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葬儀

葬儀後にやるべきことは?手続きやチェックリスト・マナーをご紹介

家族や親族が亡くなった際、悲しみに暮れる間もなく葬儀関連の行事に追われますね。
精神的にも落ち着かない中、やるべき事がたくさんあり混乱する方も多くおられます。

今回は、葬儀後にやるべき事やマナーをご紹介します。
知識を持っているだけで、いざという時に慌てずに済みます。

ぜひ参考にしてください。

葬儀後にやるべきことは?手続きやチェックリスト・マナーをご紹介

葬儀後の流れ

流れ

葬儀後の流れは大まかに以下の通りです。

  1. 火葬後に食事
  2. 帰宅時に塩でお清めする
  3. 手続きの書類を提出
  4. 香典返しの準備
  5. 49日法要の予約と実施
  6. 相続人を決めて相続
  7. 準確定申告を行う

順に簡単にご紹介します。
また、各項目について、後の項でそれぞれ詳しく解説していきます。

①火葬後に食事

葬儀の後、ご遺体を火葬します。
その後に遺族親族で食事をします。

これを 精進落とし といいます。
地域や家系の伝統によっては、火葬中に行う場合もあります。

②帰宅時に塩でお清めする

葬儀に参列した場合、帰宅時、玄関に入る前に 塩でお清め する慣習があります。
葬儀で渡される会葬礼状などに清め塩が付属している事が多いです。

③手続きの書類を提出

葬儀後には手続きする書類が複数あります
故人の家庭で立場や、年金や保険への加入状況により異なります。
また、手続き書類の期限などにより優先順位を知っておくと良いでしょう。

④香典返しの準備

葬儀後は、 香典返しの準備 も重要です。
葬儀などで故人のお悔みに頂いた金銭を 香典 といいます。

そのお礼として、頂いた方へ品物をお渡しする事を 香典返し といいます。

香典返しの時期

時期は基本的に、 喪が明けてから とされています。
具体的には 四十九日法要が終わってから渡す のがベストでしょう。

しかし、地域や家系によっては、喪が明ける前に送る習慣の場合もあります。

香典返しの金額相場

いただく香典の相場は、故人との関係性や立場などから 5000円~30000円 と様々です。
大体頂いた金額の 半額程度 のものを選びます。

香典返しに適したもの

なお、香典返しの品物は 消えものが良い とされています。
人が亡くなるなどは不祝儀にあたり、その不幸を残さない所伝からです。

菓子やお茶、海苔などの飲食物、洗剤や石鹸などの日用品が良いでしょう。
避けたほうが良い品物は、 慶事で用いられるもの です。

昆布やカツオ、酒など、おめでたい印象の物が挙げられます。
また生ものや日持ちのしない物も止めましょう。

香典返しの品物に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

⑤四十九日の法要の予約・実施

葬儀後、 四十九日の法要 の予約を行います。
四十九日とは、仏教で 故人が浄土へ旅立つ日 とされています。

無事に成仏するよう、皆で祈る日となります。
四十九日法要は、僧侶や参列者の都合などがあり、 早めの予約がベター です。

⑥相続人を決めて相続

葬儀後は、 相続人を決め、相続の手続きをする 必要があります。
まずは相続人を決めます。

その際には、故人からの 遺言状 があるかどうかも重要です。
加えて、戸籍謄本など書類をもって、相続人を決めます。

財産分与をする場合

なお、財産分与する場合は、 協議に全ての相続人が揃わないと受理されません
全員での協議の中で、 財産分割協議書 を作っていきます。

相続しない財産がある場合

相続したくない財産(借金などマイナス形状のもの)がある場合などは 放棄 もしくは 限定承認 が出来ます。
その際は、相続開始から 3カ月以内に家庭裁判所に申請 します。

その後、財産の名義変更、相続税の申告を行います。

⑦準確定申告を行う

準確定申告とは、故人の生前の確定申告を、相続人が行う 手続きです。
亡くなった年の1月1日から亡くなった日までの所得を対象とします。
全ての人が対象ではなく、対象者の一例は以下などになります。

  • 不動産所得、事業所得がある
  • 給与所得が2000万円を超える
  • 給与・退職以外の所得が20万円を超える
  • 保険金を受け取っている

また、 高額な医療費 が掛かっていた方の場合、準確定申告を行うと税金が戻る場合があります。

葬儀後の食事とは?

