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榊とは?由来や神棚への飾り方を解説!販売場所や費用相場も

榊とは、神棚の左右に置く、ツバキ科の常緑樹のことです。

神様が多く存在している日本において、非常に深い結びつきがあるものの、詳しく知る方は少ないかもしれません。

この記事では、榊について名前の由来から処分方法まで詳しく解説していきます。

榊とは?由来や神棚への飾り方を解説!販売場所や費用相場も

榊とは

はてな ?

榊(さかき)とは、 ツバキ科で、白い花を咲かせる常緑樹で、成長すると高さ12メートルほどで、葉が綺麗な楕円形をしている のが特徴的です。

耐陰性 にも優れており、庭などに植えている家もたまに見受けられます。

6月〜7月ごろに開花し、 「榊の花」は初夏の季語となっている ほどです。

榊は、日本では昔から神事に用いられる植物として供えられ、神棚に榊立てと一緒に飾られ、毎月1日と15日に取り替えるのが慣習となっています。

この神事とは、七五三や安産祈願などのことを指し、飾る以外にも玉串奉奠(たまぐしほうてん)の際にも榊を用いるのです。

神棚とは

では、神棚とはなんなのでしょうか?
呼び名が違うので、当然ですが、仏壇とは異なります。
神棚の正式な名称は、 「祖霊舎」 であり、位牌ではなく、霊璽(れいじ)を扉の中に置きます。

日本には、 昔から多くの神様がいるとされており、自然現象は神様によって説明され、歴史的には江戸時代に出現しています。
伝統的には、台所や井戸、玄関など、日常生活を送る上で重要な場所に神様を祀っていたのです。

こうした場所に、 神道における神様を祀るための棚のことを神棚 と言うのです。

「榊」の名前の由来

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榊の名前の由来は、諸説あります。
1つは、「神様のいる領域と人間の俗世界との境界にある」ことから境の木として、「境木(さかき)」となったと言われています。

2つ目は、常緑樹であることからも「繁える(さかえる)」木で「繁木」とすると言われたり、神聖な木として、「賢木」としたりなどの説があります。

ですが、2つ目は研究者の中でも後からのこじつけだとする意見も多く、1つ目の説がもっとも有力と言えます。

榊が神事に利用される理由

理由

日本において、植物には神様が宿るのに加えて、 先端が尖っている葉先などに神様が舞い降りる とされています。
これを神様が憑く対象物としての意味から、 「ヨリシロ」「依り代」「憑代」 と表記されます。

このヨリシロとして、 若松、オガタマノキなどの常緑植物が用いられていました が、より身近な植物として榊やひさかきが用いられるようになりました。

榊の神棚への飾り方

神棚

榊の神棚の飾り方ですが、宗教事ですので、地域差が生じますので、慣習や伝統にしたがって飾るようにしてくださいね。

ここでは、一般的なものについて解説していきます。
榊は、「榊立て」という専用の神具を利用し、 榊を左右で一本ずつ一対として飾ります。

榊の右側が枯れる?

榊の右側だけが枯れてしまうことがあります。
これは、 決して不吉の前兆ではなく、吉兆 だと言われています。

この神棚に飾る榊には、 左右で宿る神様が異なり、右が先祖、左が家に宿る神様だと言われているのです。

そのため、右側だけ枯れるということは、家を神様が守ってくれている証だとされているのです。

枯れたのをみて、非常に不安に感じてしまう方もいるかとは思いますが、感謝をするようにしましょう。

一方で、左側が枯れてしまうのは、故人との縁が薄いためと言われていますので、法要などでしっかりと故人を弔うようにしましょう。

造花の榊

最近では、供花などとしても、プリザードフラワーという特殊な薬品につけることで、長期的に飾ることが可能なものが利用されているように必ずしも生け花でなくてはいけないわけではありません。

実際に、全く手入れができなかったり、夏場で水が腐りやすくなってしまうために、傷んでしまったものを飾り続けてしまったりする方も少なくないかと思います。

そういった方は、 お手入れも簡単な造花を利用をする ことも検討してみてください。
また、お盆の時期で、長期的に帰省する方なども、その期間だけ利用するなど工夫してみてもいいかもしれません。

