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葬儀

出棺の挨拶は誰がいつする?内容や例文!避けるべき言葉やマナーも

皆さんは、出棺の挨拶についてどこまでご存知ですか?

告別式を終えた、最後の悲しみのピークとなる出棺での挨拶。
どのようなことを話せば良いのか、頭を悩ませる人も少なくないのではないでしょうか。

ここでは、出棺の挨拶についてはもちろん、挨拶の際に抑えるべき内容や関係性・場合別の例文も紹介しています。

出棺の挨拶は誰がいつする?内容や例文!避けるべき言葉やマナーも

出棺の挨拶は誰がする?

はてな

出棺の挨拶は、基本的には 喪主 が行います。
しかし、喪主の方が、大切な人を失った悲しみのあまり精神的に不安定な状態にある場合や、人前での挨拶が苦手な場合に限っては、 遺族代表 が喪主の代わりに挨拶を行っても良いとされています。

そのように遺族代表が代わりに挨拶を行う場合には、喪主が位牌や遺影を持って付き添うのが一般的です。
喪主が挨拶を行う場合には、故人とゆかりの深かった人物が位牌や遺影を持ちます。

出棺の挨拶をするタイミング

葬儀場

納棺の儀式を終えると、男性の会葬者は葬儀社の方から棺の近くへ集まるように促されます。
男性の遺族・会葬者合わせて6〜8人程度で遺体の入った棺を持ち上げ、霊柩車へと運びます。

棺を霊柩車へ移動する際には、 喪主位牌次に近しい遺族遺影 を持って、葬儀社の方の指示に従って棺の後に続きます。

火葬場へ運ぶ準備が全て整ったら、遺族は会葬者に向かって横一列で並びます。
そのタイミングで喪主は出棺の挨拶を行います。

出棺の挨拶で話す内容

出棺の挨拶の中に盛り込むべき内容は、主に以下の 3つ です。

  • 会場に足を運んでくださった参列者へのお礼
  • 故人への生前の厚誼に対するお礼
  • 自分たち遺族に対する、今後の指導・支援のお願い

出棺の挨拶では、少なくともこれら3点の要素を含めて話すようにしましょう。

また、さらに付け加えるという場合には、以下の2点も含めた挨拶をすることもあります。

  • 故人が亡くなった病院や行年、死因
  • 故人との思い出や、生前の故人の人柄を表すエピソード

出棺の挨拶の文例

喪主 女性

ここでは、故人との関係性別・場合別に、出棺の挨拶で用いる文例を紹介します。

関係性別の出棺の挨拶

  • 喪主【子①】
  • 喪主【子②】
  • 喪主【子③】
  • 喪主【妻】
  • 親族代表
  • 喪主代行

喪主【子①】


本日はお忙しいところ、父/母◯◯の葬儀にご会葬くださり、誠にありがとうございます。
このように大勢の方々がいらしてくださり、さぞかし故人も喜んでいることでしょう。

生前中の皆様からのご厚誼(こうぎ)に、厚く御礼申し上げます。
残された私どもは未熟ではありますが、今後とも故人同様、皆様からのご指導ご鞭撻いただきますようお願いいたしまして、ご挨拶に代えさせて頂きます。

喪主【子②】


喪主としてひとことご挨拶申し上げます。
私は亡くなりました◯◯の長男でございます。

本日は皆様お忙しいところ、父/母◯◯の葬儀にご会葬下さいまして、誠にありがとうございました。
本日は、多くのご芳志・ご供物・ご生花を頂き、また丁重なる弔辞を頂戴し、亡き父/母も深く感謝していることでしょう。

おかげさまで、告別式も滞りなく終えることができ、これにて故人は皆様とお別れいたします。
本日はどうもありがとうございました。

喪主【子③】


本日はご多用のところ、父/母◯◯の葬儀に会葬いただき誠にありがとうございます。
生前から仲良くしていただいていた方々にお見送りしていただき、父/母◯◯も喜んでいることと思います。

ここに、生前のご厚誼に対して厚く御礼申し上げます。
これからは、私たち一同、故人の意思を継ぎ、一層邁進していく所存です。

どうぞよろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました。

喪主【妻】


皆様、本日は大勢の方々がいらしてくださり、またお心遣いをいただきまして、深く感謝しております。

夫も、皆様のおかげで安らかな眠りにつけるかと思います。
本日は本当にありがとうございました。

親族代表


遺族の代表として、皆様に一言ご挨拶を申し上げます。
本日はご多用にも関わらず、ご会葬・ご焼香を賜り、おかげをもちまして故◯◯の葬儀・告別式も滞りなく進み、これより出棺となります。

生前はひとかたならぬご厚誼にあずかり、また今ここにお見送りまでしていただき、故人もさぞ皆様に感謝していることでしょう。
なお、残された私共にも、今後とも変わりなくご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

本日はありがとうございました。

喪主代行


皆様、本日はお忙しい中、葬儀ならびに告別式にご会葬くださりありがとうございます。
本来ならば、喪主の◯◯がご挨拶を申し上げるところですが、ショックで体調を崩していますので、私が代行としてご挨拶申し上げます。