会食時 挨拶
  • 精進落としと通夜ぶるまいの2つ
  • 食事の席の座り方
  • 献杯では杯を合わせず拍手しない

精進落としと通夜ぶるまいの2つ

精進落としとは

葬儀後(火葬後や火葬中)に僧侶や参列した親族にふるまう食事を 精進落とし といいます。
精進落としは、葬儀をお勤め頂いた 僧侶への労いと、親族への感謝 が込められています。

昔は、故人の喪が明けるまで、親族は肉や魚を食べず、精進料理を摂る慣習がありました。
喪が明けた後、通常の食事を食べる初日の料理が精進落としの由来です。

現在では意味が変化し、 労いと感謝、加えて清めの意味 でふるまわれます。

精進落としに関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

通夜ぶるまいとは

ちなみに、葬儀関連の食事として 通夜ぶるまい というものもあります。

通夜ぶるまいは、 通夜の後に参列者に対して用意するもの です。
精進落とし は、それぞれお膳を用意し、ゆっくり食事をします。

通夜ぶるまい は、大皿から食事を少量とり、参列者は短時間で退席する形式です。
用意する際は、参列者の半数人分くらいの料理で良いでしょう。
いずれにしろ、 めでたい意味を持つ食材は避けましょう

通夜振る舞いに関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

食事の席の座り方

精進落としの際、席の座り方にもマナーがあります。
日本には、 上座・下座 という席次のルールがあります。

上座には 役職や位が上の方 が座ります。
精進ふるまいの席では 僧侶が最上座 です。

また、 左上右下 という言葉もあります。
さじょううげ と読み、 左が位が高い とされる日本の慣習です。

入り口から一番遠い左側の席が最上座 という事になります。
続いて、故人の仕事関係者、友人や知人、親族の順に席に着きます。

親族や喪主は、参列者を迎える側なので、下座 に座ります。
外国の方が参列者に折られる場合、文化によっては右が位が高い場合があります。

予め説明する、席を変更するなど注意を払いましょう。

献杯では杯を合わせず拍手しない

精進ぶるまいでは、まず喪主や親族代表が挨拶をします。
その後、 献杯 (けんぱい)を行います。

献杯は不祝儀の際に用い、 故人に捧げるという意味 があります。

代表者の「献杯」という掛け声の後、参列者も「献杯」とならいます。
この際、 杯を軽く持ち上げるのみ にします。

その後、食事を1~2時間かけてしながら、故人を偲びます。

献杯の注意点

隣の方と杯を合わせたり、 拍手をするのは厳禁です。

故人と親しい人たちの集まりとはいえ、供養の場である事を忘れず、騒ぐ行為は避けましょう。

葬儀後のお清め塩とは?

会葬御礼
  • 弔い事で寄った邪気を払う
  • 清め塩使い方
  • 人によっては行わないこともある

弔い事で寄った邪気を払う

日本では葬儀後、玄関に入る前に 清め塩を自分の体にかける 慣習があります。
葬儀に参列した際にもらう会葬礼状に、清め塩の袋が付属していることが多いです。

弔いの際に寄った 邪気を払う 意味があります。
塩を清めに使うのは、もともと 神道が由来 です。

神道では、死を穢れとし嫌う為、塩が用いられていました。
仏教ではその考えはありませんでしたが、人々が生活する中での慣習として仏式と神式が混ざったものと考えられています。

清め塩使い方

清め塩は、 玄関をまたぐ前に使う のが良いとされています。
近所の目を気にして玄関に入ってからする方もいますが、家の中に邪気が入ってしまうとされます。

体へのかけ方は、 胸、背中、足元 の順です。
最近では、足元のみの慣習が増えています。

人によっては行わないこともある

清め塩は、 人によっては行わないこともあります
あくまで言い伝えとして、重視していない方もいます。

また、 仏教ではもともと、死を穢れとする考えはありません
特に浄土真宗では、どんな人も亡くなると、すぐに極楽浄土へ行くと考えられ、魂がこの世に漂うという事はないとされます。

その為、清め塩についても否定的です。
塩でのお清めは宗派や感覚など、個人の価値観によるものが大きいといえます。

ご自身が気にならなければ、省略しても良いでしょう

お清めの塩に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

葬儀後手続きチェックリスト

チェックリスト

葬儀後、複数の手続きがあります。
期限のあるものも多いので、優先順位をつけて取り掛かりましょう。

  • 公的手続き
  • 相続に関する手続き
  • 納税の申請
  • 還付等手続き

公的手続き

公的な手続きには以下のものがあります。

  • 年金受給権者死亡届
    死亡日から14日以内 自治体の年金課等へ
  • 介護保険資格喪失届
    死亡日から14日以内 自治体の福祉課等へ
  • 未支給年金請求
    死亡日から14日以内 年金事務所へ

