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お墓・霊園

樹木葬の平均費用・値段相場は?一般墓より格安で人気?タイプ・地域ごとの特徴なども解説

最近徐々に注目を浴びてきている樹木葬。
お墓を立てるよりも安価に供養が出来るというのもその魅力の一つに挙げられます。

安価ということ以外にも様々な魅力のある樹木葬ですが、良い面ばかりを見て供養方法を樹木葬に決めるのは危険と言えるでしょう。
樹木葬の種類ごとの平均相場を中心に、メリット・デメリットも含めて解説していきたいと思います。

樹木葬の平均費用・値段相場は?一般墓より格安で人気?タイプ・地域ごとの特徴なども解説

そもそも樹木葬とは?

樹木葬

樹木葬とは、一般的なお墓と違い 樹木を墓標とする供養形態 のことを指します。
種類にもよりますが、基本的に遺骨は自然に還っていくため、自然志向の方や自然を愛している方などに近年注目を浴びています。

一方で特殊な供養方法であることは事実なので、それに関してご家族の理解が得られないなどのトラブルもあるようです。
一般的にお墓を立てるより安価であると言われていますが、樹木葬の種類は埋葬方法も含めると多岐に渡り、それぞれで相場の価格帯が異なるので注意が必要です。

また、樹木葬は基本的に永代供養をしていただけるため、墓地を継承していく必要はありません。
これは、継承者が不要であるというメリットと言えます。

しかし裏を返せば、お墓を代々継承していきたいと思っている人にとっては不向きな形態であると言えるでしょう。
このように、樹木葬以外にも言えることではありますが、 人によってはメリットにもデメリットにもなり得るものがある と言えるでしょう。

樹木葬の種類は2種類

樹木葬は大きく分けて以下の2種類に分けられます。

里山型

里山型樹木葬

それぞれに特徴があるのでしっかり理解した上で自身に合った方を選ぶようにしましょう。
まず、 里山型は都市部から離れた広大な自然の中に遺骨を埋葬する形式 です。

より自然に近い樹木葬であるため樹木葬といえば里山型をイメージする方は少なくないと思います。
最も自然に近い場所に遺骨を還すことが出来る一方で、樹木が生い茂ることで故人の墓標となっている木が特定出来なくなってしまったというケースもあるようです。

都心部から離れているため、アクセスが悪いことも知っておきましょう。

霊園型

霊園型樹木葬

公園型は墓地・霊園内の一角に樹木葬のスペースを設けて埋葬する形式 です。
公園型のメリット・デメリットは里山型と表裏一体の関係になっております。

都市部に近いことでアクセスが良い場合が多い一方で、自然に還るという意識は少し薄れてしまうでしょう。

樹木葬の平均費用・相場

樹木葬が近年注目されている大きな要因である費用について解説していきたいと思います。
樹木葬は、里山型・公園型という場所的な分け方以外にも以下のように埋葬方法で分類することも出来ます。

  • 合祀型
  • 集合型
  • 個別型

それではそれぞれの形式における平均費用の相場を見ていきましょう。

合祀型樹木葬の平均費用・相場

樹木葬 合祀墓

合祀型は大きな樹木のもとにたくさんの家族の遺骨を供養する方式です。
他の形式に比べて管理が楽であるということもあり最も安価なプランと言えるでしょう。

合祀型樹木葬の平均費用の相場は5万〜20万円と言われています
ただし、合祀自体のデメリットではありますが、故人の遺骨がたくさんの人の遺骨と混じってしまうため、故人の遺骨の場所を特定させることが出来ないということが挙げられます。

集合型樹木葬の平均費用・相場

樹木葬 集合墓

集合型は合祀型と形式が似ており、一本の大きな樹木のもとに複数の方の遺骨が埋められる形態です。
しかし、合祀型と異なる部分としては、遺骨の埋葬場所が区画によって決められていることと言えます。

よって遺骨が他の家族と一緒になってしまうことはありません。
集合型樹木葬の平均費用の相場は15万〜60万円とされています

合祀型よりは価格は上がりますが、依然として他の供養方法に比べれば安価と言えるでしょう。
一方で、樹木葬のスペースは最初に決まってしまうために、希望した人と一緒に入れないというトラブルも発生する場合があるようです。

集合型でも一定期間が経った後には合祀されるケースが多いです。
これも33回忌のように期間があらかじめ定められていますので確認を怠らないようにしましょう。

個別型樹木葬の平均費用・相場

樹木葬 個別墓

個別型とは故人一人あたりに一本の木を墓標として植えるものです。
皆さんが想像する樹木葬は恐らくこれにあたるのではないでしょうか?

