みんなの終活 | 今知りたいライフエンディングのこと
葬儀

お通夜の受付を頼まれたら?受け答えやマナー、準備を解説

お通夜の受付を依頼された場合、どのような準備が必要なのでしょうか。
また、当日はどのような仕事をどのような段取りで行うのでしょうか。

今回の記事では、お通夜の受付を行う際に行う準備、仕事内容、さらには受け答えやマナーについて詳しく解説していきます。

 お通夜の受付を頼まれたら?受け答えやマナー、準備を解説

お通夜の受付をする人

お通夜の受付は、金銭を扱う特性上、葬儀屋ではなくお通夜を主催する遺族の関係者が行うことになっています。

基本的には、 直径家族以外の方 が受付を担当することになっています。
直径家族とは親、子、孫など故人の直系家族のことを指します。

その理由としては、お通夜の受付をしてしまうと弔問客が絶えない場合など、お通夜の開式に間に合わず、お通夜に途中から参加することになってしまうためです。

故人の直系の家族が、最初からきちんとお通夜に参列できるように故人から少し関係の離れた方がお通夜の受付を行いましょう。

以上の理由から、故人から少し関係の遠い親族や、会社の関係者、知人、町内会など近隣の方に頼むことが多いです。
どうしてもお通夜の受付を依頼する人がいない場合は、受付代行サービスを利用しても良いでしょう。

お通夜の受付の仕事内容・流れ

ここでは、受付の仕事内容や流れについて説明します。
お通夜の仕事の流れは以下のような流れになります。

  1. 準備
  2. 弔問者への挨拶
  3. 香典を受け取る
  4. 芳名帳、芳名カードへの記入を促す
  5. 会葬御礼を渡す
  6. コートなど荷物を預かる
  7. 会場へ案内する
  8. 香典を会計係に渡す

それでは、各仕事内容についてみていきましょう。

1.準備

受付は、だいたいお通夜開式の1時間ほど前から始まります。
受付開始に先立って受付の準備をする必要があります。

受付の担当の方は、 早めに会場へ向かい受付の準備を行います。
受付の準備内容については次の章でまとめたので参照にしてみてください。

2.弔問者への挨拶

受付開始時間になると、弔問者の方が受付へいらっしゃいます。
弔問者が見えたら、弔問者の方からのお悔みの言葉に対してお礼の言葉を述べます。

お通夜の主催者側としてふさわしい挨拶を行います。

3.香典を受け取る

弔問者から香典を受け取りましょう。
その際、 両手で香典を受け取り、「お預かり致します」と一言添えて一礼しましょう。

その際に、香典の表書きを確認して、氏名が名字のみの場合はフルネームもうかがうようにします。
香典に関しては、こちらも参考にしてください。

4.芳名帳、芳名カードへの記入を促す

弔問者の方に、自身の名前や住所を芳名帳に記帳してもらいます。
既に芳名カードへの記入が住んでいる場合は芳名カードを受け取ります。

その際には、
『恐れ入りますが、こちらにお名前とご住所の記入をお願いいたします』
など丁寧にお願いします。

5.会葬御礼を渡す

芳名帳への記帳が済んだ方には、会葬御礼を渡します。
返礼品を添えて渡します。

香典をいただいていない場合も渡すようにしましょう。

6.コートなどを預かる

コートやキャリーケースなどかさばる荷物をお持ちの弔問客がいらっしゃった場合は、荷物を預かりましょう。

番号札などを用意しておくと便利です。

7.会場へ案内する

会場の場所などを軽く弔問者に伝えます。
お手洗いの場所なども聞かれたときにすぐに答えられるように事前に確認しておくと良いでしょう。

8.香典を会計係に渡す

芳名帳や芳名カードには番号が記入されています。
同じ番号をいただいた香典にも記入し、あとで管理をしやすいようにすると良いでしょう。

弔問客がその場から立ち去ったら、会計係の人に香典を渡します。

お通夜の受付の準備

お通夜の受付を行うためにはどのような準備が必要なのでしょうか。
詳しくみていきましょう。

  • 喪主や葬儀屋の方と当日の流れを確認する
  • 会場のレイアウトを把握する
  • 用具をそろえる
  • 受付の役割を分担する

喪主や葬儀屋の方と当日の流れを確認する

受付の担当をしていると、参列者の方から当日のスケジュールについてきかれることが往々にしてあります。
そのため、 事前にきちんと喪主や葬儀屋の方と打ち合わせをして確認しておきましょう。

