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葬儀

自宅葬とは?流れや費用相場、メリット・デメリット!服装や香典も

時間を気にせずゆっくりと最期の別れをしたい、葬儀にもこだわりを持ちたい…
そんな方に向けて、今回は自宅葬についてご紹介します。

自宅葬とは、名前の通り自宅で行う葬儀です。
古くからある葬儀の仕方であるため、地方や田舎ではまだ文化として残っていることが多いようです。

火葬前のお通夜までを、家で遺族又は葬儀業者と共に行います。
規模感として参拝客は20~50人くらいのケースが多いです。

業者を通さない場合は、セルフ葬とも呼ばれています。
ちなみに最近では家族葬という言葉もありますが、家族葬は自宅・葬儀場を問わず家族だけでこじんまり行う葬儀の事です。

自宅葬とは?流れや費用相場、メリット・デメリット!服装や香典も

自宅葬の流れ

自宅葬の流れは以下の通りです。

〇自分ですべて行う場合

  • 看取り・ご臨終・搬送・搬入
  • 清拭・着替え
  • 安置・ 枕飾り寺院への連絡 ・遺影の手配・ 納棺準備
  • 死亡届を役所に提出
  • 納棺準備棺の手配
  • 骨壺の手配
  • 料理、供物の手配
  • 納棺
  • ご拝顔

〇葬儀屋を介する場合

  • 看取り・ご臨終・搬送
  • 安置・遺影の手配
  • 死亡届を役所に提出
  • 納棺準備・棺の手配
  • 納棺
  • ご拝顔

やはり個人で行う場合と比べて、葬儀屋を介する場合は段取りは少なめです。
では、一つずつの段取りを説明していきます。
葬儀屋によって省かれる手順は、△マークがついてます。

看取り・ご臨終・搬送

危篤状態になったら救急車、警察を呼びます。かかりつけ医がいる場合はかかりつけ医にも連絡しましょう。

亡くなってしまった場合、病院ないし警察から死亡診断書が出されます。これがないと法的に亡くなったと認められず、火葬・埋葬等の手続きができません。必ず連絡しましょう。また、死後7日間以内に行わないと、罰金を科されます。

救急車を呼んだ場合は、その後病院か警察にご遺体が引き取られます。

自宅葬の際、火葬場を予約しなければなりません。タイミングによっては火葬場の予約が取れず、遺体を長期間安置しなくてはならない場合もあります。
親族の都合も考慮した上で、早めに葬儀屋や地方自治体が運営している火葬場に日程を相談してください。

死亡診断書については、こちらを見てください。

搬入△

ご自宅で安置する場合、故人をご自宅に搬入します。
マンションなどの集合住宅の場合、エレベーター設備や近隣住民の関係で搬入が難しい場合があります。
自宅葬を検討する際には、ご自身またはご遺族が事前に管理会社へ確認しておくことをおすすめします。

遺体の搬入については、こちらも見てみてください。

清拭・着替え△

病院の場合は、看護師さんが行ってくれます。
故人の体をアルコール(お湯)で丁寧に拭き、清めてあげましょう。

また口や耳、鼻、肛門に脱脂綿を詰めます。
エンゼルケアに関しては、こちらも参考にしてください。

安置△

葬儀まで故人を安置します。
葬儀屋に頼むこともできますが、自宅で安置もできます。

自宅で安置する場合、仏壇のあるお部屋が良しとされていますが、無い場合は冷房がよく効く部屋で安置しましょう。ドライアイスと冷房で故人のお体が痛まないようにします。仏教では北枕(故人の頭を北の方角に向けて寝かせてあげる)が基本です。

18℃以下 がベストです。
用意するドライアイスの目安は、2日で12万円分です。(安置所に頼むと1万3万円)ドライアイスは、葬儀屋や通販で買えます。
法律の関係上、死後24時間は火葬していけないため、2日以上は安置することになります。
2日分のドライアイスは必ず準備しておきましょう。

