には、その年の厄が多い方角に向けて飾るようにしましょう。

一般に厄が溜まっていると言われる方角は、 その年の干支と逆方向 だとされています。
例を挙げると、その年の干支が「酉年」ならば、逆方向に当たる干支が「卯年」ですので、東に向けて飾れば良いとされています。

また、飾る位置として「神様と同じ高さでは無礼である」という考えから 家族の手がギリギリで届く、頭の上に置くこと が一般的であるとされています。
そして、「邪気は外から来る」という謂れから、 玄関 に配置すると効果的であるともされています。

飾り方に関しては、こちらを参考にしてください。

破魔矢の処分方法

神社
  • 破魔矢の神社への返却
  • お焚き上げをすることもできる
  • 神社やお焚き上げ以外での処分方法

破魔矢の神社への返却

神社から授かり頂いた物は、基本的に同じ神社にへと返納することが礼儀であると考えるようにしましょう。
破魔矢やお札などは一括りに1年間で効力が消えてしまいます。飾った後はすぐに神社内にある社務所(しゃむしょ)に行き、返納する必要があります。

無理をしてまで、必ず自分が受け取った場所と同じところへ破魔矢を返さなくてはならないということはありませんが、 くれぐれも神社で授かった物をお寺に返納する ことだけはしないように気を付けましょう。

神社への返却に関しては、こちらを参考にしてください。

お焚き上げをすることもできる

毎年、 小正月 と呼ばれている1月15日にお世話になった縁起物をお焚き上げする 「どんど焼き(地域によってはどんと焼き)」 という行事が存在してます。
各々の神社から授かり頂いた破魔矢やお札、他には門松や鏡餅なども一斉に持ち寄り、神様の元に返すことができます。

お焚き上げに関しては、こちらを参考にしてください。

神社やお焚き上げ以外での処分方法

多忙な年は、お焚き上げをするどころか、神社に参拝しに行く時間すら確保できない場合ももちろんあるでしょう。

その場合は、家庭のゴミとして出すことも可能です。
ですが、必ず処分する際は塩でお清めをし、感謝の気持ちを忘れずに込めましょう。

ご家庭に福をもたらす「破魔矢」

今回の記事では 悪縁を断ち切り、良縁を結ぶとされている破魔矢(はまや) についてご紹介しました。

邪念を消し去るだけではなく、過去には遊び道具としても競技道具としても使われていたこともあり、様々な歴史が破魔矢の中にも存在しています。
また、破魔矢は矢だけを単品で授かる理由としては、単に儀式の簡略化という面もありますが、弓本体を所持していても邪気を払う能力があるのは神職だけというのも説明させて頂きました。

これらの情報を基に、これからお正月に初詣された際に何度も破魔矢を見る機会があると思われますが、少しでも意味を理解された上で購入して頂ければ幸いです。

みん終編集部

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