みんなの終活 | 今知りたいライフエンディングのこと
葬儀

家族が亡くなったら?遺族がすべき葬儀の手順【✔チェックリスト50】

大切な人が亡くなって悲しむ暇もなく、やるべきことは次々と出てきます。
今回はご臨終から葬儀までを丁寧に説明します。

いつかは必ず向き合わなければいけない日が来ます。
その時を焦らずに迎えられるようにお手伝いできればと思います。

家族が亡くなったら?遺族がすべき葬儀の手順【✔チェックリスト50】

葬儀の手順①看取り〜ご臨終

✔ 1. 医師or警察を呼ぶ

✔ 2.家族や親しい人に連絡する

✔ 3. 死亡診断書を発行

✔ 4. 末期の水を行う

✔ 5. エンゼルケアを依頼する

医師or警察を呼ぶ

危篤状態になったらかかりつけ医を呼びます。
かかりつけ医がいない場合は救急車、警察を呼びます。

救急車を呼んだ場合はその後病院か警察に引き渡されます。

家族や親しい人に連絡する

家族や親しい人に危篤を知らせます。

合間をみて早めに連絡しましょう。

大切な人が亡くなるときは精神的に強い負担がかかります。
家族はできるだけ全員集まって団結しましょう。

死亡診断書or死体検案書を発行してもらう

息を引き取られたら、医師に死亡確認を依頼し、死亡診断書を発行してもらいます。

警察に死亡確認をしてもらう場合は死体検案書を発行してもらいます。
これは死亡診断書と同等の法的効力を持ちます。

ただし警察に死亡確認してもらう場合は2つ注意点があります。

  1. 家族が事情聴取を受けることがある
  2. 死亡している場合は動かしてはいけない

警察は事件性がないか確認する義務があるので家族へ事情聴取をしたり現場検証を行ったりする場合があります。
故人の死に加えて心理的負担がかかってしまうことがあります。

また、 ご遺体は警察が来るまで動かしてはいけません。
ご遺体を動かすと捜査に影響が出てしまい、必要以上に時間がかかってしまうこともあります。

医師や警察が到着する前に亡くなった場合は呼吸停止時刻をメモしておきます。

末期の水(まつごのみず)を行う

故人が仏教徒の場合は「末期の水」と呼ばれる儀式を行います。
※ただし、浄土真宗ではこの儀式を行いません。

末期の水で使う用品は病院や葬儀社が用意してくることが多いです。

以前は亡くなる直前に行われていましたが、現在は亡くなった後に行うことが多いようです。

やり方

  1. お椀や桶に水を入れる
  2. 箸の先にガーゼや脱脂綿を糸や紐でくくりつける
  3. 水をガーゼや脱脂綿に含ませて

喪主→配偶者→子供→親→兄弟・姉妹→子供の配偶者→孫の順番に故人の唇にそっとあてる

エンゼルケアを依頼する

エンゼルケアとは死化粧とも呼ばれ、あの世へと旅立つ故人の身だしなみを整えることを指します。
映画「おくりびと」でも注目されました。

具体的には全身を拭いてきれいにしたり、浴衣に着替えさえたりします。
看護師が行う場合はチューブなどの医療器具を抜いたり、排泄物を出したりといった医療行為も含みます。

病院で行う場合は2万円〜10万円程度の値段で行うことができます。
保険が適用されないことに注意してください。

葬儀社に頼む場合は10万円前後が相場です。

葬儀の手順②葬儀社に連絡

✔ 6. 葬儀社の候補を知る

✔ 7. 葬儀社に連絡をする

葬儀社の候補を知る

  • 紹介された葬儀社の口コミや評判をインターネットで調べる
  • 菩提寺や知り合いにおすすめの葬儀社を聞く
  • 比較検討する

病院で亡くなった場合は病院から紹介された葬儀社を選ぶ方が多いようです。

亡くなってから葬儀をするまで時間がありませんし、悲しみに沈んでいる中で複数の葬儀社を冷静に比較検討するのは難しいかもしれません。

ただし、病院に紹介された葬儀社がいい会社であるとは限りません。
少なくとも病院から紹介された葬儀社に依頼する前にJECIA(葬儀社格付け機関)やインターネットの口コミサイト等で評判を確認しておきましょう。