榊の飾り方に関しては、こちらも参考にしてください。

榊の販売場所

購入

榊はどこで購入すればいいのでしょうか?
以上で述べてきたように、神聖なイメージのある榊ですが、必ずではありませんが、 一般的なお花屋さんで取り扱っている場合が多いです。

また、最近では、インターネットでの販売も行われています。
価格もセットで 500円から2000円 ほどで、定期便などを申し込むこともできるシステムになっています。

榊の費用相場

榊はすでに手が加えられていて、飾るだけの状態で販売されているものと、植木としてポットや鉢に入った状態で販売されている場合があります。

加工されているものは、先述しましたが、500円〜2000円ほどで販売されています。

植木鉢などに入ったものは、3000円〜1万円ほどとなっています。
地方にお住いの方で広い庭がある方は、栽培する中で必要な時に育てた榊を利用する方もいます。

都心にお住いの方は、 インターネット販売の定期便 などを利用するのがおすすめです。

榊と非榊・姫榊の違い

違い

榊と似た植物に「ひさかき」があります。榊は、温暖な地域で育つため、東日本は適した環境とは言えません。
そのため 東日本では、ひさかきが本榊の代わりとして利用されてきました。

このひさかきには、榊ではないという意味から榊にあらずとして「非榊」と表されたり、本榊に比べて葉が小さいことから、「姫榊」と表されたりと諸説あります。

真榊

ひさかきという似た植物があることについて解説しましたが、これと区別して本榊や真榊という言い方があります。

そして、真榊とは植物の榊を表す場合と 神具としての真榊 を示す場合があります。

神具の真榊とは、安倍総理大臣が靖国神社に奉納したことでご存知の方もいるかもしれませんが、神棚に飾る祭具を示すこともあります。

真榊とは、榊と同様に左右で一対となっており、左側には、「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」が、右側には、「八咫の鏡(やたのかがみ)」と「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」が施されています。

この3つは、 「三種の神器」 と言われており、 正当な皇位継承にはこの神器を受け継ぐことが必須条件 とされているのです。

5色の絹の部分は、陰陽五行思想が取り入れられており、万物を構成する「木・水・火・金・土」を表しています。

真榊に使われている色は、 「緑・黄・赤・白・青」の5色 です。

五行思想

相関はそれぞれ以上の表のようになっています。

榊と樒の違い

選択

樒(しきみ)とは、シキミ科に属する常緑樹のことで、榊と同様に温暖な地域に育ち、高さは10メートルほどになります。

樒の特徴と名前の由来

樒は、葉っぱなどに限らずあらゆる部分に毒を持っており、特に身の部分に強い毒性を持っているとされています。
そのため、 「悪しき実」という言葉 から転じたと言われている説があります。

また、四季関係なく芽を出すという特徴から「四季芽(しきめ)」と呼ばれたり、身が平たい形であることから 「敷き実」 と呼ばれるようになったりなど、様々な説が存在しています。

この樒の毒性は、非常に強く中華料理などで香辛料としても使われる八角と似ているため、誤食してしまう事故も発生しており、 毒物及び劇物取締法による指定を受けるほど です。

樒の活用

樒は、非常に毒素が強く「悪しき実」とされるとも述べましたが、この樒の活用法がいくつかあるのです。

  • 寺院や墓に植える
  • 抹香として利用する
  • 葬儀場の入り口に飾る

この3パターンが樒の活用方法としては代表的です。

寺院や墓に植える

これは、樒の毒性を利用するためとされています。
現代では、かなり地方のお寺などでない限り、野良犬などの野生動物から被害を受けることはほとんどありません。

しかし、野生動物もまだ多くいた昔では、 墓を掘り起こされてしまうなども被害 もありました。
そのため、人間にとっても摂取することが害になる樒を周りに植えるたり、 樒の葉や枝を植えたり、撒いたりことによって野生動物を追い払うようになったとされています。

