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葬儀

お線香のあげ方!火の消し方・マナー・NGは?宗派別にも解説

お線香のあげ方について皆さんはどのくらい正しく理解しているでしょうか。

その時になって、慌ててしまったり、恥ずかしい思いはしたくありません。

ここでは、うっかりやってしまいそうで実はNGだった行為なども紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。

お線香のあげ方!火の消し方・マナー・NGは?宗派別にも解説

お線香のあげ方の手順

お線香あげ方 手順

お線香のあげ方の順序を、5つに分けて説明していきます。

  1. 仏壇の前へ進む
  2. 仏壇の前で礼
  3. ろうそくを点け、お線香をあげる
  4. 合掌、礼拝
  5. 仏壇の前から去る

1. 仏壇の前へ進む

まずはじめに、数珠を左手に持った状態で始めます。

腰を下げた体勢で、遺族の前まで歩いていき、一礼し、そして、膝行(膝頭をついて)で仏壇の前まで進みます。

2. 仏壇の前で礼

仏壇に着き、仏壇前の座布団に正座したら、遺影に向かって一礼をします。

3. ろうそくを点け、お線香をあげる

ろうそくに火がついてない場合は、マッチやライター、着火マンなどを用いて火を点けます。

その後、ろうそくの火を使って、お線香に火を点けます。お線香のあげ方は宗派によって異なるので、その場に応じたあげ方をします。

4. 合掌、礼拝

お線香を香炉にあげ終わったら、合掌します。

5. 仏壇の前から去る

合掌を終えたら、遺影に一礼します。

その後、膝退(膝頭をついて)で後ろに下がり、最後に遺族に一礼をして終了です。

お線香の選び方

お線香

現在、日本国内では様々なお線香が販売されていますが、お線香はその原料から、匂い線香と杉線香の、大きく2つに分けられます。

匂い線香とは、椨の木の皮をメインに、香木や香料を調合して作られたものであるのに対し、杉線香とは、杉の葉を乾燥させて粉末にしたものを原料としています。

このように、お線香には大まかな種類分けがあるのですが、お線香を選ぶ際の判断基準となるのはやはり香りです。

最近では、ラベンダーの香りや白梅の香りのお線香が人気となっているようですが、お線香には様々な香りが存在するので、自分好みのものを探しましょう。

また、機能の面では、煙の量に違いが見られます。煙が多めのお線香には「毎日香」「青雲」が挙げられ、「青雲バイオレット」などは煙の少ないお線香として有名です。

そちらもまた、自分の好みにあったものを探してみると良いでしょう。

宗派別お線香のあげ方

お線香あげ方

お線香の本数やあげ方には、宗教ごとの違いが見られます。

例えば、お線香の本数では、1本、2本、3本の場合があります。これは、宗派ごとにお線香の本数に込める意味が異なっていることによるものです。

1本の場合は、一心にお祈りするという意味、仏の教えは一つだけという意味などが込められている場合が多いです。

3本の場合には、お線香一本ずつに、仏・法・僧の意味が込められています。

線香をあげる意味については、こちらを見てください。

浄土宗

本数 1〜3本

あげ方 本数全てまとめて香炉の真ん中に立てる

基本的に、他の人のことを考えて、まとめて立てることが多いですが、2本や3本の場合は、少し離して立てたり、逆三角形に立てたりしても問題はありません。

天台宗、真言宗

線香

本数 3本

あげ方 逆三角形の形で香炉に立てる

*逆三角形とは、3本をまとめずに、手前に1本、仏壇の側に2本、と自分のいる位置から見て逆三角形になるように配置する立て方です。

天台宗と真言宗では、もちろん仏・法・僧の三宝を大事にしていますが、それ以外にも、3本のお線香をあげる理由とされる説があります。

貪・瞋・癡の三毒と言われる煩悩を滅するため、身・口・意の三業を清めるため、などです。

ですが、天台宗と真言宗でも、四十九日まで故人の枕元に立てるお線香は、個人の魂が道に迷わないように、1本だけというのが伝統的な作法となっています。

日蓮宗、臨済宗

線香

本数 1本

あげ方 香炉の真ん中に立てる

日蓮宗、臨済宗では、一般に1本となっていますが、2本や3本あげても問題がないようです。

禅宗、曹洞宗

本数 1〜3本

あげ方 本数全てまとめて香炉の真ん中に立てる

浄土真宗

本数 1本

あげ方 2〜3本に折って横に寝かせる

浄土真宗では、お線香を折って横に寝かせることをマナーとしているので、あげるお線香の本数は一本です。

仏の教えが一つという意味の他に、仏・法・僧の3つは独立したものではなく、3つで1つであるという考え方からも来ています。

弔問先の宗派が分からない

弔問する際、弔問先の宗派に合わせてお線香をあげたいと考える方は少なくないでしょう。

ですが、宗派が分からないからといって、直接弔問先のご遺族に尋ねるのは、マナーとしてふさわしくありません。

分からない場合は、自身の宗派であげ方で問題ありません。

線香の本数に関しては、こちらを見てください。

お線香のNGなあげ方

注意点

直接お線香に火を点けない

お線香に直接火を点けてはいけません。ライターや着火マンなどを用いることは問題ありませんが、手間は省かず、必ず一度ろうそくに火を点けてからお線香に火を点けます。

