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お墓・霊園

開眼供養・開眼法要とは?流れ・費用は?時期・服装・マナーも紹介

開眼供養とは新しくお墓・仏壇・位牌などを用意した際に、故人の魂を入れる儀式をさします。
読み方は「かいげんくよう」で、「お性根入れ」、「入魂式」、「魂入れ」とも呼ばれます。

お仏壇を設置する場所に僧侶を招くか、自分で寺院にご本尊と位牌を運び入れた上で僧侶に読経をしてもらうことで故人の魂を宿すことができます。

開眼供養をしないで放置してしまうとそのお墓や仏壇は単なる物質にすぎず、拝む対象にはなりません。

開眼供養・開眼法要とは?流れ・費用は?時期・服装・マナーも紹介

開眼供養(開眼法要)とは

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「開眼法要」は仏像を完成させる最後の手順として、仏の眼を書き入れることからきています。
最後に眼を書き入れることで仏像に魂が宿ると考えられていたことから、僧侶に読経してもらうことで新しいお墓・位牌・仏壇等に魂を宿す法要を開眼法要と呼ぶようになりました。

開眼法要(開眼供養)の由来・歴史

始まりは天平勝宝4年に聖武上皇によって開催された東大寺大仏の開眼供養(法要)であると言われています。
天竺(現在のインド周辺)から来た菩提僊那によって仏像に眼が入れられました。

最後の手順として仏像に眼を書き入れるという行為が儀式化して、現在の開眼法要になりました。

浄土真宗には開眼供養はない

浄土真宗では魂を宿すという概念ががないため開眼供養は行いません。
その代わりに建碑式、お移徙(おわたまし)、入仏法要、といった供養を行います。

開眼供養(開眼法要)の流れ

菊

開眼供養では以下のような順で行動するのが一般的です。

  1. 寺院の本堂等での読経
  2. 墓前へ移動
  3. 僧侶による読経
  4. 竿石にかけた白布をとる
  5. 順番に焼香する
  6. 会食会場に移動

1. 寺院の本堂等で読経

仏壇の前で行う際に、まずは寺院の本堂、墓地会場・会館内で僧侶が読経します。

2. 墓前に移動

これから故人の魂が入るお墓・仏壇・位牌の前に参列者が並びます。

3. 僧侶による読経

読経を通じて故人を偲び、供養します。

4. 竿石にかけた白布をとる

事前に竿石かけておいた白布を外します。

また、竿石とはお墓の1番上の縦長の石のことを指します。

ここで注意していただきたいのが、白布は必ず喪主がとるようにしましょう。

5. 順番に前に出て焼香する

一人ずつ順番に焼香します。
焼香とは故人に向けて香を炊いて参拝することを指します。

焼香のやり方は以下です。

右手の親指・人差し指・中指で抹香(粉末状のお香)をつま
み、額の近くまで持ち上げて指をこすりながら香炉の中に落とします。

この動作を三回ほど繰り返します。

曹洞宗はやり方が異なるので注意してください。(後述)

焼香については以下の記事を参照してください。

6. 会食会場へ移動

原則開眼供養の参列者は皆約3000円〜10000円の会費で参加します。
会食会場は墓地の施設、ホテル、料亭など様々です。

会食の席でタイミングをみて引き出物を配ります。

開眼供養(開眼法要)を行う時期

お墓参り 男性

開眼供養を実施する時期に決まりはないですが、基本的にはお仏壇やお墓、新調した時に実施します。

また、家族や親戚が参列できる日を選びます。

開眼供養は六曜(大安、赤口などカレンダーに載っている暦注のこと)を気にして実施する必要はないです。

寿陵の場合

生前にお墓を建てることを寿陵と呼びます。

一方、開眼供養とはお墓が完成したことを祝う慶事の一種とされます。

寿陵の場合はその時点で遺骨が存在しないため納骨法要は実施しません。

亡くなった後にお墓をたてる場合

死後に開眼供養をする際は納骨法要と一緒に行うことが多いです。
また、一周忌の法要を一緒に行う方もいます。

納骨については以下の記事を参照してください。

一周忌法要については以下の記事を参照してください。

開眼供養(開眼法要)にかかる費用

数珠と不祝儀
  • お布施
  • お布施を除いて僧侶に払うお金
  • 引き出物代
  • 祭壇の使用料
  • お供え物代
  • 会場、墓地の使用料
  • 会食の料理代