故人の生前中はひとかたならのご厚誼にあずかり、深く感謝しております。
その恩返しもできぬままにこの日を迎えてしまいましたことは、故人にとりましても大変残念であったと思います。

◯◯家につらなる親戚一同、これからも一同邁進して参りますが、遺族に対しましても、今まで以上のご支援賜りますようお願いいたしまして、挨拶に代えさせて頂きます。

場合別の出棺の挨拶

  • 故人が急逝した場合
  • 大往生だった場合
  • 闘病の末に亡くなった場合

故人が急逝した場合


父は勤勉な人で、朝は誰よりも早くに起き、夜は誰よりも遅くまで机に向かうという生活をしておりました。
その生活が身体に負担をかけたのか、先日突如意識不明となり、すぐに病院に向かったのですが、駆けつけた時にはすでに帰らぬ人となっていました。

あれほどに元気だった父が、こんなにもいきなり亡くなってしまうとは今でも信じられない気持ちでいっぱいです。
父には教わりたいことがたくさんあったのですが、もう聞くことも出来ないのだと思うと残念でなりません。

大往生だった場合


父は、ここ20年あまり、家督を譲りまして以来悠々自適な生活を送っておりました。
先日◯◯病院にて◯◯歳の生涯を締めくくりましたが、安らかな最後であったこと、子としましては何よりの慰めでございます。

父が豊かな晩年を過ごせましたのも、いとえに皆様方のご厚情の賜物と深く感謝いたしております。

闘病の末に亡くなった場合


夫は去年の秋に病に伏せ、それ以来は入院と退院を繰り返しておりましたが、◯月◯日の午前/午後、家族の見守るなか静かに旅立ちました。
享年◯◯歳でした。

夫は仕事一筋ではありましたが、家族思いの人で、定年後にはよく娘夫婦と共に旅行に連れて行ってくれました。
二度と夫に会えないのかと思うと辛い思いでいっぱいです。

ただ、夫からすれば長かった闘病生活から解放されたため、ほっとしていることでしょう。
最後にはなりますが、生前賜ったご厚情に、感謝を深く申し上げてご挨拶とさせて頂きます。

出棺の挨拶で避けるべき忌み言葉

! 注意

出棺時の挨拶では、 忌み言葉 と呼ばれる、決まった言葉を避ける必要があります。
一般的に避けるべきとされている 忌み言葉 は以下の通りです。

不幸を連想させる言葉 忌み言葉 直接的な表現
迷い 重ね重ね 死ぬ
浮かばれない たびたび 死亡
ますます

これらの他にも、仏教であれば「 天国 」、浄土真宗では「 霊前 」を用いないなど、宗派による言葉の違いもあるようです。

忌み言葉 が弔事の際に不適切であることは広く知られています。
文章を作った際には、これらが含まれていないかをきちんと確認しておくようにしましょう。

出棺の挨拶のマナー

マナー

出棺の挨拶の際には、気をつけるべき点がいくつか存在するので紹介していきます。
主な注意点は以下の2つです。

  • 時間
  • 視線

時間

出棺の挨拶は、告別式のうちの一番最後にあたります。
長い告別式の最後の挨拶であるため、立ったままお見送りをしている参列者に配慮し、時間を取りすぎることのないようにしましょう。

また、挨拶の長さの目安は 1分から2分程度 となっており、最長でも 5分以内 に収まるのが良いでしょう。
しかし、時間を気にしすぎるゆえに早口になってしまい、気持ちが伝わらなくなってしまっては意味がありません。

原稿を作る際には、時間を頭の片隅に置いておいても良いですが、話す際には、ゆっくりと落ち着いて話すことを意識しましょう。

視線

挨拶の際には、 視線 も重要なポイントとなります。
告別式を終えた後の出棺は、参列者の悲しみが最も深くなるタイミングであり、葬儀一連の悲しみのピークでもあります。

そのため、紙に書いた原稿を読み上げるなど、カンペを見つつの挨拶自体に問題はありません。
しかし、その際には紙ばかりを見るのではなく、可能なかぎり参列者の方々へ均等に視線を配るようにしながら話しましょう。

家族葬での出棺の挨拶

葬儀

家族葬のように、参列者のほとんどが親しい関係者である場合には、儀礼的すぎる挨拶ではかえって不自然に感じられることもあるでしょう。
そのため、通常の出棺の挨拶の際にも述べた、 会場に足を運んでくださった参列者へのお礼故人への生前の厚誼に対するお礼 の2点をきちんと含んでいれば、そのほかは自由に語って問題ないでしょう。

故人の生前の生き方や人生観、人柄などを表すエピソードの他には、自身の素直な気持ちを語るのも、好感が持てる挨拶となります。

家族葬の挨拶に関しては、こちらも参考にしてください。

出棺の際に、気持ち伝わる挨拶を

出棺の際の挨拶は、故人との最後の別れの時であると共に、長い告別式に参列いただいた会葬者へお礼を伝える機会となります。
しかし、出棺の挨拶は馴染みのあるものではないため、抑えるべき内容や注意点を知らない方も少なくないのではないでしょうか。

この記事で紹介してきたポイントをもとに、皆様の出棺の挨拶が気持ち伝わる、納得のいくものとなることを祈っています。

みん終編集部

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