調べてみて違和感を感じた場合は他の葬儀社も検討してみましょう。
お世話になった病院の提示した葬儀社を断りにくいと思われる方もいると思いますが、故人のためにも遺族のためにも納得のいかない葬儀を行うことだけは絶対に避けなければなりません。

世の中には様々な葬儀社があること、違和感を感じたら断ってもよいことをきちんとおさえておきましょう。

菩提寺のお坊さんに聞いたり、知人に問い合わせたり、インターネットで検索したりして葬儀社の候補を知ることができます。

葬儀社に連絡をする

葬儀社に電話をします。
電話では以下の項目を伝えます。

  • 故人の名前・住所
  • 連絡者の名前・住所
  • 病院の名前

電話をしたら葬儀社がご遺体を迎えに来てくれます。

この時点で葬儀社が決まらない場合は迎えに来てくれた葬儀社に ご遺体の運搬のみを依頼しましょう。

ご遺体の運搬には運賃、保存用のドライアイス代、有料道路使用料等もかかります。
セット葬儀の場合、運搬費も含まれている場合が多いです。

ただし、運搬費を余計に出すことになったとしてもじっくり納得のいく葬儀社を選ぶほうが結果的にいいと思います。

葬儀の手順③ご遺体の搬送

✔ 8. 安置先を決める

✔ 9. 葬儀社に搬送してもらう

安置先を決める

ご遺体の搬送先としては、自宅・葬儀場・火葬場等があります。
故人と最もゆっくりお別れをしたい方には自宅で安置するという選択がおすすめですが、「家が狭い」「周りの目が気になる」といった場合には葬儀場や火葬場に搬送します。

法律で死後24時間は火葬をしてはいけない という決まりになっているので安置する時間は必要です。

葬儀社に搬送してもらう

ご遺体の搬送は葬儀社に連絡して遺体搬送車を手配してもらう方が多いです。

葬儀とセットで申し込むが場合も、移動距離に制限があり、追加料金等がかかってしまうことがありますので注意してください。

自家用車でも搬送可能ですが、ご遺体を運び込んだり、防水シーツを敷いたりと手間がかかるのでおすすめしません。
どうしてもご家族が運転する場合は慎重に、かつ死亡診断書を携えることを忘れないでください。

なお、タクシーやレンタカーでは運搬不可です。

葬儀の手順④ご遺体の安置

✔ 10. ご遺体を安置する

✔ 11. 枕飾りを行う

✔ 12. 守り刀を置く

ご遺体を安置する

自宅に安置する場合は仏壇がある部屋に運びます。
仏壇がない場合は保存状態を保つため涼しい場所に運びます。

枕は北向き、それが難しければ西向きにします。

ちなみに、故人を北に向けて横たえるのはお釈迦様が亡くなった時の頭の向きが北向きだったからで、西は極楽浄土があるからとされています。

シーツや枕カバーなどは白色の新品のものを用意します。
布団やベッド等は生前使われていたもので大丈夫です。

掛け布団は「逆さ事」の一つとして上下逆にかけます。

逆さ事とは生と死をまったく反対のものとして捉え、生前行っていたことと逆のことを行うことです。
故人に着せる白装束の衽(おくみ)を左前にするのも逆さ事の一つです。

枕飾りの準備をする

通夜を行う前に弔問客が訪れた場合の祭壇のような役割を果たすのが枕飾りです。

枕飾りでは以下のものを準備します。

  • 枕机
  • 三具足(香炉、燭台、花立)
  • 枕団子
  • 一膳飯
  • 浄水
  • 鈴、鈴棒

枕机は枕飾りの台座ですが、決まったものがあるわけではありません。
小さめの机に白い布をかぶせて用います。

香炉、燭台、花立をあわせて三具足(みつぐそく、さんぐそく)といいます。
香炉は線香を一本たてて枕机の左側に、花立ては樒(しきみ)を一本入れて真ん中に、燭台にはロウソクをたてて右側に配置します。