ドライアイスでの安置は1週間が限界です。
それ以上の安置が必要な場合・故人にできるだけ美しい状態でいて欲しい場合は、エンバーミングと言われる薬剤を使うと50日間ほど安置することも可能です。

遺体の安置については、こちらも見てください。

枕飾り△

故人が安らかに・道に迷わず成仏できるよう備える飾りです。 進行している宗教ごとに飾りが異なります。

宗教に興味ない、無くてもいいかな…という方は用意しなくても大丈夫です。

以下が、宗教ごとの枕飾りです。

  • 仏教
  • 神道
  • キリスト教

仏教の場合

枕団子

白い布をかけた小机または白木の小机の上に三具足(みぐそく)と呼ばれる
仏花の樒(シキミ)を入れた 花瓶香炉ろうそく立てとろうそく
の三つは最低用意しましょう。地域によっては、樒がない場合は菊や百合、水仙でも大丈夫です。
とはいえ自宅葬では形式にとらわれず、故人の好きな花を飾っても素敵なのではないでしょうか。

基本的な仏教の枕飾りはこちらです。地域によっても多少違うようです。

  • 三具足 花瓶(台の左奥)・香炉(台の左手前)・ろうそく(台の右)
  • 枕団子 白い紙または皿の上に置く。(中央)
  • 一膳飯 故人の茶碗にご飯を山盛りにのせ、中央に箸を立てる(中央)
  • 水 湯呑茶碗またはコップに水を入れる(中央)
  • 鈴 供養の際に鳴らす。(台の右手前)

ちなみに枕団子は葬儀屋で買えますが、ご自宅でも作れます。
上新粉とお湯を同量(80gずつ)用意し、混ぜて6等分をまるめて蒸すor茹でます。 基本的には6個飾ります。

一膳飯に関して、故人の好きな食べ物を供えたいというご遺族の方もいらっしゃるかと思いますが、仏教では生臭い物を供えることが禁じられているます。 魚や肉は控えましょう。

神道

神道では八足机という儀式用の白木の小机を用意します。
さらにその上に、三宝と言われる台をさらに置きます。

三宝の両脇に榊(サカキ)を入れた花瓶とろうそく台・ろうそくを供えます。

また三宝の上には白い布または紙をしき

  • 洗米(右手前)
  • 盛り塩(左手前)
  • 水(中央)
  • 御神酒(右または左奥)
  • 故人が好んで食べていた物(可能であれば、右または左奥)

を置きます。
仏教と違い、肉や魚を供えても大丈夫です。

御神酒はお酒であれば基本的になんでもOKです。普段から好んで飲むものや飲みたいと思うものが良いです。神様が召し上がるものですから、飲んでいただきたいと思うものを心を込めて選びましょう。

キリスト教

枕飾りを飾る習慣はキリスト教にはありません。一方で、臨終直前に枕飾りのようなものを飾ります。

その場合は白または黒の布で台を覆い

  • 蝋燭
  • 花(白い百合などの生花)
  • 十字架や聖書
  • パン・水

を置きます。
聖油を供える場合もあるようです。

寺院へ連絡△

病院等から自宅・葬儀屋に遺体を移した場合、先祖代々付き合いのある寺院(菩提寺)があれば、そちらの寺院に連絡しましょう。

付き合いのある寺院はないけど、自宅でお経をちゃんと読んで欲しい、という方は葬儀屋やお寺に相談してみてください。

2日間(お通夜と告別式)で 30万円 程度、1日(告別式のみ)で 15万円 程度でお願いできます。火葬式だけの供養はあまり承諾してもらえませんが、受け入れてもらえた場合は10万円程度です。