また、故人が世帯主であり残された家族が2人以上の場合、 世帯主の変更届 が死亡日から 14日以内 に必要です。

相続に関する手続き

相続に関する手続きには以下のものがあります。

  • 遺言書の有無確認
    なるべく速やかに
  • 遺言書検認手続き
    なるべく速やかに 家庭裁判所へ
  • 遺産分割協議
    なるべく速やかに
  • 遺産限定承認の申請
    相続開始を知った日から3ヵ月以内 家庭裁判所へ
  • 遺産相続放棄の申請
    相続開始を知った日から3ヵ月以内 家庭裁判所へ
  • 遺留分侵害額請求
    対象と分かった日から1年以内 家庭裁判所へ

遺言書検認手続き

遺言書の検認手続き とは、遺言書の内容を、相続人が見ている中で家庭裁判所にて開封する事です。
その場で内容を精査することで、遺言書の改ざんなどを防ぐ目的があります。

遺産限定承認の申請

限定承認 とは、負債などマイナスの遺産において、プラスの財産の範囲内で相続する方法です。

遺産相続放棄の申請

相続放棄 とは、プラスもマイナスも全ての遺産を放棄することです。

遺留分侵害額請求

遺留分侵害額請求 とは、故人が遺言書にて偏った遺産の分配をしていた場合に適用されます。
すべての法定相続人に、最低限の遺産の相続がされる為の制度です。

基本的には、遺留分侵害額請求の対象と分かった日から 1年以内 とされていますが、条件により期間が変化する場合があります。
加えて、相続したもので、 名義変更 が必要な場合は、適宜行ってください。

納税の申請

税金に関する申請は以下の通りです。

  • 準確定申告…死亡日から4ヵ月以内 税務署へ
  • 相続税申告…死亡日から10ヵ月以内 税務署へ

還付等手続き

還付等、金銭の手続きは以下の通りです。

  • 葬祭費・埋葬費の補助金申請(健康保険組合)
    死亡から2年以内 自治体窓口もしくは加入保険組合へ
  • 死亡一時金請求(国民健康保険)
    死亡から2年以内 自治体の国民年金課へ
  • 遺族年金請求(国民年金・厚生年金)
    死亡から2年以内 国民年金課もしくは年金事務所へ
  • 高額医療費の還付申請
    対象の医療費から2年以内 加入する保険により申請場所異なる
  • 生命保険金申請
    死亡から3年以内(契約により異なる) 契約の生命保険会社へ

還付等は死亡してから少し期限の余裕があります。
しかし忘れやすいので注意してください。

その他、労災などで亡くなった場合は 労災保険の申請 もあります。
これも 2年以内 に行います。

葬儀後の挨拶のマナー

マナー

葬儀のお勤め・手伝いをされた方に挨拶

葬儀後、葬儀を執り行うことに関係してくださった方に 感謝の挨拶 をします。
僧侶や、手伝ってくださった方、近所の方などです。

時期は早いほうが良く、 葬儀の翌日 がベストです。
遅くとも初七日までには済ませます。

僧侶や手伝いの方に 手土産は特に必要ない と言われています。
僧侶にはお布施、葬儀を手伝ってくださった方には精進落としでお礼をしているからです。

近所の方は、人の出入りが多いなどでご不便をおかけした旨伝え、簡素な手土産をお渡しすると良いでしょう。
挨拶は、 喪主と親族代表1人の2名 で行うのが良いとされます。