一膳飯とは、故人が生前使用していたお椀に山盛りのご飯を盛り、おはしを一膳つきたてたものです。

浄水は、一般的な湯呑やコップに入れてお供えします。
中身は普通の水で構いません。

こうした飲食物には、故人の魂があの世に旅立つ際の食事や飲み物という意味があります。

なお 浄土真宗では枕団子、一膳飯、浄水は必要ありません。
これは浄土真宗では故人の魂は死と同時に成仏するため、あの世への旅が存在しないと考えるからです。

鈴は故人を供養するために用意する仏具です。
右手前に配置します。

枕飾りは葬儀社からレンタルすることも、インターネット等で購入することも可能です。
葬儀社からレンタルする場合は、スタッフが準備してくれることもあります。

守り刀を置く

守り刀は、あの世への旅の途中にいる悪霊等から故人を守るために置くものです。

置き方は、刃先を故人の顔と逆向きにのせて掛け布団の上の胸元あたりに置きます。
布で包んだり、鞘に入れた状態で置くこともあります。

守り刀も葬儀社からレンタルできるケースが多いです。

枕飾りの飲食物と同じ理由で浄土真宗では用意する必要がありません。

葬儀の手順⑤葬儀費用の準備

✔ 13. 用意できる金額を確認

✔ 14. 葬儀の形式を知る

✔ 15. 不足分を集める方法を検討

✔ 16. 現金の準備

葬儀費用は多くの場合家計の負担となる金額です。
また、 現金で葬儀後10日間以内 に支払わなければならない葬儀社が多いです。

以下、葬儀の形式ごとの相場を記載しています。
数字はお布施や返礼品の代金等も含めた金額ですが、弔問客の人数や地域、宗派ごとに大きく隔たりがあるのであくまで参考程度にしてください。

形式 相場
一般葬 150万円前後
家族葬 100万円前後
一日葬 40万円〜60万円
直葬 20万円〜40万円

手持ちで葬儀費用を用意できない場合は、

  1. 火葬式などシンプルな形式の葬儀にする
  2. 葬儀ローンを利用する
  3. 故人の預貯金から引き出して支払う※手続き必須

火葬式

葬儀費用を抑えるために、葬儀の形態をシンプルなものにするという方法があります。
一般的な通夜や葬儀、告別式を行わず、火葬場で別れを告げるスタイルの葬式を火葬式と言います。

火葬式では祭壇、香典返し、お斎、お布施等の費用がかからないので 20万円〜40万円程度 で行える葬儀社が多いです。
また、弔問客の対応等も必要ないので遺族にとって負担が少ない式であると言えます。

ただし費用がかからない分、お別れの時間が5分〜10分程度しかとれずにあっけなく感じられる人が多いというのがデメリットです。

火葬式については以下の記事で取り上げています。

葬儀ローン

葬儀ローンとは広義では葬儀代(会社によっては仏具代等も含む)を借りて、分割してお金を返していく仕組みのことをいいます。
狭義では葬儀社が窓口となって信販会社やクレジット会社から提供されるローンを指します。

ここでは広義の意味を用います。

葬儀ローンは運営元によってメリット・デメリットが異なるのでおさえておきましょう。
下の表はクレジット会社・信販会社、銀行、労金・信金の相対的なメリット・デメリットを表しています。

あくまでも項目ごとに比較している相対的な指標であることに気をつけてください。

※「時間」は融資を申請してから審査を受け、お金を実際に渡されるまでの時間を指します。

クレジット・信販会社 銀行 労金・信金
金利
上限
時間 労金☓/信金△

特に金利については十分注意してください。
すぐ借りられるから、簡単に借りられるからという理由で安易に選択すると、基本の金額より大幅に高い値段で払うことになってしまいます。

故人の預貯金から引き出して支払う

故人が生前預金していた口座から現金を引き出すという方法もあります。
ただし、本人が死亡した時点で口座は凍結されています。

銀行側が故人の死を知るまでは故人の口座を使用することはできますが、本来認められていることではありません。

というのも、故人の口座を知っている人が遺産を持ち逃げしてしまう可能性があるからです。

故人の口座からお金を引き出すには凍結解除する必要があります。
ただし、凍結解除には多くの手間や時間がかかります。

葬儀費用や医療費などは死亡後すぐに必要なので、そういった場合はその旨を金融機関に伝えれば150万円程度を上限としてお金を引き落とすことができます。

凍結解除に比べると圧倒的に早く、かつ簡単に手続きできますが、基本的には以下の書類が必要です。

  • 故人の除籍謄本or戸籍謄本
  • 法定相続人全員の戸籍謄本
  • 法定相続人全員の印鑑証明書
  • 故人の実印
  • 故人の預金通帳・届出印・キャッシュカード
  • 手続き人の身分証明書