仏壇の中には、ろうそくが左右2本立っている場合があります。その際には、右側のろうそくのみを用いて、お線香に火をつけます。

ろうそくが1本の場合もありますが、その際は必ず右側に立っています。

お線香を息を吹きかけて消さない

お線香に火を点けた際、お線香から炎が上がってしまうことがあります。

香炉に差したり置いたりする際には、お線香の炎は消し、燃えながら煙だけが出ている状態にしなくてはなりませんが、息で吹き消すというのはNGです。

お線香の消し方に記述したように、手であおいだり、お線香を縦に振ったりなどして消炎します。

鐘(りん)の鳴らし方

そもそも鐘は、読経を始める前に鳴らすものなので、読経をせず、お祈りだけする際には鳴らさなくても構いません。

もし鐘を鳴らす場合は、仏壇へお線香をあげた後が適切です。

鐘の鳴らし方に宗教ごとの違いはありません。鐘の横に置いてある、鐘を叩く棒で縁を軽く叩きます。

この時、強く叩きすぎず、回数も1回か2回ほどにします。

座布団を足で踏まない

座布団には、お客様をもてなすという意味がこめられています。

そのため、その相手の気持ちを踏みにじるような、座布団を足で踏む、という行為はとても無作法であるため避けましょう。

お線香の火の消し方

お線香

お線香をあげる際、お線香に火を点けた時に、お線香から炎が出てしまったら、まずはそれを消さなくてはなりません。

仏教では、人の口は悪口や煩悩を言葉にする、生き物を食べる、穢れたものとされています。

そのため、お線香から炎があがっていても、決して吹き消すことはせず、お線香を持っていない方の手であおぎ、風を起こして消します

手であおいで消す他に、お線香を立てて持ち、縦に振ると一瞬で火が消えます。

横に振ってしまうと、さらに燃え上がってしまうこともあるので気をつけるようにしましょう。

お線香は折る?

はてな

お線香をあげる際に、お線香を折るかどうかは、宗派によって決まります

お線香を折るという行為は、一般的にお線香を香炉に横に寝かせるためのものと言われています。

各家庭にお線香が普及していなかった時代、お寺では常香盤という仏具が使われており、お線香は立てず、常香盤に寝かせていました。

その後、各家庭にお線香が広まり、お寺での常香盤の形にならって、お線香を寝かせようとしましたが、お線香が長すぎて、そのままでは入らず、折って入れるようになったということです。

【コラム】弔問時のマナー

タイミング

時計

基本は、亡くなった知らせを受けた後、可能な限り早く駆けつけます

ですが、故人やその親族と、とりわけ親しいという場合でない限りは、通夜前の弔問は避け、通夜や葬儀に参列する、もしくは葬儀の後に弔問します

葬儀後に弔問する場合は、遺族が弔問客を迎えるための準備を行えるように、事前に遺族へ連絡を入れてから伺うようにします。

葬儀後かなりの時間が経過してからの弔問は、遺族の負担になってしまうので、葬儀終了後3日以降から49日頃までを目安にするのが良いでしょう。

服装

服

弔問する場合は、通夜や葬儀、告別式の時と異なり、礼服や喪服は着ずに、平服で伺います。

訃報を知らされてすぐに弔問する際に、喪服を着ていくのは、あたかも故人の死を前もって予想し、準備していたように捉えることができるからです。

平服とはいったものの、普段着で構いませんが、色合いは黒やグレー、紺など、地味で落ち着いた色合いを選ぶのがマナーと言えます。

男性はスーツに黒のネクタイ、女性はスーツもしくはワンピースが良いでしょう。

基本的に、アクセサリーや時計などはつけず、女性の場合は化粧も地味目に、髪もまとめましょう。

挨拶

弔問の際の挨拶として一般的なのは、「この度は御愁傷様です」「心よりお悔やみ申し上げます」などの弔意を示す言葉です。

そのほかにも、「何かお手伝いできることがあれば、お声をかけてください」などの遺族を気遣う言葉でも構いません。

その後は、故人との思い出話などで、故人を偲ぶのがマナーです。しかし、故人の死因や、病状などえを多く語るのは好ましくありません。

遺族の方に迷惑をかけないためにも、長居はせず、手短に気持ちを伝え、数分でおいとまします。

注意しておきたいのが、故人が高齢で亡くなった場合に使ってしまいがちな、「天寿を全うされ、本人も満足でしょう」という言葉です。

これは、遺族にとってはそのように思えない場合もあるので、避けた方が良いでしょう。

お供え物

お供え物

弔問なので、普段家に上がらせてもらう時のような手土産は持って行きません。

その代わり、供養のための仏花や、供物などを持っていくのは問題ありません。

供物として一般的なのは、お菓子や果物です。故人が生前好きだった物があればそれを持っていきますが、供物としてのお菓子は、お供えしたのちに遺族の方々で分け合えるように、小分けにできる物が好まれます。

香典

通夜や葬儀、告別式に参列することができなかった場合には、弔問の際に香典も持っていき、お供えします。

弔問に関しては、こちらを見てください。

まとめ

誰でも、人前で、お線香をあげるのは少し緊張するものです。

ですが、お線香をあげるとは死者を弔うために香を焚く行為です。個人のためにも、落ち着いて、堂々とした姿でお線香をあげることが好ましいです。

お線香をあげる際に慌てることのないよう、以上の内容を活用して頂けたら幸いです。

みん終編集部

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