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カロート(納骨室)とは?水抜きや開け方!リフォーム費用も

一般的にお墓の下部に設置してあるカロート。
そのカロートの形にはいくつかの種類があり、また、カロート内部に関しても、様々な構造があります。

ここからはそんなカロートが、一体どういったものなのか、どの様に管理していくべきなのか、注意点などを踏まえながら細かく解説していきます。

カロート(納骨室)とは?水抜きや開け方!リフォーム費用も

カロート(納骨室)とは

はてな ?

カロートとは、お墓についている先祖や故人の遺骨を納める納骨室のことです。
お墓によって地上にあるものや、地下にあるものなど様々な形をしています。

材質は一般的にはコンクリートのものが多いです。
しかし、風化に強いということから、墓石にも良く使われる御影石(みかげいし)という石を用いられることもあります。

一般的に「カロート」と、カタカナで表記されていますが、本来は「唐櫃」という漢字表記で、「からうど」という読みから今のカロートに変化していきました。

カロート(納骨室)の種類

お墓

一口にカロートといっても、いくつかの種類があります。
その主な形は、

  • 地上型(丘カロート式)
  • 地上型(舞台式)
  • 地下型

の3つです。
ここからはそれぞれのカロートについて解説していきます。

地上型(丘カロート式)

地上に納骨室が存在する場合、地上型のカロートと言います。
その中でも、納骨室と墓石とが一体になっているものを丘カロート式と言います。

丘カロート式の場合は、墓石自体の下部に空洞があり、墓石の正面から遺骨を入れることができるようになっています。
地上に納骨室があるため、お墓自体が大きくなり、多少の威圧感を感じてしまう場合もあります。

地上に設置してあり、空気穴など作られているため風通しがよく、水はけがいいといったメリットがあります。
また、一体化しているため、地面を深くまで掘る必要がなく、比較安価に作ることができます。

大きな面積を必要としないため、都市型の地域に存在する墓地でよく作られます。

地上型(舞台式)

舞台式のカロートとは、丘カロート式とは異なり、墓石と納骨室が別れているタイプです。
墓石と納骨室が別れているため、納骨室を大きなものにすることもでき、見た目を立派な舞台のような形にすることも可能です。

こちらの場合、面積は広くなってしまいますが、こちらの様式も同様に、空気穴などの工夫もされており、納骨室に水が溜まってしまうと言うような心配もありません。

地下型

地下型とは、墓石を設置する場所の地面を掘って地下に空間を作り、その中に納骨室を用意するとった形です。
納骨室の底面まで覆われてあるものもありますが、遺骨を土に還すといった目的から、底面を作らず土のままにする場合もあります。

地下に納骨室を作っているため、地上型のように縦長になり威圧感のある墓石になるといった心配はありません。

地下に納骨室を作るため、そのための扉の設置などによって大きな面積を必要とします。
また、地上型のものと違い地下に設置されているため、風通しが悪く、水が溜まってしまったり、構造上の問題から、場合によっては雨が流れ込んでしまう場合もあります。

カロート(納骨室)の構造

骨壷 男性

これまでカロートの三つの種類に分けて解説してきました。
しかし、その内部の構造にも違いがあります。

ここからはカロートの構造について、

  • 一段カロート式
  • 複数段の棚つきカロート式

に分けて解説していきます。

一段カロート式

一段カロート式は、地上型、地下型ともに使われており、広く一般的に使われる構造です。
カロート自体が一つの部屋になっていて、そこに遺骨を納めていく様式です。

あまり大きな空間ではないので、骨壷を収納できる数は多くありません。
一般的なお墓のサイズの場合、一段カロート式であれば、平均して4,5体分程度の遺骨を納骨できます。

コンパクトなサイズであることから、夫婦などにオススメなタイプになります。

複数段の棚つきカロート式

複数段の棚つきカロート式は、一段カロート式とは異なり、内部に棚がつけられ、その上に骨壷を置いていくものです。
この場合、カロート自体の深さが必要になるので、地下型のカロートで主に用いられます。