金融機関によって一部違いがあるので確認してください。

葬儀の手順⑥葬儀の打ち合わせ

✔ 17. 喪主・世話役を決定

✔ 18. 葬儀社と打ち合わせ

✔ 19. 見積もりのチェック

✔ 20. 契約

喪主・世話役を決定

喪主や世話役などを決めます。
喪主は葬式全般を執り行ったり、葬儀費用を出したり、弔問客の対応をしたりと多くの仕事をこなす必要があります。
簡単に言えば、葬儀全体の責任者のような役割です。

なお、香典は喪主に渡されます。

世話役は喪主をサポートする役割で、葬儀の打ち合わせに同席したり、会計・受付等を手伝ったりします。

葬儀社と打ち合わせ

葬儀社との打ち合わせで

  1. 遺族の希望を伝える
  2. 見積書を出してもらう
  3. 不明点は質問する
  4. 判子を押して契約する

葬儀社との打ち合わせでは以下の内容を決めます。

  • 葬儀の宗教・宗派
  • 葬儀の規模
  • 葬儀の日程
  • 祭壇・棺
  • お斎・返礼品
  • 祭壇に飾る遺影

葬儀社との打ち合わせには世話役等信頼できる人に同席してもらうこともおすすめです。

ご臨終してからすぐに葬儀を行わなければならないということがプレッシャーとなり、ついつい焦ってしまいがちですが、心を落ち着けて費用の内訳や追加料金等をしっかり確認します。

また、全部葬儀社に任せるのではなく、家族で事前に希望の形式や予算等をしっかり決めておきましょう。

打ち合わせでは、葬儀を行う宗教・宗派や規模の希望を伝えます。
檀家の方は菩提寺も伝えましょう。

葬儀の日程や形式等の大まかなところから祭壇や返礼品等細かなところまでしっかりと話し合います。

また、事前に連絡があると思いますが、打ち合わせの際に祭壇に飾る遺影を決める葬儀社が多いので、候補の写真を数枚用意しておきましょう。

見積もりのチェック

葬儀社との打ち合わせでは必ず見積もりを出してもらいます。
何の費用か分からない項目や、高すぎると感じる項目については必ず質問しましょう。

また、「見積書の他に必要な金額はありますか?」と聞くこともおすすめです。

葬儀の日まで遺体を安置する日数や、返礼品の数など、この時点で予測はできても確定することが難しい項目もあります。

見積書と実際の支払い金額が合致しないのは仕方ないとしても、かけ離れてしまうことがないように細かな内容までチェックしておきましょう。

契約

葬儀社とよく話し合い、疑問点も解消され、担当者も信頼できそうな人物だと判断したら正式に契約します。

※檀家の方は遅くともこの時点で菩提寺に連絡します。

死亡診断書は葬儀社に提出して死亡届の手続き等を依頼します。

葬儀の手順⑦忌引の申請

✔ 21. 会社に忌引の申請をする

会社に勤めている方は忌引の申請を行います。
会社ごとに異なりますが、喪主であれば基本的には10日間程度の忌引き休暇を取得できます。

口頭・電話・メール等の伝え方があります。

  • 故人との間柄
  • 故人が亡くなった日
  • 通夜・葬儀の日程
  • 葬儀場の名前・住所
  • 忌引き休暇取得日数

を伝えます。

葬儀の手順⑧納棺

✔ 22. 白装束に着替えさせる

✔ 23. ご遺体を棺に入れる

✔ 24. 故人の愛用品を入れる

エンゼルケアで着せてもらった浴衣等のままでも大丈夫ですが、真っ白な死装束に着替えさせる場合が多いようです。
死後硬直で着替えさせるのが困難な場合もありますので注意してください。