個別型では、故人ごとに個別にスペースを確保する必要があるため、費用は他より高くなります。
個別型樹木葬の費用相場は20万〜80万円とされています

ご遺骨を完全に分けて埋葬できるのは個別型ならではの魅力でしょう。
また、個別に好きな樹木を植えられる場合もあります。

個別型に関しても、一定期間が経った後には合祀されるのが一般的です。
契約期間があらかじめ定められていますので確認を怠らないようにしましょう。

樹木葬の費用内訳

料金

埋葬方法などによって変動する樹木葬の費用ですが、どのような内訳になっているのでしょうか?
樹木葬の費用は以下の3つの要因に分けられています。

  • 永代使用料
  • 永代供養料
  • 管理費用

それぞれどのようなものか見ていきましょう。

永代使用料

永代使用料とは、 埋葬のために使う土地を永代に渡って使用するための料金のこと を指します。
樹木葬においては次世代への継承が前提でないため、永代使用料というよりは墓地使用料と考えるのが適切でしょう。

そのこともあり、一般的な永代使用料よりも安くなる傾向にあります。
永代使用料に関しては、こちらも参考にしてください。

永代供養料

字面は永代使用料に似ていますが、意味は明確に異なりますので混同しないようにしましょう。
永代供養料とは、 永代に渡って供養してもらうための料金のこと を指します。

樹木葬においては一定期間個別で埋葬した後は合祀されて永代供養されるのが一般的です。
永代供養料に関しては、こちらも参考にしてください。

管理費用

管理費用は、運営母体が埋葬地帯を管理するために必要な費用のことを指します。
先述した通り、樹木葬は決められた契約期間の後は合祀されるのが一般的です。

契約期間があらかじめ決められている場合には最初に一括で管理費用を支払うケースもあるようです。

しかし、決まっていない場合は毎年定額で管理費用を日払う必要があります。
管理費用の相場は年間5千〜2万円です。

樹木葬墓地に埋葬する際にかかる法要費用

里山

ここまでで、樹木葬にかかる費用とその内訳について解説して参りました。
ここでは、それ以外にかかる可能性のある費用に関して解説していきます。

  • 法要料
  • 埋葬料
  • 銘板彫刻料

法要料

樹木葬に関しても、僧侶の方を読んで読経していただくことが可能です。
法要の際には僧侶の方にお世話になったお礼としてお布施を渡す必要があります。

ただ、お布施は気持ちの表れであるため、決められた価格はありません。
3万〜5万円という費用相場はあるので、その相場を意識しながらお寺の格式などの様々な要因を加味してお布施の金額を決めるようにしましょう。

埋葬料

埋葬料とは、遺骨の埋葬にかかる費用のことであり、主に霊園などで樹木葬を行う際に発生する費用です。
埋葬料は永代使用料に含まれている場合もありますのでしっかりと確認しておきましょう。

また、埋葬料は埋葬する人数分かかるので注意が必要です。
法要のお布施のマナーや渡し方、金額相場に関してはこちらの記事も参考にしてみてください。

銘板彫刻料

樹木葬においては墓標が樹木であるため、一般のお墓と比べて参拝をしている感覚が無いということは一つの特徴として挙げられるでしょう。
そこで、樹木の側に銘板と呼ばれる石板のようなものを設置する場合があります。

その銘板を設置し、彫刻するための費用を銘板彫刻料と言います。
銘板には故人の名前、命日が刻まれることが多いです。

場合によっては故人へのメッセージが刻まれる場合もあるようです。
この銘板彫刻料も永年供養料などに含まれる可能性もありますのでプランの確認などはしっかり行いましょう。

樹木葬の費用は公営・寺院・民営の運営形態でも変わる

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樹木葬の費用を上下させる要因として、管理母体の違いによる要因が大きいと言えるでしょう。
樹木葬を管理する母体は以下の3種類があります。