抹香として利用する

そもそも抹香とは何かご存知でしょうか?
これは、お焼香をあげる際に、つまむ粉状のもののことを言います。

お焼香をあげる意味は、焼香をあげる人の穢れを清めるためと言われています。
そして、極楽浄土がいい香りに満ちているとされており、死者を迎えにくるときこの香りも運んでくるのです。

そのためこの状況を再現するためにお香を焚いていい匂いで充満させるのです。

このいい香りを出すために重要なのが 抹香 なのです。
樒を枝や歯を乾燥させ粉末状にしたものは、独特の匂いを発し、燃やした際の煙には、毒性がないので、抹香として利用されるようになりました。

抹香の原料としては、甘松香(かんしょうこう)、丁子(ちょうじ)、白檀(びゃくだん)、などの非常にいい香りがする香料が主に用いられています。

葬儀場の入り口に飾る

関西地方などでは、悪霊を寄せ付けず、清浄にするという意味で、葬儀場の入り口に限らず、自宅の玄関などにも樒を飾ることがあります。

榊を長持ちさせる方法

方法

榊を購入したものの、榊立てに入れて、神棚にお供えしてから一週間もしないうちにシナっとしてしまったという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

榊は見た目とは裏腹に、他の生け花と同様にしっかりとしたお手入れがなくては、すぐに傷んでしまいます。
そこで榊を長持ちさせる方法について以下で解説します。

  1. 榊自体も洗う
  2. 葉の乾燥を防ぐ
  3. 榊立ても清潔にする

この3点に気をつけてお手入れを行います。

榊自体も洗う

榊立てだけでなく、榊自体も洗うことを心掛けてください。
特に下の枝の部分をしっかり洗うようにし、 上の葉の部分も水を流しつつ拭くようにして洗うといいでしょう。

また束で洗うのではなく、それぞれに分割して洗うとより良いです。

葉の乾燥を防ぐ

榊がもっとも痛む理由として乾燥が挙げられます。
冬場は気候的に乾燥するのは当然ですが、 夏場でも室内のエアコンなどが直接当たってしまうと榊は痛みやすくなります。

年間を通して、霧吹きなどでこまめに、特に 葉を潤す ように意識しましょう。

榊立ても清潔にする

榊立ては口の部分が細いもの多く、しっかり中まで洗わないと雑菌が繁殖しやすいです。
特に夏場ですと、水をこまめに変えて、毎日もしくは、1日置きでも構いませんので、漂白などして菌が繁殖しないように気をつけてくださいね。

榊の処分方法

お焚き上げ

榊の処分方法は伝統的に行われているものも含めて以下の4つが挙げられます。

  • お焚き上げをしてもらう
  • 川に流す
  • 庭などの土に埋める
  • お清めをして可燃ゴミとして捨てる

お焚き上げをしてもらうのは、確かに確実でいいように感じますが、交換頻度が比較的多い榊を毎回お寺に持っていくのは、大変です。

川に流したり、土に埋めたりするのは、手段としては楽ですが、自宅の位置によっても左右されますし、庭がない方は公園などに埋めるわけにはいきません。

そのため、 お清めして通常通り捨ててしまうのがもっともおすすめする方法です。
このお清めとは、塩を使ったお清めのことです。

神棚にお供えした榊ですので、お清めを確実に行ってから処分しましょう。

お焚き上げに関しては、こちらの記事を参考にしてください。

榊とは何かを理解して飾る

榊の意味やお手入れ方法に至るまで詳しく述べてきました。

榊とは、仏教を信仰してる人にとっても神道を信仰してる人にとっても大切な役割をもつ飾りの1つであることがわかっていただけたと思います。

神棚が家にあるという家庭は減ってきてしまっています。
そのため、榊というものが、私たちにとって馴染みが薄くなってきているのです。

ですが、法要の時などは、祭壇に飾ってあることもありますし、神事には欠かせないものですので、ぜひ利用する方はもちろんですが、使っているのを見た方はその意味を理解した上でお祈りなどをするようにしてくださいね。

みん終編集部

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