故人の愛用品をともに火葬するためにいれますが、プラスチック類・金属類は火葬の際に燃えずに残ってしまうので入れることはできません。

※出棺時にお花を入れるためのペース分はあけておきましょう。

葬儀の手順⑨通夜・葬儀(告別式)の準備

✔ 25. 参列者を決定

✔ 26. 通夜・葬儀の手伝いの依頼

✔ 27. 通夜・葬儀の告知

✔ 28. 通夜ぶるまいの準備

✔ 29. 香典返し(返礼品)の準備

✔ 30. 【喪主】挨拶の準備

参列者を決定

参列者の人数は葬儀の形式によって制限されます。

家族・親族、親しかった友人、会社の関係者、恩師など故人と深い関わりのあった方に声をかけましょう。

特に気をつけたいのが会社の関係者の方です。
職場や取引先等で故人がお世話になっていた方でも、家族がその方を知らず、葬式に呼びそこねてしまうということがあるかもしれません。

「親しくしていたのに呼ばれなかった」ということが無いよう、故人の同僚や上司には葬儀の案内を送ります。

通夜・葬儀の手伝いの依頼

通夜・葬儀には受付・会計・接待/台所など手伝ってくれる方が必要です。
直系の家族は弔問客の対応等をする必要があるので、その他の親族の方に依頼するとよいでしょう。

手伝いに必要な人数は通夜・葬儀の規模によって異なります。
ただし、 トラブルを防ぐため会計係は2人以上の方に依頼しましょう。

世話役の方と相談して決めましょう。

通夜・葬儀の告知

通夜・葬儀の告知ははがき・FAX・メールなどで行います。

  • 故人の名前
  • 喪主の名前
  • 喪主の故人との間柄
  • 亡くなった日時
  • 通夜/葬儀の場所/時間
  • 葬儀の形式
  • 香典・供花

といった内容を漏らさず含めます。

はがきで知らせる場合は通夜・葬儀に出席するかどうか答えやすいように往復はがきにするとよいでしょう。

なお、家族葬を選択し、葬儀に呼ばない場合でも訃報は送ります。
その時は家族葬である旨をしっかり記載し、通夜/葬儀の場所/時間は記載しません。

また香典・供花を辞退する場合はその旨も記載します。

通夜ぶるまいの準備

通夜が終了した後は参列者に通夜ぶるまいをします。
通夜ぶるまいの平均相場は一人あたり3000円〜5000円です。

通夜ぶるまいは葬儀プランに含まれていることも、いないこともあります。

昔は肉・魚などを避けていましたが、現在では寿司桶やサンドイッチを出すケースも増加してきています。

通夜ぶるまいを行わない選択もあります。
その時はお酒や弁当等を用意します。

香典返しの準備

香典返しを当日行う(当日返し)場合は必ず事前に参列者分の香典返しを準備しておきます。

当日返しは近年増えてきたケースで、伝統的には49日の忌明け後に行っていました。

当日返しの場合は香典の金額に関わらず一律料金で香典返しを用意しますが、あまりに高額な香典をもらった場合は後日追加で香典返しをします。