3種類の管理母体以外にも要因はあるので、それぞれ解説していきます。

  • 公営霊園
  • 民営霊園
  • 寺院墓地
  • 管理母体以外の要因

それぞれの特徴を知り、費用相場なども知っておきましょう。

公営霊園

公営霊園とは、その名の通り都道府県や市区町村が運営している公営の霊園のことです。
メリットとしては、公営のため運営が非常に安定している点と料金的にも非常にリーズナブルという点です。

そのため、公営霊園が費用相場としては一番安く、費用相場は 約10万〜60万円 程度です。
ただ、メリットが多いということもあり、公営霊園は非常に人気があるため、募集倍率は15倍を超えるところもあるようです。

また、自身の住所がその自治体に無いと応募出来ないなどの制限が設けられている場合もあります。

民営霊園

民営霊園とは公益法人が運営している霊園のことです。
現在樹木葬を行なっている中で最も多いとされています。

民営霊園は他の運営母体に比べると自由がききやすいというメリットがあります。
宗教的な面が問われないのはもちろん、オプションが多く自由度が高いのが特徴です。

費用は公営霊園よりはかさみ、相場は 約15万〜100万円 程度です。
自由度が高いということもあり、相場にもそれ相応の開きがあります。

また、業者によってクオリティなども大きく変わってくるため、口コミなども利用しながら自分で足を運んで安心できる業者に任せるようにしましょう。

寺院墓地

公営、民営の他にも、寺院が運営している樹木葬もあります。
一般的なお墓であればそのお墓の檀家になる必要があるのですが、樹木葬に関しては問われない場合もあるようです。

寺院墓地で樹木葬を行う際の費用相場は 約40万〜100万円 程度です。
寺院によってはお布施などが別途で必要となる場合もありますので注意が必要です。

管理母体以外の要因

ここまでで、管理母体の違いによる費用の変動要因を解説して参りましたが、実際にはこれ以外にも変動要因があるので確認していきましょう。
まずは立地条件によるものです。

当然ではありますが、地価の関係で樹木葬の永代使用料は変動します。
永代使用料は簡単に言えば土地代であるからです。

同じように考えると、使用面積によっても費用は増減すると言えるでしょう。
また、費用は納骨人数によっても変動します。

基本的に納骨する人数分だけの費用がかかってしまうため、納骨する人数によってはお墓のほうが安いという場合もあるかもしれません。

ペット共葬の樹木葬やペット用樹木葬もある?

犬

今や国民の3世帯に1世帯がペットを飼っていると言われています。
そんな最近ではペットをお墓に埋葬する方が増えてきています。

ペットブームの訪れと、ペットを家族の一員として捉えるという意識の変化によるものが大きいのでしょう。
そんなペットのお墓に樹木葬が注目されています。

ただ、まだ比較的新しい考え方ということで、樹木葬をする際にはペットの埋葬も可能かを聞いておく必要があるでしょう。

ペットと一緒に埋葬される場合

元々、仏教においては「畜生道」という考え方によって、故人とペットが同じ場所に埋葬されるのはタブーとされていました。
樹木葬は宗教によらない自由な供養方法ということもあってか、ペットと一緒に埋葬されるために樹木葬を選ぶ方も少なくありません。

ペットを一緒に埋葬する場合、特に費用相場が変化するということはありません。
しかし、埋葬する遺骨の数は増えるためにそれなりのスペースを取る必要がある、埋葬料がペット分かさむということで通常より高い費用がかかります。

ペットを個別で埋葬する場合

ペットを故人と別区画で埋葬する形式もあります。
故人と一緒に納められないというマイナスイメージをお持ちになる方もいらっしゃるかと思いますが、ペット用の区画が設けられている場合にはその区画がペットが眠るのに相応しい場所となっている場合が多いです。

例えば、ペットが生前に自然を駆けている姿を想起出来るような工夫を凝らした装飾の区画が用意されている場合もあります。
ペットを別区画に埋葬する場合は、費用相場として3万〜5万円で利用出来ます。

また、ペットを別区画で合祀した場合、管理料も不要の場合がほとんどなので非常にリーズナブルであると言えるでしょう。
ペットの埋葬に関しては、こちらも参考にしてください。

樹木葬を選ぶメリット3選

メリット

ここまでで樹木葬の費用を中心に解説して参りましたが、供養方法を決めるにあたって費用の面だけで決めるのは望ましくありません。
樹木葬のメリット・デメリットを知った上で樹木葬の実情を把握しましょう。

