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仏壇

神棚の掃除方法・理由とは?掃除の時期・用意、注意点も解説

神棚は神様が下りてくる神聖な場所です。
そのため、神棚を掃除する際にはきちんとした手順を踏まなければいけません。

礼儀を守らないと神様に対して失礼にあたります。

今回の記事では神棚を掃除する理由から注意点まで紹介します。
ぜひ参考にしてください。

神棚の掃除方法・理由とは?掃除の時期・用意、注意点も解説

神棚を掃除する理由

神棚は、神道の神様を祀るための棚です。
その意味では家の中にある神社とも考えられます。

また、日本には昔から先祖の霊が私たちを守ってくれるという考え方があり、家内安全や子孫繁栄などのために神棚を設置するといった目的もあります。

神様や先祖の霊が下りてくる場所が汚れていては大変失礼です。
常に清潔にするため、定期的に丁寧に掃除する必要があります。

神棚を掃除するタイミング

カレンダー

神棚を掃除する時期に明確な決まりはありません。
ですが、 6月の「夏越の大祓え」と年末の大掃除の時期 が主に行われます。

神棚を掃除するタイミングは以下の順に解説していきます。

  • 夏越の大祓え
  • 年末付近
  • 部屋も一緒に掃除する
  • 頻度
  • 神棚の取り換え時期

夏越の大祓え

「夏越の大祓え」は6月に神社で行われる、穢れをはらうための行事を指します。

年末付近

年末に大掃除をするのに合わせて掃除を行えば家全体がきれいになり気持ちよく新年を迎えられます。
ただし、 12月29日と31日は神棚を掃除してはいけません

年末に掃除を行うは12月28日までか30日が適切です。

29日

29日は2と9という数字から「二重に苦しむ」といった縁起の悪いイメージがあります。

31日

31日は新年を迎える大晦日の慌ただしさがお通夜やお葬式の様子を連想させるため縁起が悪いとされています。
また、31日に新しいしめ縄などを飾ることは 一夜飾り と呼ばれ、神様に対し失礼だと考えられています。

また、掃除するのは ある程度まとまった時間を確保できる日 をおすすめします。

部屋も一緒に掃除する

掃除するときは、部屋全体も同時に掃除するのが適切です。
神棚がきれいになってもその周りが汚れていては神様に失礼にあたります。

ですから部屋も掃除する時間を確保できる日をおすすめします。

大安や仏滅といった六曜は神棚を掃除するタイミングには影響しませんが、気になる方は避けるのがお勧めです。

頻度

頻度に明確な決まりはありませんが、 3か月に1回か半年に1回 程です。

1年に1回だとほこりなどが溜まって汚れが目立つので、1年のうちで定期的に掃除するのが理想です。

設置する場所によってどれくらいほこりをかぶるかは違うので、たとえ短いスパンでも汚れているのに気づいたら掃除すると清潔に保てます。

神棚の取り換え時期

神棚はこまめに掃除していても年月とともに汚れてしまいす。

5年から10年を目安に新しい神棚に取り換える のがお勧めです。

神棚を掃除する人

掃除

昔から日本には女性が神様に触れてはいけないという言い伝えがあります。
女性は穢れていると考えられていたから、女性の神様である天照大神が嫉妬するから、など理由は様々です。

こうした言い伝えから女性が神棚の掃除をするべきではないと考える人もいます。

ところが現在では女性の神主さんも多く、 女性が掃除を行っても全く問題ありません

ただし、男女ともに掃除する人が気を付けなければならないのは「 穢れ 」です。

医療が未発達であった時代の神道では、出血や病気を死に直結する「穢れ」と捉えて避けます。
そのため病を患っている人や生理中の女性は神様に触れるのが相応しくないとされます。

しかし医療が発達した今日では塩や鏡を身に着ければ病気の人や出血がある人も掃除をしても良いということになっています。

神棚の掃除で用意するもの

仏壇と提灯

掃除には主に以下のものが必要です。

  • はたき
  • エアーブラシ
  • 白い布巾
  • 白い布
  • 白い和紙・半紙
  • お供え物
  • 新しいお札、紙垂(しで)、しめ縄、榊(さかき)など

はたき

はたき は一般に販売されているものでも構いませんが、仏具店で購入できます。

エアーブラシ

エアーブラシ は狭い隙間に溜まったほこりを払うのに使います。
神棚は入り組んだ構造をしているためあると便利です。

白い雑巾

白い布巾は乾拭き用に使います。
多くの神棚は白木でできていて水気に弱いため、普段の掃除では乾拭きだけで問題ありません。

白い布

白い布は下ろした神棚や神具の下に敷きます。
特にやむを得ず床に置かなければならない場合は絶対に忘れてはいけません。

白い和紙

白い和紙や半紙はお札を包んだり、お札を取り出すときに口にくわえたりして使います。

お供え物

昔から日本人の主食である お米 や食事に欠かせない 塩、水 の他、お酒もお供えを行います。

お米や塩、水は毎朝新しいものに取り換える一方、「御神酒上がらぬ神はなし」と言うように、 お酒 をお供えするのも良いです。

毎月1日と15日に取り換えます。

取り換えの時期の目安

取り換える物 頻度(日にち)
米・塩・水 毎朝
お酒 毎月1日と15日

お札等

お札や紙垂(しで)、しめ縄 などは年末の大掃除の際に交換するのが一般的です。
年月が経つにつれ劣化すると共に、取り換えの必要が生じるのえ、定期的な交換を心がけましょう。