お布施

僧侶に読経等をしてもらい法要を実施することができたお礼として渡すお金です。
相場は3〜5万円程度です。

納骨式を同時に行う際はその分増額して渡します。
一般的には開眼供養のお布施の1.5〜2倍の金額を渡します。

渡すお金は新札にします。

お布施については以下の記事を参照してください。

お布施を除いて僧侶に払うお金

寺院以外の場所で開眼供養を行う場合はお車代として5千円〜2万円をお渡します。
僧侶が会食に出席できない場合は御膳料1万円程度をお渡します。

お車代や御膳料は白無地の封筒に入れます。
僧侶が交通機関や自分の車で会場に来た時もお車代はお渡します。

卒塔婆(お墓の後ろに立てられる木製の札で梵字や経文が載っているもの)を使って供養する場合は卒塔婆料もお渡します。

相場としては一本3000〜10000円程度です。

寺院で作成してもらうので事前にお願いしましょう。

なお、浄土真宗では卒塔婆は作りません。

種類 費用
御膳料 10000円
御車代 5000~10000円
卒塔婆料 3000~10000円

お車代ついては以下の記事を参照してください。

引き出物代

一般的には3000〜5000円程度の引き出物を用意します。
タオル、洗剤などの生活必需品やおまんじゅう、お茶などの飲食物を選ぶと無難です。

カタログギフトにすれば参列者自身が好きなものを選べるので、何をお返ししたらいいか検討がつかない場合はおすすめです。

祭壇の使用料

遺影写真やお供え物を飾るための祭壇を借ります。
相場としては数十万円です。

お供え物代

仏壇にお供えするお花・ろうそく・お菓子、線香等の代金です。
お花はお花屋さんで開眼供養用のものを頼みましょう。

お菓子はなるべく日持ちするものを選びます。

開眼供養は慶事ですのでろうそくは赤色を選びます。
ただし、納骨法要も実施するときは白色のろうそくも準備して取り替えられるようにしておきます。

線香はお焼香のときに使用します。

お赤飯を準備する場合は当日炊いて仏器によそります。

お供え物代については以下の記事を参照してください。

会場、墓地の使用料

会場、墓地の使用料は施設によって様々です。
各施設に問い合わせてください。

会食の料理代

会食は会場利用料金に食事代をあわせて3000円〜10000円/参列者1人×人数分必要です。
僧侶も会食にお誘いします。

なお、施設に会場使用料を払い、食べ物はケータリングを用意することもあります。

施主の開眼供養(開眼法要)の準備

お供え

開眼供養当日を迎える前にやっておくべき準備は以下です。

  • 僧侶・墓地管理者への連絡
  • 参列者への連絡・出欠確認
  • 会食の手配
  • お布施、お車料の準備
  • 引き出物の準備
  • 墓地の準備

僧侶・墓地管理者への連絡

菩提寺(先祖代々のお墓があるお寺)の僧侶に依頼します。
菩提寺がない方は墓地の管理者・石材店に紹介をお願いします。

時間に余裕をもって遅くとも1ヶ月前には予定日を決めましょう。

参列者への連絡・出欠確認

案内状を送り、出席する人数を把握します。
予定日が決まったら早めに連絡しましょう。

地図や会食の有無、納骨法要を行うかといった情報も記載しておくと親切です。
往復はがきを使用すれば招かれる側にとっても便利です。

参列者には家族・親戚、故人と仲の良かった友人等を招きます。

会食の手配

会食時 挨拶

開眼供養終了後は参列者、僧侶とともに会食をします。
会場は墓地の施設、料亭やホテルなどを選びます。

厳密な規定はないですが、移動の手間を考えて開眼供養の会場近くを選びましょう。
徒歩で行けない場合は移動手段の手配も事前に行っておきます。

お布施、お車料の準備

法要を実施するために僧侶に読経などをしてもらいます。
お礼として渡すお金のことをお布施といいます。

開眼供養自体は慶事にあたるので、紅白の熨斗のない祝儀袋を準備します。
表書きは「内祝」または「御礼」と書きます。
納骨法要と同時に実施するときは納骨法要の仕様に従って不祝儀袋を準備します。
表書きは「お布施」または「入魂御礼」と書きます。