当日返しの場合は2000円〜3000円が相場とされています。
お菓子・ジュースなどの飲食物、タオル等の日用品、カタログギフト等が選ばれています。

【喪主】挨拶の準備

通夜終了時・通夜ぶるまい終了時、出棺時、精進落しの開始・終了時に喪主が挨拶するタイミングがあります。
事前に話す内容を考えておきましょう。

話す内容を忘れてしまった時に見るための原稿を用意しても大丈夫です。

葬儀の手順⑪通夜・通夜ぶるまい

✔ 31. 僧侶をもてなす

✔ 32. 弔問客をもてなす

✔ 33. 焼香する

✔ 34. 通夜ぶるまいでの挨拶

✔ 35. 通夜ぶるまいをする

通夜の手順は以下です。

  1. 受付
  2. 僧侶入場
  3. 読経
  4. 焼香
  5. 僧侶退場
  6. 通夜ぶるまい

通夜の手順①受付

通夜の開始時刻30分前くらいから受付を始めます。
受付担当の方には少なくとも1時間前に会場に来て頂くようにしましょう。

受付では香典を頂き、芳名帳への記帳を行います。

香典の当日返しを行う場合は受付にて引換券を渡すこともあります。

通夜の手順②僧侶入場

参列者が着席したら僧侶が入場します。

※なお、僧侶は通夜開始時刻前に到着することがほとんどです。
到着したら喪主と世話役でお迎えにいき、お茶等をお出しして控室で待機してもらいます。

通夜の手順③読経

僧侶の読経は30分〜40分程度です。
弔問客が多い場合は読経している間に焼香することもあります。

通夜の手順④焼香

焼香は喪主、家族・親族、弔問客の順に行います。
焼香の仕方は宗派によって異なりますが、基本的なやり方をご紹介します。

自分の番になったら前方に進んでいき、祭壇の前に立ちます。
遺族に一礼、祭壇に一礼したら祭壇に合掌します。

右手の親指・人差し指・中指で抹香をつまみ、目の高さまで持ち上げて、指をこすりあわせながら香炉の中に抹香を落とします。

この動作を多くて三回繰り返します。
弔問客が多い場合は一回で済ますこともあります。

通夜の手順⑤僧侶退場

焼香の後、僧侶の法話が行われる場合があります。
その後、僧侶が退場します。

通夜の手順⑥通夜ぶるまい

通夜ぶるまいはだいたい1時間程度で切り上げることがほとんどです。
また参列者も最後まで残らずに途中退出する方が多いです。

通夜ぶるまいの開始・終了時には弔問客への感謝を込めて挨拶をします。

お通夜については以下の記事で取り上げています。

葬儀の手順⑪葬儀・告別式

✔ 36. 僧侶をもてなす

✔ 37. 弔問客をもてなす

✔ 38. 焼香する

本来は告別式は葬儀の後に行われる儀式で、両者では意味合いが異なるものでしたが、近年は区別せずに一連の流れで行われることが多くなっています。

葬儀・告別式の手順

  1. 受付
  2. 僧侶入場
  3. 読経
  4. 引導
  5. 弔事・弔電
  6. 読経
  7. 焼香
  8. 僧侶退場
  9. 閉式の辞
  10. 別れ花