榊(さかき) は枯らす事の内容に定期的に交換します。
毎月1日と15日に取り換える のが一般的です。

神棚の掃除手順【事前】

手順・流れ

掃除前には以下の手順を踏みます。

  1. 身を清める
  2. 挨拶をする

身を清める

神棚は神様が下りてくる神聖な場所です。
ご自身についた邪気で穢れる事を避けるために、掃除を始める前にまず身を清める必要があります。

見の清め方は、神社で御手水をするときのように肘から指先まで水で洗います。
ご自身の体から邪気が抜けて浄化してくのをイメージすると良いです。

挨拶をする

いきなり掃除をはじめるのは神様に対して失礼です。

神社に参拝するときと同様に、 二礼二拍手一礼を行って、掃除を始める旨を神様に伝え、行いましょう。

神棚の掃除の手順【最中】

神棚 掃除 手順

掃除を行う段取りとしてはこのようになっています。
ひとつひとつ詳しく説明していきます。

1.神具を移動させる

神棚の上の供物や灯篭などを机や台の上に下ろします。
神具の下には白い布を敷き、ゆっくりと静かに置きます。

比較的高い場所に置くと踏んだり倒したりする心配がないので安心です。可能ならば床に置くのは避けましょう。

また、仏教では、口から出る息は穢れの象徴とされているので、マスクを必ず着用してから行いましょう。

2.神棚や神具の掃き掃除をする

はたきを使って神棚や神具のほこりを払います。
細かい場所に溜まったほこりはエアーブラシなどを使って取り出すのがお勧めです。

ほこりを払う際、息を吹きかけないように気を付けてください。

3.神棚や神具を布巾で拭く

白い布で神棚や神具を拭きます。

多くの神棚は木製なので、水気はカビや歪みの原因になります。
普段の掃除では水拭きはせず、乾拭きだけで構いません。

4.お札を布巾で拭く

白い布でお札を布巾で乾拭きします。

このときお札は手で直接触らず、白い和紙や半紙を介して持ちます。
また、息がかからないように和紙や半紙を口にくわえます。

お札を置く場合には必ず下に白い布を敷きます。

5.元に戻す

お札や神具をもとの位置に戻します。
ずれがないようにきちんと整えます。

6.挨拶をする

掃除を始める前に行ったのと同様に、二礼二拍手一礼をして神様に掃除を終えた旨を伝えます。

交換するもの

年末の大掃除の際には、お札や紙垂(しで)、しめ縄の交換を行う時もあります。

神棚の掃除の手順【事後】

神社

掃除に使った和紙やはたき、古い榊は燃えるごみとして処分してかまいません。

しかし、交換したお札や紙垂(しで)、しめ縄などはそのままごみ袋に入れてはいけません。
白い和紙に包んで神社に持っていき、お焚き上げしてもらう のが適切です。

神棚の掃除での注意点

! 注意

注意点は主に以下の5つです。

  • 床には置かない
  • 使い古しの雑巾は使用しない
  • 息を吹きかける事は避ける
  • お札に触れてはいけない
  • 一夜飾りは避ける

床に置かない

神棚は神様が下りてくる神聖な場所です。
床に置くのは神様に対して失礼である上、床に置くと踏んだり倒したりしてしまう可能性があり危険です。

やむを得ない場合を除いて、神棚や神具は机や台の上など高さのあるところに置くのが適切です。

床に置く際も床に清潔な白い布を敷き、その上に静かに置いて下さい。

使い古しの雑巾は使用しない

掃除には、きれいな白い布巾を使います。

神棚と一緒に部屋全体も通常掃除をしますが、部屋の掃除に使った布巾を掃除に使うのはNGです。

神棚に息を吹きかけてはいけない

掃除をする際、つい息でほこりを払ってしまいたくなりますが、これは重大なマナー違反です。

仏教では口から出た息は穢れの象徴であり、息を吹きかけるのは穢れを浴びせる事に繋がります。

なので、掃除する際にはマスクをつけます。
手が届きにくい場所に溜まったほこりを払う際には、エアーブラシを使用しましょう。

お札に触れてはいけない

お札は神様の仮の姿です。
そのためお札に触れるときは必ず和紙を介します。

また、お札に息を吹きかけるのもマナー違反なので、お札を取り出す際は口に和紙をくわえて息がかからないようにします。

一夜飾りは避ける

12月31日にしめ縄などを飾ることを一夜飾りと言います。

大晦日は新年を迎える準備で忙しいため、掃除に関しても慌ただしく行うことになってしまいます。
この慌ただしさからお通夜やお葬式などの慌ただしさが思い浮かぶため、一夜飾りは縁起が良くないとされています。

神棚の掃除は丁寧に

この記事では 神棚の掃除 に関して実際の手順等も絡めつつ説明を行ってきました。
主要なまとめは下記のようになります。

  • 時期は6月の「夏越の大祓え」と年末の大掃除が主
  • 12月29日、12月31日は行うのを避ける
  • 頻度は3か月~半年に1回程を目安に
  • マスク等を着用し、息が吹きかからないように注意
  • 神棚は床に置かない
  • お札を動かす際は和紙を口に加える

このように、実際に掃除を行う際には注意すべき事が幾つもあります。

神棚は多くの家々に見られ、日々私たちの生活に根付きながらも、神聖な場であり、宗教的観点からも俗世に生きる私たちとは区別をつけるべき場所です。

無論、細心の注意を払って行う事も重要ですが、最も大事なのは神様への感謝の気持ちです。
日頃の感謝も込めて、丁寧に行いましょう。

みん終編集部

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