会場のレイアウトを把握する

当日の会場に着いても弔問客から質問を受ける機会が多いと思います。
お手洗い、駐車場、待合室、喫煙室など主要な場所についてはすぐに案内できるようにしておきましょう。

用具をそろえる

受付にはいくつかの用具が必要となるのでそろえましょう。用意するものは、筆記用具、香典受け、芳名帳(もしくは芳名カード)、名刺受け、電卓などです。

弔問客が多い場合などは、芳名帳は、数冊用意しておきましょう。
また、芳名帳や芳名カードに通し番号が記入されていない場合は通し番号を記入しておきます。

芳名帳に通し番号を記入しておくと、香典をいただいた際に同じ番号を書くことで、香典と弔問客の整理がしやすくなります。

筆記用具は、黒のボールペンに加え、筆ペンなどがあると便利でしょう。

受付の役割を分担する

お通夜の受付を複数人で行う場合は、業務ごとに役割を分担しておきましょう。
受付で香典を受けとる担当、会場案内をする担当、香典をまとめる会計担当など必要に合わせて担当を割り振ります。

しかし、ここで注意すべきことは、 自分の担当以外の業務内容も把握しておく ということです。
ある受付担当が席を外すことも考えられるので、受付をする人はどのような業務もひと通り行えるようにしましょう。

お通夜の受付の動作・言葉遣い・マナー

お通夜の受付を行う人は、どのような言動、言葉遣い、マナーを心がけるべきなのでしょうか。

受付を担当するということは、お通夜の主催側に立つということです。
仮に、故人と親族の関係になくても遺族の代表として遺族の立場としてふさわしい立ち振る舞いをしましょう。

言葉遣い

まず、弔問客がいらっしゃったら、
『本日はお忙しい中お越しいただきありがとうございます。』
と挨拶をし、一礼しましょう。

香典を受け取る際には、
『お預かりします。』 と述べて一礼します。
その際に、『ありがとうございます。』とは言わないようにしましょう。

芳名帳への記帳を頼む際には、
『恐れ入れいますが、こちらへお名前とご住所の記入をお願い致します。』と丁寧に依頼しましょう。

会場を案内する際には、
『お通夜の会場はあちらでございます』 などとわかりやすく会場の場所を示しましょう。
高齢の方や、体の不自由な方がいらっしゃった場合は、軽く付き添って途中まで案内をするのも良いでしょう。

マナー

受付を担当している間は 私語は厳禁 です。
受付での声がお通夜の会場内にまで聞こえてしまうこともあるので、受付での会話は最小限にとどめておきましょう。

また、 あまり笑顔ではいない ことも気を付けましょう。
受付業務中にスマートフォンなどの電子機器をいじることはしないようにしましょう。

マナーモードにしてポケットの中や鞄にしまっておきましょう。
受付業務の途中にお手洗いなどで席を外したい場合は、必ず他の受付の担当の方に伝え、なるべく早く戻ってきましょう。

できるだけ弔問客が少ないタイミングに席を外すようにします。

お通夜の受付の服装

お通夜の受付を依頼された場合、どのような服装がふさわしいのでしょうか。
基本的にはお通夜の服装と同じ と考えてもらって構いません。

お通夜の服装は、 洋装の準喪服 が一番オーソドックスです。
お通夜は平服や略喪服での参列も可能とはなっていますが、受付を担当する場合は準喪服を着用するのが無難です。

