回向院

回向院のおすすめポイント

①すべての命を尊ぶ慈悲深い寺院

回向院は、1657年に両国に創設された、浄土宗のお寺です。
この年、江戸には「振袖火事」の名をもつ明暦の大火があり、江戸の市街6割以上が消失し、10万人以上の尊い命が奪われました。

亡くなった人々の多くが、身元や身寄りのわからない人々だったため、当時の将軍であった徳川家綱は、このような無縁の人々を手厚く葬るため、｢万人塚」という墳墓を設け、無縁仏の供養を行いました。

このとき、念仏を行うために建てられ、回向院の歴史が始まりました。
命あるものすべてに仏の慈悲を説く。その理念のもと、あらゆる命に対して埋葬と供養をしています。

②いくつもの名所を有する境内

回向院の境内には、いくつかの名所が点在しています。

まず、水子塚です。
1793年、水子の霊を供養するために、この水子塚が作られました。
これが、水子供養の発祥と言われています。

そして、鼠小僧次郎吉のお墓です。
回向院といえば鼠小僧のお墓を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
江戸時代、鼠小僧は義賊として人気を博していました。

長年捕まらなかった運にあやかるため、墓石を削りお守りにする庶民が大勢いたそうです。
そのため、現在でもお守りとして、合格祈願の受験生がお参りに訪れています。

このほかにも、力塚や念仏堂といった名所もありますので、お墓参りの際は散策してみてください。

③アクセス至便の立地

回向院は、JR総武線両国駅西口より徒歩3分。地下鉄大江戸線両国駅からは徒歩10分。
電車でアクセスしやすい位置にあるため、気軽にお墓参りできます。