寺院・葬儀屋で頼めますが、最近は僧侶派遣サービスもあり、こちらのサービスからだと半額程度で済むようです。

遺影の手配

遺影は、以下の3つに注意して選びましょう。
1. ピントが故人に合い、大きく写っている
2. 遺族や故人が気にいっている・いた

細かい調整が必要な場合は葬儀屋や写真屋に相談してみましょう。
周囲の背景や色など編集できます。

遺影については、こちらも見てください。

死亡届を役所に提出

死亡届

同居人 または 家主 が届け出を出す義務があります。
同居していない親族、後見人、任意後見人も届け出を出すことは可能です。

7日間以内に出してください。

提出方法は

  • 死亡診断書(警察または病院でもらう)
  • ちゃんとした印鑑
  • 自分の身分証明書

をもって、最寄りの市町村役場(市役所・区役所)へ行きます。

これによって、火葬許可証が発行されます。

死亡届に関しては、こちらも参考にしてください。

納棺準備△

納棺に、故人を死装束に着せ替えてあげます。最近は死装束の代わりに故人が好んでいた服を着用させることも多いようです。

また可能であれば、着せる前に故人の体をお湯で軽く洗ってあげましょう。

死装束については、こちらを見てください。

棺の手配・納棺△

葬儀屋等へ事前に頼んでおいた棺を運んでもらい、納棺します。
棺は故人の身長より10~15cm大きいものがベストです。

棺は大体2~30万円。
今は楽天やアスクルでも2~5万円ほどで買えちゃいます。組み立て式だとスペース的に管理・搬入がしやすいと思います。

骨壺の手配△

骨壷 遺骨

こちらも葬儀屋またはネット通販から手配できます。
骨も湿気や結露でカビが生えることがあります。丁寧に管理しましょう。

骨壷については、こちらも見てください。

料理、供物の手配△

お通夜に向けて食事を手配しましょう。
いくら近しい親族だけとは言え、最低限のおもてなしと感謝を忘れてはいけません。
また僧侶の方を呼んだ場合は、ご苦労をねぎらい上座に案内し、優先的に料理を運ぶなどの気配りをしましょう。

料理に関して、本来は49日が終わるまで精進料理(肉や魚を食べない)を食べるのが風習ですが、
今では故人との最後の食事ととらえ、肉・魚にこだわらず故人が好きだったものを食べることが多いようです。

面倒な方は、寿司などの出前を取ったり葬儀屋に任せる人も多いようです。

法事における食事については、以下の記事も見てください。

ご拝顔

故人とのお別れのあいさつです。
ここからは一般葬と同じです。

自宅葬の費用相場

お金

葬儀のみで 30~50万円
葬儀業者やお料理、会葬返礼品を含むと70万円~100万円くらいです。

葬儀業者もプランによって、食事の有無や手配の幅が違います。値段も大きく前後するためきちんと相談しておきましょう。

自宅葬のメリット

法要
  1. ひっそりと落ち着いた葬儀ができる
  2. 時間を気にしなくてよい
  3. 費用を抑えられる
  4. ルールに制限がない

ひっそりと落ち着いた葬儀ができる

自宅なので、あまり人を呼ぶ必要もありません。こじんまりと、アットホームなお葬式ができます。また、不要に人を呼ばなくてよいこともポイントです。

時間を気にしなくてよい

葬儀屋のセレモニーホールで行うとどうしても時間の制限がありますが、自宅ならそんなことはありません。ゆっくりと、最期のお別れをすることができます。

費用を抑えられる

費用は一般葬儀で200万円程かかりますが、自宅葬は30~100万円とかなりコストを抑えられます。その一方、香典を受け取らないのがベターです。

ルールに制限がない

葬儀で故人が好きだったポップな音楽を流すなど自由度も高く行えます。好きなものに囲まれたお葬式だってできます。

自宅葬のデメリット

法要
  1. 接待作業が必須
  2. 近隣住民への配慮が必須
  3. スペースの確保・部屋の片づけ

接待作業が必須

自宅であるがゆえに、すべて自分たちで行わなければなりません。参拝客も近しい人とは言え、失礼がないようおもてなしをしましょう。

近隣住民への配慮が必須

自宅で葬儀するにあたって、近隣住民への配慮は不可欠です。また、集合住宅の場合は自宅葬が禁止されている場合もあるため、管理会社にきちんと確認しましょう。

スペースの確保・部屋の片づけ

自宅に参拝客を招くため、部屋の清掃・安置のスペースづくりなど準備が必要です。日頃の掃除や自宅葬を懸念する際に事前にスペースを考えておくなどをしましょう。
なかなか親族が無くなり辛い状況での仕事なので、心的な疲労が大きいようであれば業者に任せてしまいましょう。