棚をつければその分、納められる遺骨の体数は多くなります。
一般的なお墓のサイズの場合、二段になっていれば平均して8,9体分程度の遺骨を収納することができます。

この場合、段数を増やせば増やすほど遺骨を収納できるので、特に今後も長きにわたってお墓を受け継いでいってほしい、と言う方にオススメです。

カロート(納骨室)の大きさ

お墓

カロート室の大きさに関しては、その構造によって違いがあります。
一段カロート式の場合は、面積は0.4㎡から作ることができます。

複数段の棚つきカロート式の場合、段数が増えるとそれに伴い、ある程度の面積が必要になります。
二段程度であれば、約0,6㎡から作ることができます。

カロートの水抜き

お墓 作業着

カロートの中には、水が溜まってしまうことがあります。
ここからは、そんな水溜りのトラブルについて、

  • 水が溜まる原因
  • 水が溜まる際のトラブル
  • 水が溜まるのを未然に防ぐ方法
  • 水抜きの方法

の順に解説していきたいと思います。

水が溜まる原因

水溜りは、主に地下型のカロートで多く見られます。
そして、その主な原因は二つあります。

一つ目の主な原因は、岩盤などによって、カロート周辺の地盤が固すぎるということです。
お墓を建てる際、地盤がしっかりしているとその分、地震などに強いというメリットはあります。

しかし、地盤がしっかりしているが故に、本来流れていくはずの水が流れにくくくなってしまいます。
こうして流れなかった雨や結露などによる水分が溜まってしまうことに繋がります。

二つ目の主な原因は、カロート付近が水の通り道になっているということです。
山に囲まれた霊園などの場合、地中から水が湧き上がってくることや、山から流れる地下の水が染み出すことで、カロート内に水が溜まることにつながります、

以上の主に二つの要因から、カロート内の水溜りはできてしまいます。

水が溜まる際のトラブル

実際にカロート内に水が溜まってしまった際、どういったトラブルに繋がってしまうのでしょうか。

それは、浸水状態であったことによる、遺骨の損傷や、カロート内のカビの発生です。
こうなった場合、改めて遺骨を綺麗な状態にしたいのであれば、遺骨の洗浄業者に頼まなければいけない場合もあります。

水が溜まるのを未然に防ぐ方法

それでは、どのようにしてカロートの中に水が溜まるのを未然に防ぐことができるのでしょうか。
主な対策としては

  • 排水用の管を用意する
  • カロートの位置を高くする
  • 墓石でよく使われる御影石を使う

の三つです。

排水用の管を用意する

これは、地盤が固い場合の対策になります。
カロート内に人口的に水はけ用の管を用意します。

そしてその管をより地盤が固くなく、水の流れやすいところへ伸ばします。
このようにすることで、水を流しやすくし、水が溜まってしまうことを防ぎます。

カロートの位置を高くする(リフォームする)

カロートに水が溜まる原因のところで少し触れましたが、地中から水が湧き上がることで、カロート内に水が浸水してしまうということがあります。

こういったことを防ぐために、地下カロートであれば、カロート内に一段棚を追加し、骨壷の位置を高くします。
また、地下カロートから、地上型カロートの丘カロート式または舞台式にリフォームすることで、水はけ、風通しの良い環境を作ることで、水が溜まるのを防ぎます。

墓石でよく使われる御影石を使う

カロートをコンクリートで作る場合があります。
しかし、コンクリートでは、浸水や湿気による風化に弱いため、一部が破損し、水が溜まることにもつながってしまいます。

これに対し、墓石にも使われる御影石は風化に強く、浸水を防ぎ、表面も綺麗に磨かれているため、カロート内を清潔に保つこともできます。
こうしたカロート自体の素材にも工夫をして、トラブルを未然に防ぎましょう。

水抜きの方法

それでは、実際にカロート内に水が溜まってしまった際の、水抜きの方法を解説していきます。
水抜きの主な方法は、二つあります。

一つ目は、定期的に換気をするということです。
水溜りができていることや湿気が溜まっていることが、さらに状況を悪化させてしまいます。

納骨室のタイプにもよりますが、自分の手で納骨室を開閉できる場合もあります。
お墓参りなどの際には、カロートを開け、内側の空気を一度入れ替えましょう。

2つ目は専門の業者に依頼するということです。
カロート内の遺骨を全て取り出し、カロート内のカビや草、害虫までを除去して、綺麗な状態にしてくれます。

底に水抜き用の穴を用意し、その後の水溜りの防止対策をしてくれるところもあります。

カロートの空きがなくなった時

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先祖から引き継いでいるお墓の場合、骨壷の数が増えてしまい、カロートに入りきらなくなってしまう場合があります。
そういったとき、どういった手段でこの問題を解決すれば良いでしょうか。

