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線香をお供えする意味!選び方や購入場所、渡し方と宗派の違いも解説

皆さんは、なぜ線香をお供えするのかご存知ですか?

故人にお供えする線香には、さまざまな意味が込められています。

ここでは、お線香のもつ意味合いに始まり、種類や選び方、購入場所まで紹介しています。

線香をお供えする意味!選び方や購入場所、渡し方と宗派の違いも解説

線香をお供えする意味・理由

お線香をお供えする、という行為には大きく分けて以下の3つの意味と理由が存在します。

  • 故人の食べ物として
  • 自身の身の清める
  • 仏様とつながる

故人の食べ物として

お線香の香りを故人の食べ物とする考え方があります。

その考えに則って、亡くなってから四十九日までの間はお線香を絶やさずに焚いておくなどの風習が存在するわけです。

そのほかにも線香を絶やさず焚いておく理由は様々ですが、お線香に雑菌を抑える働きがあること、死臭を感じにくくする効果によって遺体の匂いを紛らわせること、故人の霊が迷わないよう道しるべとなること、なども言われています。

現在は、線香の香りもバリエーション豊かになっており、故人が生前好きだった香りなどを選べば、供養としても最適です。

自身の身を清める

お線香は、お線香をあげる側の人間の心身をも清めると言われています。

お参りの前にお線香をあげることは、そのお線香の香りと煙によって参拝者自身の身と心を洗浄したのちに、故人へ挨拶ができるという目的も含まれています。

お線香の香りには、身を清める以外にも精神を集中させる効果もあるようで、故人への挨拶の前にお線香をあげるのは更に意味がありそうです。

仏様とつながる

お線香をあげるという行為は、仏となった故人と自身が心を通わせる機会でもあります。

お線香の香りと煙は、お線香をあげる人の心と仏の心を繋げることができると考えられているからです。

しっかりと清めた自身の身と心を持って、仏となった故人と向き合い、感謝の気持ちや近日の報告などを心の中でお話しすると良いでしょう。

お供え用の線香の種類・香り

お線香

お供え用の線香の種類

お線香は、原料によって「 匂い線香 」と「 杉線香 」の2種類に区別されます。

匂い線香 は、椨の木の皮がメインの材料になっていて、そのほか様々な香木や香料を調合によって作られたお線香です。

現在、家庭で使われているお線香の大部分はこの 匂い線香 です。

最近では、炭を主な原料として作られた、香りの少ないものも人気です。

対して 杉線香 と呼ばれるものは、杉の葉の粉末をメインの材料として作られた、杉特有の香りのするお線香です。

主に、お墓参りの際に用いられます。

お供え用の線香の香り

お線香の香りは様々ありますが、人気を集めている線香の香りはいくつかに分類できます。

「ラベンダー」や「桜」などの フローラル の香りや、「白樺」や「香木」などの 自然らしい 香りが長年の人気を集め、最近では「コーヒー」や「お菓子」「果物」などの香りのものも販売され始めています。