  • 男性の場合
  • 女性の場合
  • 子供の場合

男性の場合

男性の場合は、ブラックスーツに白いワイシャツを合わせます。
ネクタイ、ベルト、靴下は黒いものを着用します。

靴は、黒色の革靴が良いでしょう。
ネクタイピンや華美な装飾の施されたものは身に付けないようにしましょう。

女性の場合

女性の場合は、ブラックフォーマルのスーツ、アンサンブル、ワンピースなどを着用します。
必ず 黒色のストッキング を着用します。

アクセサリーや香水は付けません。
ただし、結婚指輪と、真珠のネックレスやイヤリングなどは付けても問題ないことになっています。

子供の場合

学生が受付を行う場合は、制服で問題ありません。

男女ともに髪型はきちんと整え、清潔感を出すようにしましょう。
髪の長い人は後ろでひとつにまとめ、前髪などがたれてくる場合は、ワックスやピンで留めておきましょう。

また、 マスクは着用しない ことを心に留めておきましょう。

お通夜の受付の受け答え

先ほども述べましたが、お通夜で受付を担当するということは、お通夜の主催側に立つということです。
遺族としての振舞いを心掛けましょう。

主な受付の受け答えの例としては以下の通りです。

場合 言葉
弔問客が見えたとき 『本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。』
香典を受け取ったとき 『ご丁寧にありがとうございます。』
芳名帳の記帳を依頼するとき 『恐れ入りますが、こちらにお名前とご住所の記入をお願い致します。』
会場を案内するとき 『お通夜の会場はあちらとなっています。お足元にお気を付けてください。』
雨が降っているとき 『お足元の悪い中お越しいただきありがとうございます。』
暑いとき 『お暑い中お越しいただきありがとうございます。』
寒いとき 『お寒い中お越しいただきありがとうございます。』

状況に合わせて臨機応変に挨拶を変えるようにしましょう。

受付の受け答えの注意点

受付の受け答えとして注意すべきことは、 忌み言葉を避ける ことです。
忌み言葉は、お通夜やお葬式の席でふさわしくない言葉のことを指します。

忌み言葉の例は以下の通りです。

忌み言葉
死を連想させてしまう数字 『四』、『九』
繰り返しの表現 『再び』『再三』『続いて』
重ね言葉 『いよいよ』『ますます』『またまた』
不吉な言葉 『消える』『落ちる』
生死を直接表す言葉 『死ぬ』『生きている』

繰り返しの言葉や重ね言葉は、不幸の連続を連想させてしまうので避けましょう。

お通夜の受付の焼香

お通夜の受付担当をしている場合は、いつ焼香を行うのでしょうか。

お通夜の場合、弔問客はお通夜が開始した後も絶えず参列することがあります。
そのため、お通夜の受付はお通夜が開式した後もその場を離れることができません。

そのため、 お通夜の受付を担当する人は焼香のタイミングが通常の参列者とは異なるので一度確認をしておきましょう。

  1. 受付が始まる前
  2. お通夜の途中

受付が始まる前

お通夜の受付を開始する前に、喪主や遺族の方にお断りを入れて焼香を行いましょう。
受付業務が始まったあとは、なかなか焼香を行うタイミングがない場合があるので事前に焼香を行えるようであれば行っておきましょう。

お通夜の途中

弔問客が少なくなってきて、受付業務に余裕がでてきたタイミングでし焼香をしに一度会場へ行きましょう。
その際、弔問客が来る可能性がある、ということと金銭を取り扱っているという関係上、 必ず一人は受付に残るようにしましょう。

複数人で一人ずつ順番に焼香に行くのが良いでしょう。

お通夜の受付終了後にすること

お通夜の受付業務が終了したら行うことは以下の通りです。

  • 芳名帳の確認
  • 香典袋の整理
  • 残った会葬御礼の整理
  • 片付け

芳名帳の確認

芳名帳への記入漏れがないか確認しましょう。
芳名カードの場合は、参列者全員分のカードが揃っているか数えましょう。

香典袋の整理

芳名帳や芳名カードの整理を行うのと同時に、香典袋の整理も行います。
通し番号を振っている場合は、芳名帳と香典の通し番号が一致するのかを確認しましょう。

また、 喪主や遺族の方から指示があった場合に限り 、香典袋を開封し、金額を数えます。
いただいた金額は芳名帳などに記録しておきましょう。

残った会葬御礼の整理

会葬御礼が余った場合は、数を数え記録に残しておきましょう。
また、不足している場合も不足分を数え記録しておき、喪主や遺族の方に伝えましょう。

片付け

以上の作業がすべておわったら、芳名帳や筆記用具などを片付けます。
机の設営などは、葬儀屋が行う場合もあるのでその場の指示に従いましょう。

きちんとしたマナーでお通夜の受付を行いましょう

お通夜の受付を行う場合は、お通夜の主催者、つまり故人の遺族と同じ立場に立つことになります。
そのため、 故人の遺族としてふさわしい言動や身だしなみを心掛けるようにしましょう。

また、当日は喪主や遺族の方は慌ただしくしていることが多いです。
受付の業務内容や流れは事前に掴んでおくようにしましょう。

また、当日予期せぬ出来事などが起こることもあるかと思います。
そのような際も慌てずに、臨機応変に対応していきましょう。

なにか困ったことなどがあれば喪主や遺族、葬儀屋に早めに確認をするのも良いでしょう。