自宅葬を自分で執り行う場合の準備

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この項では、自宅葬を自分で行う場合の準備について解説していきます。

  • 手配が必要なもの
  • すべきこと

これらを紹介します。

手配が必要なもの

  • 脱脂綿
  • ドライアイス
  • 防水シーツ
  • 骨壺
  • 柩を火葬場へ運ぶ車
  • 遺影
  • 故人が生前利用していた箸と茶碗(枕飾りを飾る場合)
  • その他枕飾り(蝋燭・蝋燭立て、枕団子、湯飲み茶碗又はコップ、鈴)

また、絶対ではありませんが、スムーズに事が運ぶように、しておいた方が良いことも以下に紹介しておきますので、ぜひ参考にしてみてください。

すべきこと

  • 自宅葬できるか住居の管理会社に確認
  • 死亡届の提出
  • 火葬場の手続き
  • 寺院への連絡
  • 駐車場の確認・確保
  • お通夜の食事の手配

自宅葬を葬儀社に依頼する場合の準備

葬儀会場

この項では、自宅葬を業者で行う場合の準備について解説していきます。
葬儀社で行う場合の以下の2つについても説明していきます。

  • 手配が必要なもの
  • すべきこと

手配が必要なもの

  • 遺影

すべきこと

  • 自宅葬できるか管理会社に確認
  • 死亡届の提出
  • 寺院への連絡
  • お通夜の食事の手配

自宅葬での服装

海洋散骨 服装

基本的には家族葬と同じです。
親族の裁量で、喪服ではなく平服など、服装を自由に決められます。

とはいえ男性も女性もビジネススーツや革製・毛皮のアイテムの着用は避けましょう。
革や毛皮は殺生を想像させ、葬儀ではタブーとされています。

やはり、喪主は正喪服・参列者は準喪服がベターです。

正喪服は以下の図の通りです。

喪服 スーツ
正喪服

準喪服とは以下のものです。

喪服 メンズ ダブル 準喪服
女性 準喪服
  • 男性 黒、または紺など地味な色のスーツ
  • 女性 黒、紺、グレーなどのワンピース・アンサンブル
  • 学生 制服

靴は、同じく地味な色で飾りが少ないものを選びましょう。

男性の喪服については、こちらも見てください。

また、女性の喪服についてはこちらを見てください。

自宅葬での香典

香典

遺族は香典、供花、弔問を辞退するケースが一般的です。

遺族から葬儀の場所や日時の案内がなければ弔問は控えましょう。
また案内があった場合でも、香典の辞退の旨がかいてあるかどうか確認が必要です。

故人が会社勤めであった場合には訃報を伝える時に、きちんと香典、供花、弔問を辞退する旨を伝えます。

会社によっては福利厚生に香典が含まれていることもあります。
その場合は香典を受け取っても大丈夫です。

香典辞退については、こちらを見てください。

自宅葬の流れとその詳細

自宅葬の流れとメリット、デメリットをご紹介しました。

やはり全て自分で行うと大変な部分も多いようですが、馴染みのある家で、ゆっくりと最期の別れを過ごせるメリットは大きいです。

こじんまりとした葬儀がしたい・したいと言われた方、自宅葬に呼ばれたけどマナーがわからないという方はぜひ参考にしてください。

みん終編集部

みん終編集部です! みんなの終活ドットコムでは、終活・ライフエンディング、葬儀のマナーやお墓選びなど、終活の知りたいに答えます!

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