お供え用線香の渡し方

線香

お供え用線香を贈る際には、必ず掛け紙をかける必要があります。

また、御供え用の線香は、自身で直接仏壇に御供えするのではなく、先方へお渡しするのがマナーです。

その時には、「ご仏前へお供えください」などの一言を添えて手渡すようにしましょう。

ここでは、特に掛け紙の表書きを選ぶ際の基準と、包み方について説明していきます。

お供え用線香の掛け紙の表書き

掛け紙の表書きには、いくつか種類があります。

御供

亡くなった日に左右されず、全ての仏事でのお供えに使えます。

御霊前

葬儀及び49日法要の前日までの期間に用います。

しかし、一部浄土真宗などでは使用できないこともあるので、注意が必要です。

御仏前

49日以降の全ての仏事で使用できます。

初盆御供・新盆御供

初盆を迎える方へ贈る際に用います。

盆供

年次は問わず、お盆の際のお供えや、お盆法要で贈る際に使います。

お供え用線香の包み方

お線香は仏事用の贈り物と思われがちですが、慶事用の贈り物とされる場合もあるので包み方には注意が必要です。

購入したお店で、仏事もしくは慶事に用いることを伝えれば、その形に包んでくれますが、ここでは知っておくと便利な仏事と慶事での包み方の違いを説明します。

慶事の包みでは、「左、右の順で紙を合わせ、」と言われることが多いと思いますが、それはあくまでお祝い事での包み方です。

仏事の場合には、箱の左側に出ている紙の端を一旦箱の中心に合わせて、紙の位置を調整します。

位置の調整を終えたら、右、左の順に紙を合わせます。

この時の重ねる順番が慶事の際と逆であることを覚えておきましょう。

お供え用線香の選び方

線香

お線香を選ぶ際に考えるポイントとして、以下の4つが挙げられます。

  • 価格
  • 香り
  • 長さ

お供え用線香の選び方①価格

お線香は2千円程度で購入できるものから、1万円前後するものまで、価格の幅も様々です。

質や香り、箱の材質によっても価格は左右するので、自身の予算に合わせて探してみると良いでしょう。

お供え用線香の選び方②香り

お線香の香りは非常に様々ですが、人によって好みの香りがあるので、お供え用のお線香を選ぶ際には、オーソドックスな香りのものにすると良いでしょう。

白檀などは、気持ちを落ち着かせ、集中力を高める効果があるため、お供え用としてよく選ばれています。

そのほか、花の香りのものも沢山あり、桜や梅、バラやラベンダーなどリラックス効果をもつ線香も人気です。

お供え用線香の選び方③煙

お線香には煙の少ないものと多いものが存在します。

部屋の仏壇にお供えする際には、息苦しく感じることのないよう煙の少ないものを選ぶという方が多いようです。

逆に、お墓にお供えする際には、故人の道標としての機能を十分に果たせるよう煙の多いものを選んだりなど、場合に応じて臨機応変に選択するのが良いでしょう。

お供え用線香の選び方④長さ

お線香には様々な長さのものが存在します。

一般的なのは、「中寸」「長寸」「短寸」「ミニ寸」の4種類で、燃焼時間の目安は、7cm程度のミニ寸で13分弱、25cm程度の長寸で50分程度かかります。

これらは純粋な好みもありますが、火災防止のために短めのものを選択するといった方もいるようです。

お供え用線香の選び方⑤箱

お供え物のお線香は、箱に入ったものを贈ります。

箱の種類も様々で、化粧箱であったり、シンプルな木箱、桐箱、塗箱などが存在します。

宗派による線香のお供え方法の違い

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全宗教に共通するお供え方法

宗派に関わらず共通している、お線香のあげ方の手順は以下の通りです。

手順 内容
軽く一礼する
ろうそくに火を灯す
ろうそくから線香へ火を移す
線香をあげる
線香の火を消す

手順⑤で線香の火を消す際は、決して息で吹き消してはいけません。

仏教において、人間の息は穢れたものとされているため、線香の火に人間の息を吹きかけることはタブーです。

線香の火を消す際は、手で仰いで消すか、勢いよく縦に振り下ろして消すようにしましょう。

宗教ごとの線香のあげ方

手順④の線香のあげ方は、宗派によって本数や立て方が異なります。

以下、宗教別の線香のあげ方です。

浄土真宗

浄土真宗には、真宗大谷派と浄土真宗本願寺派などが存在しますが、どちらであっても、 1本 の線香を 2つか3つに折って 、それらに同時に火をつけます。

火をつけた2本か3本の束を、火がついている方の端が左側にくるようにして、香炉へ 横に寝かせて 置きます。

2つに折るか3つに折るかは決まっていませんが、目安としては香炉の大きさと線香の長さを見比べて、香炉に収まる長さになるように折り方を決めます。

浄土宗

浄土宗では、 1本 の線香を 2つに折る か、初めから2本の線香を用いるかします。

どちらの場合でも、その2本に同時に火をつけて、まとめて香炉の 真ん中 に立てます。

曹洞宗・臨済宗

曹洞宗や臨済宗では、線香の本数は 1本 でも 2本 でも構いません。

2本用いる場合にも、1本の際と同様にまとめて火をつけて、香炉の 真ん中 に立てます。

日蓮宗

日蓮宗の場合に用いる線香の本数は 1本 で、香炉の 真ん中 に立てます。

真言宗・天台宗

真言宗や天台宗では、 3本 の線香を用います。

香炉へのたて方は少し特殊で、自身の側から見て 逆三角形 になるように3本の線香を別々に立てます。

自分側に三角形の頂点が1つ、仏壇側に三角形の頂点が2つ来る形になります。

お供え用線香の購入場所

購入

お線香には家庭用線香と進物用線香が存在し、スーパーやドラッグストアで購入できるものは、家庭用線香と呼ばれるものです。

故人へお供えする線香として、家庭用線香を選択することは失礼にあたります。

そのため、お供えする線香は、きちんとした箱に入れられた、進物用線香と呼ばれるものを、百貨店や仏具専門店などで購入しましょう。

百貨店や仏具専門店には、線香にまつわる知識を持っている店員さんがいるため、購入の際に相談できることも利点です。

気持ちのこもったお線香のお供えを

お線香をお供えする際、お線香の持つ意味や役割を知った上でお供えするのと、知らずにお供えするのとでは、気持ちの面で異なってくるのではないでしょうか。

ここで紹介した、お線香の意味や選び方などの知識を参考に、皆さんのお線香選びが捗ることを祈っております。

みん終編集部

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