また、 長居は禁物 です。
手短に済ませましょう。

挨拶を辞退される方には、無理にお伺いする必要はありません。

弔電やお供物をくださった方へのお礼

弔電をいただいた方には お礼状 を送ります。
不祝儀のお礼状は、丁寧な文章を心掛けましょう。

しかし親しい間柄なら、メールや電話でも構いません。
供え物をいただいた方には、お礼状とともにお品物を返します。

だいたい、 供え物の半額 を計算し、香典返しと共に送ります。
お礼状は遅くとも7日以内 におくります。

しかし、 品物は喪が明けてから 贈ると良いでしょう。

葬儀後の弔問のマナー

マナー

葬儀に参列できなかった場合、葬儀後に 弔問 に伺うことがあります。
その際のマナーについて解説いたします。

後日の弔問は遺族の了承を取ってから

後日に弔問に伺う場合、まずは 遺族に了承 を得ます。
葬儀後も手続きやお礼で忙しいだけでなく、精神的にも辛い思いをされている時期です。

遺族に配慮し失礼のないようにします。
弔問の時期はだいたい、 葬儀後3日から四十九日の間 です。

弔問の服装・持ち物・挨拶

弔問時に気になることを解説します。

  • 服装
  • 持ち物
  • 挨拶

弔問時の服装

男性 平服

葬儀後の弔問での服装は、 平服で構いません
しかしお悔みの気持ちを表すために、ダ ークでシンプルな色合いの服 にします。

男性なら、黒やグレー・紺のジャケットにスラックス、女性はカーディガンにスカートなどです。

平服に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

弔問時の持ち物

持ち物は、葬儀に参列していない場合は 香典 を持参します。

加えて、 お供え としてお菓子などを持参しても良いでしょう。
香典については次項で詳しく述べます。

弔問時の挨拶

弔問時は遺族に 「ご愁傷さまです」「お悔やみ申し上げます」 と声を掛けるのが一般的です。
なお、 故人の死因などを聞くのは厳禁 です。

遺族に辛い思いをさせ、また多大に失礼な印象を与えます。
お線香を挙げたら、 短時間で退出 しましょう。

葬儀後の香典のマナー

マナー

葬儀後にお渡しする場合の香典のマナーを解説いたします。
香典は、 弔問時に持参する場合と、郵送する場合の2種 があります。

郵送する場合は、 現金書留 にて送ります。
その際は、香典袋に現金を入れましょう。

表書きは、喪が明ける前なら 御霊前 、四十九日が経っている場合は 御仏前 です。
加えて郵送の際は、お悔やみの手紙を添付します。

葬儀後の法要の種類

法要

葬儀後の法要の種類について、一般的なものをご紹介します。

  • 初七日法要
  • 四十九日法要
  • 年忌法要
  • 初盆

初七日法要

初七日法要 は、命日を含め7日目に行う法要です。
最近では、 葬儀当日に、葬儀後続いて行うことが増えています
仏教では、7日目に故人が三途の川に着く時期と言われます。
その際、緩やかな流れの場所か、急な流れの場所を渡るか裁きで決定されるとされます。

楽に川を渡れるように皆で祈るのが法要の目的 です。

四十九日法要

四十九日法要 は、仏教で、故人の行き先が決まる日とされています。
浄土へ行くために重要な日なので、皆で祈るという意味があります。

西日本では 満中陰 (まんちゅういん)と呼ぶこともあります。
四十九日ちょうどの日に執り行うことが出来ない場合、 前倒しの日程 で行うのが基本です。

不祝儀は先延ばしにすることは嫌われる為です。

四十九日は、僧侶の読経や参列者の焼香の他、故人の御遺骨をお墓へ納骨する儀式が多く行われます。

年忌法要

年忌法要 とは、故人の命日に行う法要です。
全般的に、 法事 と呼ばれています。
一回忌、三回忌、以後七、十三、十七、二十三、二十七、三十三、五十回忌と続きます。
近年主に盛大に行われるのは亡くなった翌年の 一回忌 とその翌年の 三回忌 です。

その際は、親戚が集まり、僧侶に読経していただくなどがあります。
食事の手配や会場の予約など、 数ヵ月前から準備 を始めましょう。

年忌法要に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

初盆

初盆 は、故人が亡くなって喪が明けてから、初めて迎えるお盆の事です。
はつぼん、もしくはにいぼんと読みます。

日本ではお盆に、浄土から先祖の魂が家に一時帰ってくるとされています。
その為、各地域では、精霊棚を飾ったり、迎え火を焚いたりします。

初盆 はその中でも特別な意味を持つとされ、 普段より盛大に法要 などを行います。
また、初盆と通常のお盆では、道具にも少し違いがあります。

例えば、玄関に飾る提灯は、通常は柄の入ったものを2つ対にして使います。
しかし初盆では、 白提灯と呼ばれる無地のものを1つ 用います。

初盆に関して、詳しくはこちらを参考にしてください。

葬儀後の手続きについて良く知り、落ち着いて対応しましょう

今回は、葬儀後にやるべき事についてご紹介しました。
葬儀後は、 書類の手続きや、各方面へのお礼、また法要の準備 などたくさんの作業があります。

悲しみに暮れる中でも多忙を極め、辛い気持ちになる事もあるでしょう。
事前に葬儀後にやるべき事の知識が少しでも入っていれば、支えになります。

いざという時は落ち着いて対応し、漏れのないようにするために、参考にしてください。

みん終編集部

みん終編集部です! みんなの終活ドットコムでは、終活・ライフエンディング、葬儀のマナーやお墓選びなど、終活の知りたいに答えます!

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