また先述しましたが、メリットも人によってはデメリットに、デメリットも人によってはメリットになります。
自分自身にとって本当にメリットなのかは常に考えておきましょう。

まずはメリットからです。
樹木葬の大きいメリットは以下の3つ挙げることが出来ます。

  1. 費用が安い
  2. 自然葬である
  3. 宗派を問わない

樹木葬のメリット①費用が安い

樹木葬のメリットとして、お墓を立てるなどに比べて費用が安い ということが挙げられます。
埋葬方法によって違いはありますが、一般的に費用相場は高くても80万円程度、安ければ10万円程度とされています。

一方でお墓を立てる際には相場として160万円程度かかるということで比較すると樹木葬の費用の安さが見て取れるでしょう。
これは、費用に関するご遺族の負担を減らすことにつながるため、大きなメリットと言えるでしょう。

樹木葬のメリット②自然葬である

次に、樹木葬のメリットとして 自然葬である ということが挙げられます。
樹木葬を選択する際に、自然に還ることが出来る点に魅力を感じる方は多いでしょう。

よって自然志向のある故人にとっては最適な供養方法と言えるでしょう。

樹木葬のメリット③宗派を問わない

宗派を問わない というメリットもあります。
樹木葬以外の供養方法では、宗派によって細かいルールなどが存在する場合があります。

それをしがらみと捉える方は少なくないでしょう。
しかし、樹木葬に関しては比較的新しい供養方法ということもあってか宗派ごとの細かい取り決めはありません。

宗派を問わないことにより、自由度の高い供養をすることが出来ます。
ペット葬が出来るというのもこのメリットの恩恵を受けてのものでしょう。

樹木葬を選ぶデメリット3選

デメリット

樹木葬の実情を知るには、デメリットも知っておく必要もあります。
樹木葬のデメリットを知ることはある意味メリットを知るよりも重要 かもしれません。

デメリットも知った上で最適な供養方法を選択しましょう。
樹木葬のデメリットは以下の通りです。

  1. 手入れがしづらい
  2. 参拝しづらい
  3. 遺骨を取り出せない

樹木葬のデメリット①手入れがしづらい

まず、 手入れがしづらい というデメリットが挙げられるでしょう。
樹木葬の種類にもよりますが、樹木を墓標にするにあたって落ち葉や雑草の管理はつきものです。

合祀型樹木葬、集合型樹木葬であればお墓を管理する業者などが手入れをしてくださるのですが、個別型樹木葬の場合はそうもいきません。
手入れの楽さに魅力を感じていた場合には大きなギャップとなるでしょう。

樹木葬のデメリット②参拝しづらい

次に 参拝しづらい というデメリットが挙げられます。
里山型樹木葬の場合は都心から離れた広大な敷地に樹木葬を行います。

そういった場合、参拝するにあたってわざわざ山登りをしなければいけないというケースもあるでしょう。
天候、季節によっても左右されてしまいます。

また、ご遺族が年配の場合にはそもそも参拝が不可能であるという問題もあります。

樹木葬のデメリット③遺骨を取り出せない

最後に、 遺骨を取り出せない というデメリットが挙げられます。
樹木葬においては自然に還るということがコンセプトの一つとしてあるため、遺骨をそのまま土の中に埋めるのが一般的です。

その場合、遺骨を取り出せないということになるので、後々トラブルになる可能性もあります。
骨壷のまま納める場合には問題ないと言えるでしょう。

樹木葬のメリット・デメリットに関しては、こちらも参考にしてください。

あくまで費用は決定のための一要素

供養にかかる費用は決して安くないので、経済的な側面から見ても費用というのは大きなメリットと言えるでしょう。
ただ、費用という面だけで決めることのないよう注意しましょう。

あくまで費用の安さは供養方法決定のための一要素と考えることが重要です。
メリット・デメリットの両方を知り、樹木葬の実情を把握しご家族全員で納得のいく供養方法を選択するための手助けとなれば幸いです。

樹木葬に関しては、こちらも参考にしてください。

みん終編集部

みん終編集部です! みんなの終活ドットコムでは、終活・ライフエンディング、葬儀のマナーやお墓選びなど、終活の知りたいに答えます!

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