その解決方法は、

  • 遺骨を一つの骨壷にまとめる
  • 遺骨を土に返す
  • 新たにお墓を建てる
  • 粉骨して骨壷を小さなものにする
  • 合祀墓に入れる

の五つです。
ここからはそれぞれの解決方法について、細かく解説していきます。

遺骨を一つの骨壷にまとめる

先祖の遺骨を一つの骨壷にまとめることで、骨壷の数を減らし、カロート内の隙間を増やすという方法です。
この方法をする上で注意しなければならないことは、遺骨が混ざってしまうため、特定の故人の遺骨を取り出すことができないということです。

もし遺骨を一つにまとめる際には、事前に親族に確認をしておきましょう。
骨壷に関しては、こちらもご参考ください。

遺骨を土に返す

これは、カロートの底面が土になっている際に主に行われる方法です。
先祖の遺骨を骨壷から取り出して、カロートのそこの土に埋めます。

遺骨は土に還り骨の形は無くなるので、こちらも事前に親戚には連絡をしておきましょう。

新たにお墓を建てる

こちらは、今あるお墓とは別に新しくお墓を建て、そのお墓の納骨室に遺骨を埋葬するという形です。
これには通常通りお墓を建てる時と同じように、非常に大きな費用がかかるので、金銭的に余裕のある方にオススメです。

粉骨して骨壷を小さなものにする

この方法は、故人の遺骨を、遺骨を粉末状にする専門の業者に依頼して粉骨してもらい、それを一回り小さな骨壷に入れることで、カロートの隙間を大きくするという方法です。

この方法は、カロートにスペースを作りたい、しかし、先祖の遺骨を混ぜることや、土に埋めてしまうことに抵抗がある方にオススメです。
粉骨に関しては、こちらもご参考ください。

合祀墓に入れる

これは、不特定多数の遺骨を同じ納骨室に埋葬し、その管理者がお墓の管理・供養を行う、合祀墓(合同墓)と呼ばれるところを活用する方法です。

寺院や地方自治体、または民間会社が管理・運営しており、その運営元によって異なりますが、様々な方法で管理・供養されているため、安心して納骨する事ができます。

ただし、こちらの場合、他人の遺骨と一緒に納骨することになるため、そういった他の機関を使うということも踏まえながら、選択していきましょう。

カロートの開け方

! 注意

カロートを開けたことがある人は多くないのではないのでしょうか?
カロートを開ける納骨式などでも石材店に依頼して、カロートを開ける場合が多いと思います。

ですが、基本的に カロートは自分で開けることができます
カロートの管理方法にもありましたが、カロートは、定期的に開け換気をした方がいいとさえ言われています。

実際にカロートを開ける際に、地上型の丘カロート式であれば、基本墓石の下の方に観音開きの扉があり、そこを開けるとカロートがあります。
また、地上型の舞台式や、地下型の場合、拝石を上げることでカロートにつながる場合や、花立香焚をずらすことでカロートが開く場合など様々です。

業者の力がなければ開けられないということも中にはあるので、開け方が分からなかったり、不安である場合は、事前にお墓を建てた石材店に確認しておきましょう。

カロートのリフォーム費用

お金

カロートの水抜きでも少し触れましたが、カロートはリフォームすることが可能です。
目的としては、カロート内の水はけを良くすることや、遺骨を収納できる数を増やすといったことです。

地上型から地下型にする場合や、地下型のものの補修をする場合など、そのリフォーム内容は様々で、それによって金額は大きく変動することもありますが、一般的な平均金額としては、10万円〜30万円程度かかるとされています。

今のお墓の状況などしっかりと確認しておき、石材店さんに見積もりを出してもらいながら、最善の形を見つけ出しましょう。

カロート選び・設置後の管理は丁寧に!

ここまでカロートに関して、

  • カロート(納骨室)とは
  • カロート(納骨室)の種類
  • カロート(納骨室)の構造
  • カロート(納骨室)の大きさ
  • カロートの水抜き
  • カロートの空きがなくなった時
  • カロートの開け方
  • カロートのリフォーム費用

の順に沿って解説してきました。

その中であったように、カロートを良い状態に保つためには換気や水抜きなど、定期的な手入れが必要であることがわかりました。

また、カロートにはたくさん種類があり、またその構造も変わってくるということもわかりました。
今の先祖の遺骨のことや、今後管理していくことも考えながら、自分たちのスタイルにあったカロートを選んでいきましょう。

みん終編集部

みん終編集部です! みんなの終活ドットコムでは、終活・ライフエンディング、葬儀のマナーやお墓選びなど、終活の知りたいに答えます!

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