引導とは死者を浄土へ導くことを指します。
このタイミングで戒名を受け取ります。

別れ花とは喪主や遺族、弔問客が最後のお別れをする儀式です。
喪主→遺族→弔問客の順にお花を納めていきます。

一般の弔問客にとっては故人の顔を見ることができる最後の機会です。

その後棺に蓋をして釘打ちします。
釘打ちは血縁者がする時も、葬儀社がする時もあります。

葬儀の手順⑫出棺

✔ 39. 棺を搬送する

✔ 40. 遺族代表の挨拶をする

告別式が終了したら棺を霊柩車に搬送します。
ご遺体の足が先頭に来るように、遺族や親しい友人等、男性数人で持ちます。

僧侶が先頭に立って、位牌を持った喪主が続き、その後に遺影を持った人が棺を先導します。

弔問客は式場の外で出棺の見送りをするために待機しておきます。

遺族代表挨拶は喪主が行うことも、喪主以外の遺族が行うこともあります。
遺族は弔問客に向かって一列に並びます。

葬儀の手順⑬火葬

✔ 41. 火葬場へ移動する

✔ 42. 火葬許可証を渡す

✔ 43. 納めの式を行う

✔ 44. 僧侶や弔問客をもてなす

火葬場へ移動する

火葬場へは霊柩車、ハイヤー、マイクロバス等で向かいます。

霊柩車には棺をのせて、葬儀社の方が乗車します。
霊柩車の後には近親者を乗せたハイヤー、その後に親しい友人・知人が乗ったマイクロバスが続きます。

家族や少人数の方のみが火葬場に向かう場合はマイクロバス等は必要ありません。

最近では自家用車で向かう方も増えています。

火葬許可証を渡す

火葬するには火葬許可証が必須です。
忘れずに持っていきましょう。

納めの式を行う

納めの式とは遺族のみで行われるお別れの儀式のことです。
焼香や合掌をします。

僧侶が随行している場合は読経もしてもらいます。

待機中、僧侶や弔問客をもてなす

火葬には1時間〜2時間程度かかります。
その間遺族は控室で待機しています。

僧侶や弔問客が同行してくれた場合は、お菓子やお茶でもてなします。

葬儀の手順⑭骨上げ

✔ 45. 骨上げをする

✔ 46. 骨壷と埋葬許可証

火葬が終わったら係の方の案内に従って遺骨の近くに集まります。

骨上げ(こつあげ)は火葬されて残ったご遺骨を骨壷に納める儀式のことです。
2人1組になって竹の箸で「箸渡し」をしてご遺骨を拾います。

ご遺骨は喪主→遺族→友人・知人という順に拾っていきます。
また、骨自体は下半身→上半身の順に拾っていき、最後に喉仏を入れます。

埋葬許可証は納骨する際に必要な書類ですので忘れずに受け取ります。

葬儀の手順⑮初七日法要

✔ 47. (繰り上げ初七日法要)

✔ 48. 精進落しを振る舞う

✔ 49. 精進落しの挨拶をする

✔ 50. 参列者に返礼品を渡す

本来はなくなって七日目に行われる法要でしたが、最近は葬儀と同じ日に行われることが多くなってきています。

葬儀の日に行う初七日法要は

  1. 繰り込み初七日法要
  2. 繰り上げ初七日法要

の2種類があります。

繰り込み初七日法要は葬儀に初七日法要を組み込んでしまって、その後に火葬を行う形式です。

繰り上げ初七日法要は火葬をしてから葬儀場に戻って初七日法要を行う形式です。

この後精進落しを弔問客に振る舞って、ともに故人を偲びます。
喪主は精進落しの開始・終了時に弔問客に向けて挨拶をします。

参列者に返礼品を用意している場合はこの時お渡しします。

葬儀の手順✔チェックリスト50

  1. 医師or警察を呼ぶ
  2. 家族や親しい人に連絡する
  3. 死亡診断書or死体検案書を発行してもらう
  4. 末期の水を行う
  5. エンゼルケアを依頼する
  6. 葬儀社の候補を知る
  7. 葬儀社に連絡をする
  8. 安置先を決める
  9. 葬儀社に搬送してもらう
  10. ご遺体を安置する
  11. 枕飾りを行う
  12. 守り刀を置く
  13. すぐに用意できる金額を確認
  14. 葬儀の形式を知る
  15. 不足分を集める方法を検討
  16. 現金の準備
  17. 喪主・世話役を決定
  18. 葬儀社と打ち合わせ
  19. 見積もりのチェック
  20. 契約
  21. 会社に忌引の申請をする
  22. 白装束に着替えさせる
  23. ご遺体を棺に入れる
  24. 故人の愛用品を入れる
  25. 参列者を決定
  26. 通夜・葬儀の手伝いの依頼
  27. 通夜・葬儀の告知
  28. 通夜ぶるまいの準備
  29. 香典返し(返礼品)の準備
  30. 【喪主】挨拶の準備
  31. 僧侶をもてなす
  32. 弔問客をもてなす
  33. 焼香する
  34. 通夜ぶるまい開始時・終了時に挨拶をする
  35. 通夜ぶるまいをする
  36. 僧侶をもてなす
  37. 弔問客をもてなす
  38. 焼香する
  39. 棺を搬送する
  40. 遺族代表の挨拶をする
  41. 火葬場へ移動する
  42. 火葬許可証を渡す
  43. 納めの式を行う
  44. 待機中、僧侶や弔問客をもてなす
  45. 骨上げをして骨壷に遺骨をおさめる
  46. 骨壷と埋葬許可証を受け取る
  47. 葬儀場に戻る(繰り上げ初七日法要の場合)
  48. 精進落しを振る舞う
  49. 精進落しの開始・終了時に挨拶をする
  50. 参列者に返礼品を渡す

葬儀の手順をおさえて不安を減らしましょう

悲しみにくれる暇もなく、やらなければいけないことに追われて精神的にも体力的にも疲れてしまう方が多いと思います。

やるべきことを明確にすることで、心配や不安が軽減されることがあります。

一人で抱え込まずに家族や葬儀社、世話役と協力して葬儀の準備を進めていきましょう。