慶事用の封筒と法事用の封筒をを別に準備する方法もあります。

僧侶を家に招いて法要を行う際はお車代も渡します。

引き出物の準備

参列してくださった方用にお礼の品を準備します。

墓地の準備

お墓を清掃して竿石に白布を巻きます。
ただし地域によっては白布をまかないところもあります。

祭壇やお供え物を墓地の管理会社・石材店等に相談して用意します。

故人の戒名を墓石に刻んでいない場合は開眼供養までに石彫りを終わらせましょう。

参列者の開眼供養(開眼法要)の準備

お金 節約

開眼供養のお祝い

会食付きのお祝儀の相場は10000円です。

親族は法要後に会食が行われない時でも10000円程用意しましょう。
知人・友人は会食がない場合は3000円〜5000円程度用意します。

開眼供養だけを行うときは紅白の熨斗が付いていない祝儀袋で表書きは「開眼御祝」とします。
納骨法要も同時に行うときは不祝儀袋を要して表書きは「御仏前」とします。

開眼供養の挨拶

開眼供養だけのときは施主に「おめでとうございます」と声をかけますが、納骨法要のときはお悔やみの言葉をかけます。

開眼供養(開眼法要)時の服装

亡くなった後に開眼供養をする際は喪服や地味な平服を着ることが多いです。

なお、生前に開眼供養される場合は礼服(略礼服)を着用します。
男女別に見ていきましょう。

  • 男性の喪服
  • 女性の喪服

男性の喪服

男性 平服

具体的には、男性は黒スーツに白ネクタイ、女性は黒のスーツやワンピース、地味な色で無地の着物などを着用します。

男性の喪服については以下の記事を参照してください。

女性の喪服

女性 平服

女性の場合、夏でもストッキングを着用します。
素足は絶対に避けましょう。

派手なアクセサリーや時計は着用してはいけません。

女性の喪服については以下の記事を参照してください。

開眼供養自体はお祝いごとに分類されますが、亡くなった場合は特に納骨法要と同時に行うことも多く、その場合は納骨法要にあわせて喪服を着用するほうが良いでしょう。

開催前に慶事か弔事かを確かめて服装を決めましょう。

また、平服に関しては以下の記事にて解説しています。

開眼供養(開眼法要)のマナー

マナー

開眼供養と納骨法要を同時に行う時

納骨法要を同時に行う場合、僧侶が袈裟を着替えたり、ろうそくを赤から白にとりかえたりすることもあります。
これは慶事と弔事を明確に分けるためです。

改装して開眼供養を行う時

既にある墓地を改葬する場合は墓じまいをすることになるので、開眼供養の前に閉眼供養を行う必要があります。

閉眼供養をおこなわずに墓石や仏壇を処分・放置することは絶対に避けましょう。

閉眼供養して取り出した遺骨は自宅で保管、または寺院に預かってもらい開眼供養後に新しいお墓に納骨します。

仏壇の買い替え、引っ越しといった場合には人を招かず家族だけで行う方も多いです。

なお、戒名を追加で彫るときも開眼供養が必要です。

宗教別の開眼供養(開眼法要)

葬式

曹洞宗

お焼香の動作(右手の三本の指で抹香をつまみ香炉に入れる)は三回ではなく二回繰り返します。
また、二度目の焼香は額にいただかず行います。

浄土真宗

浄土真宗では建碑式、お移徙(おわたまし)、入仏法要といった慶事の供養を行います。
というのも、浄土真宗では阿弥陀如来に帰依することで必ず成仏し、故人の魂が彷徨うということがないと考えるからです。

建碑式はあくまで故人を偲んだり、仏の教えを考え直す機会として捉えられます。

開眼供養(開眼法要)にはしっかりとした計画と準備が必要

開眼供養は故人を供養する上で大変重要な儀式です。
施主はすべきことが多くて大変ですが、チェックリストなどを作って早めに着手すると当日スムーズに進行させることができます。

開眼供養に参列する際にはその式が慶事であるのか弔事であるのかを確認して準備することがポイントです。

開眼供養はいつまでに行わなければいけない、といった決まりがないので家族や親戚がなるべく多く出席できる日を選んでしっかり準備して行いましょう。

故人を弔って、家族や親戚とお墓の建立をお祝いしましょう。

開眼供養については以下の記事を参照してください。

みん終編集部

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